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5話 神との会合

ここが書きたくて書き始めたといっても過言じゃない。つまり深夜テンションクソ文字羅列。見るな

「どう?母様」


 返答がない。

 何かあったのかと、恐る恐る目を開ける。


「…!?!?」


 受け入れ難い光景に、思わず仰け反る。

 庭だったはずの背景はどこまでも続く白い空間に、

 頭上に広がっていたはずの青空は、星一つ見えないほど黒く染まり、

 そして、母様が座っていたはずの場所には、透き通るように白い、雪のような女性が座っていた。


『初めまして、汐藤葵。それともバライムと呼んだ方がいいかしら?貴方をここに呼んだのは、世界を終焉の道から救い出す、その助力をしてほしいから。』


 女性が口にした言葉は、俺の思考を止めるには充分すぎるものだった。

 しかし、女性はそれが当たり前かのように話を続けようとする。


「ちょっと、ちょっと待ってくれ。お前は誰だ?ここはどこだ?何故、ーー()()()()()()()()()()()()()


『あぁ、自己紹介が遅れてごめんなさい。私はトラス。かつては創造神の側近であり、創造神より世界の管理を任されたもの。』

『そしてここは神階(しんかい)。神々の領域。あなたの魔法発動をトリガーにして、あなたをここに呼び出したの。』

『あなたの名前を知っているのは私があなたをこの世界に転生させたから。魂の状態の時に一度会っているから、初めましてではないのだけど。こうして顔を合わせるのは初めてになるから、やっぱりここは初めましてが正しいのかな。』

『ねぇバライム、あなたは私に協力してくれる?』


 女性...トラスは、やはりこちらを気にすることなくしゃべり続ける。

 俺は困惑する心をどうにか隅へ押しやり、平静を保つ。

 スーハースーハー、深呼吸して~。

 うん、だいぶ落ち着いた気がする。何なら、今より受験の時のほうがテンパってたかもな。


「トラス...とか言ったな。」

『うん。覚えてくれてうれしいよ。私はトラス。白神トラス。よろしくね』

「よろしくするかどうかはまだ決めてないんだが...俺をこの世界に転生させたのはお前だって言ってたな。ありゃどういうことだ?」

『そのままの意味だよ。死んで魂となった君を、この世界に転生させた。私の最後の賭けに協力してもらうために。』

「最後の賭け?なんだそれ。ギャンブルは趣味じゃないんだが。」

『言ったでしょ、世界を終焉の道から救う。その手助けをしてくれないかな。』

「世界の終焉?」

『そう。世界は今、確実に終焉に向かっている。』

「なんでそう言い切れる?」

『それはね...』


 そういってトラスが語ったのは、王国神話の裏側。

 本来ならば表側とされるべき、真の神話時代の話だった。



 ーーー



 かつて、世界にはマナが満ち溢れていた。


 マナはすべて真属性(しんぞくせい)という、純粋なマナだった。


 真属性のマナは、空間、時間、概念を司り、世界を形作っていた。


 世界中の生物がマナを糧とし、マナを利用した。


 しかし、限界が訪れた。


 生物は、無限に思えるほどのマナを使い切った。


 マナの力がなくなり、世界は形を保てず終焉を迎える。


 大地は割れ、海は濁る。空は淀み、生物は死に絶えた。


 神は嘆き悲しんだ。


 そして、神は世界を書き換える。


 己が存在を贄に、マナを生みだす。


 そして二度と枯れることがないよう、マナ循環システムを創造した。


 マナが戻り、世界は輝きを取り戻す。


 神は二柱の側近に命じた。


『この世界が間違えぬよう、マナ循環システムがとまらぬよう、世界を管理しろ』と。


 しかし、神亡き後、側近の一柱が凶行に走った。


 もう一柱の側近を捕らえ、神階の離宮に軟禁した。


 そして、神が生み出す真属性マナを取り込み、その力を膨れ上がらせる。


 世界がすぐに滅びぬよう、マナをより多く取り込むため、マナの力の一部をあえて残して。


 力をそがれたマナでは世界を保ち切れない。


 世界は水面下で、一歩一歩終焉へと歩みを進めていた。



 ーーー



『で、その軟禁されてる側近が私ってワケ。』


 トラスは、そういって話をくくった。




深夜テンションはずいわ

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