四章人の物紹介と小話
ロア
四章の主人公。
武器はギミックが搭載された円盾を両腕に装備している。
幼少期に傭兵の国に来て、かつて傭兵の国の戦士だった父親父の背中を追いかけている。
カウンター主体の戦闘スタイルでタンクとして前に出ながらも攻撃もこなす。
過去の経験から仲間の命だけでは飽き足らず名誉も守りたいと思うようになり、傭兵の国の内部浄化組織である『獄卒衆』に席を置くようなった。
『獄卒衆』には敢えて顔と名前を公開し悪さをする連中を牽制する表のメンバーと、顔や名前を明かさずやり過ぎた者を始末する裏のメンバーがおりロアは後者に所属している。
本職のアタッカーに比べると高火力の攻撃技が少ないので前線を切り開く力は無いが、耐久力が高いので前衛にいると頼りになるタイプの戦士。
クリス
四章でのロアの相棒。
翼人種という地上では半ば伝説上の存在と思われているような希少種族の一人。
射程が長い光線を放つ攻撃ができるため遠距離〜中距離での戦闘が得意。
聖氣という特殊な氣の形を使うことができ、自分や触れている対象に作用している力を聖氣を消費して相殺できるので宙に浮かぶことができる。
このキャラクターの裏話として、実は危機的状況から逆転する直前にオレは傭兵の国の◯◯だっ!みたいな感じで自分で決めた名前を名乗ることで途中から名前が変わる予定でした。
ですがキャラクターが勝手に動き出したみたいな感じで、相棒のロアが頻繁にクリスと呼んでいるので変わったら物事的に違和感がある流れになった気がしてクリスでいくことにしました。
ちなみにクリスの性別は……あえて明言しないことにします。
センスイ
『流水円武』の通り名で呼ばれロアの師となった傭兵の国の戦士で、己の鍛え上げた肉体と技を武器として闘う。
白金プレートの実力者だったが今は現役を引退し後進の育成に精を出している。
傭兵の国の初期メンバーで現役引退まで生き残った猛者。
武人気質で傭兵の国という常に闘いと隣り合わせの世界で生きてきたため、武の才を持つ者は高みに至ることこそが幸福であるという価値観が染み付いていたため最愛の弟子とすれ違う結果となった。
現役を退いた今でも修行することが日常の一部になっているので強さは全く衰えていない。
ダイン
かつて『断頭盾』の通り名で呼ばれた元傭兵の国の戦士でロアの父親。
ロアと同様に盾を装備しカウンター狙いの戦闘スタイルで、敵の攻撃を冷静に捌き一瞬の隙を付いて『異力響交叉』で瞬時に首を落とす様から『断頭盾』の通り名で呼ばれていたが右腕を失ったことを期に傭兵の国をはなれた。
息子の元へ魔物を行かせない為に単身で魔将に挑み見事に討ち倒すも、全ての力を使い切ってしまっていた為に気を失ってしまいその後に魔将が率いていた魔物によって殺されてしまった。
スレイ
『轟爆連鎖』の通り名で呼ばれる傭兵の国の戦士。
『轟爆連鎖』の名前で呼ばれるようになったのはスレイが使うオリジナルの魔導術『爆連の呪鎖』が由来。
この術式は無数の呪詛の鎖を創り出し、呪詛の鎖に接触した対象の接触した箇所に時間差で爆発する呪を付与する術式であり、呪詛の鎖は敵に接触した瞬間からその接触した箇所に向かって導火線のように端から消えていく。そして呪詛の鎖が完全に消滅した瞬間に鎖に接触していた箇所が爆発するという術。
スレイが初めてダインと出会った時はこの術式を開発したばかりの頃で、当時のこの術式はまだ未熟な部分が多く鎖の射程と操作性に難があったため、ある程度敵に近づかなければ当てられなかったので深追いし過ぎてしまった。
なお、この事件の後にダインが面白い魔導術を使う者として知り合いの魔導士に紹介してくれたこともあってスレイの『爆連の呪鎖』は完成した。
ジョゼット
『大地鎧』の通り名で呼ばれる傭兵の国の戦士。
本篇では遠目に戦闘しているところの描写のみの登場。
白金プレートの実力者で地面に干渉する術で本人の氣力が続く限り無限再生する土を圧縮して生成したゴーレムを大量に作り出せる。
また、本人もそのゴーレムを着ることで近接戦闘もある程度こなせる。
攻守において隙が無く殲滅戦を得意とする。
立派に成人しているが童顔と低身長のせいでよく子供と間違えられる。
シャッハ
『雷獣』の通り名で呼ばれる傭兵の国の戦士。
数ヶ月前まではセンスは良いが身体能力がセンスについてこれないせいでパッとしない銅プレートの戦士だったが、ガシュテムの妹であるリンリンから『導氣』の適正を見出された。
