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最後の枯れ葉が散った時がお別れの合図

作者: うずらの卵。

一枚一枚木の枝から枯れ葉が

抵抗虚しく風に揺られ地面に向かって、

落ちて行く。

後一枚落ちたら木の枝には葉が一枚も無くなる。

その時がお別れの時。

風なんか吹かなければ良いのに、あの最後の一枚が散ったらもう私は終わってしまう。

秋とは何て残酷な季節なのかしら。

あぁー風が吹いて来た、とうとう最後の一枚が風に吹かれて抵抗虚しく地面に向かって舞い降りて行った。

サヨウナラ私の人生。とても短かった。

私は枯れ木を見上げて佇んでいた。

その時「ちょっと、上見て何自分の世界に浸ってるの?」と友達に言われ、私は現実の世界に引き戻された。

そして、鼻腔をくすぐる匂いに目線をやると、

枯れ葉の中で美味しそうな焼き芋が焦げた顔を出していた。

そう、私はダイエット中だった。

最後の枯れ葉が落ちたらダイエットは辞めようと思ったのだ。

でも、最後の枯れ葉は見事に落ちて、焼き芋を焼いている枯れ葉の群衆の中に落下したのだ。

なので、私のダイエット人生はここで終わりを告げた。

「あぁー秋って残酷よねー、だってダイエットと私を別れさせるんだもの」と言うと、

友達に「ご都合主義だ事」と言われた。でも私は聞こえないふりをして焼き芋を頬張り、

秋は最高ーと叫んだ。








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