ただシャッハ本人は魔道術に対する知識が皆無だったので宝の持ち腐れ状態になるところだったが、『雷精紋』という雷を身に宿し身体能力を引き上げる魔導術の術式を身体に直接刻むことで本人に魔導術の知識が無くても魔道術が使えるようになりセンスに身体能力が追いたことで一気に化けた。
『雷精紋』の発動中は身体能力が大きく向上し、特に反応スピードを含めたあらゆる行動の速さの向上が顕著になる。また、発動中はうっすらと帯電状態になりパチッというスパーク音が定期的にするようになるため隠密行動がしにくくなるというデメリットもある。
なお、防衛戦の撤退時にシャッハから抱えてられていた者はこのせいで若干感電しながら運ばれていた。
ちょとした裏話として、登場時に相棒であるリンリンが居なかったのは体調不良で休んでいたからで、後にこの体調不良が妊娠によるツワリからくるものであったことが発覚し、義理の兄になるガシュテムと一悶着あったりする。
カイト
『嵐弓』の通り名で呼ばれる傭兵の国の戦士。
本篇では名前だけしか登場していない。
弓型の魔導器で風を打ち出す魔道術と本物の矢を状況に応じて使い分けて闘う遠距離戦のエキスパート。
ノリが軽くすぐに調子に乗る。
プリス
『魔笛』の通り名で呼ばれる傭兵の国の戦士。
本篇では防衛戦の撤退時にチラッとだけ登場し他の傭兵の国の者達の撤退を援護していた。
詠唱によって術式を構築する魔導術の発展型として開発された、音響魔導術という音階によって術式を構築する魔導術を笛を吹くことで操る。
甘い物に目がない。
ハルバー
『剣角』の通り名で呼ばれる傭兵の国の戦士。
本篇では防衛戦の撤退時にプリスを担いで撤退していた。
日々の筋トレにより鍛え上げた筋肉に物を言わせ重鎧を着こなし闘うパワーファイター。
優しいマッチョ。
ガシュテム
ロアと同様に『獄卒衆』の裏のメンバーとして活動している傭兵の国の戦士。
身体が弱かった妹を養う為に傭兵の国にやって来た。戦闘の才能は並程度だが堅実な闘い方をするので安定感はある。
自他ともに認めるシスコン。
まだ数ヶ月後に叔父さんになって生意気な義理の弟ができる運命にあることを知らない。
ゴルドー
傭兵の国の戦士ではあるが裏であくどいことをする輩の元締めのような存在。
本人自身は傭兵の国全体で見ても十分強い方なのだが、歪んでいるので迷いがある若者をそそのかして楽して稼げる方法と称してあくどいことをやらせ、良心の呵責に苛まれている様を見て楽しんでいる。
ウリーカの街の登場人物
チック
ウリーカの街のスラムに住む浮浪児。
女子であることを隠して生活していたがスラムでの生活に将来性が無いことを日々感じており、外の世界に可能性を見出して傭兵の国から来たロアに自分を売り込んで傭兵の国に連れていってもらうことを約束させた。
裏話として登場当初はロアに付いて行って傭兵の国の一員になる予定でしたが、傭兵の国に行きたい理由の根底が今の生活から脱却したいというものだったので、環境が変わればどうなるかを考えると街に残る方を選ぶ方が自然だと思いこの結末にしました。
デニス
ウリーカの街の商人で商人組合の会長を務めている街の重役。
街の重役ではあるが身体が弱い一人娘の命を繋ぐために東奔西走していた。
これは本来なら既に星鈴花を手に入れる算段をつけていたが、商人組合の会長の座を欲した別の商人からの妨害を受けて星鈴花を横取りされていたため。
実は裏で星鈴花が欲しければ会長の座を渡せと脅されていた。
チックを保護していたのもチックがロアと約束をしていたのを知っていたので、最悪の場合ロアのアキレス腱になりかねないと考えての行動だった。
ハインツ
執事ぽっく登場しているが実際の役職はデニスの秘書。
けっして主人の邪魔にならず、それでいて近くには必ず居るということが自然とできている従者のプロ。
カロリーナ
デニスの娘。
エピローグにて滑り込みで登場した身体の弱さに反して心がたくましい少女。
幼い頃からベットの上で生活することが多かったので、調子が良い時は悪くなる前にやりたいことをするという思考をするようになった。
同年代の子供と接する機会が少なく健康体の身体に憧れを抱いているので、見るからに健康そうで身体も引き締まっているロアを見て見惚れてしまった。
裏話として、別に登場させなくても良かったキャラでしたが、設定だけはあったので未登場だとせっかく考えたキャラ設定がもったいない気がしたのでちょろっとだけ登場させてみました。
その他の登場人物
ラット
元傭兵の国の戦士。
『獣氣』使いとしてそれなりに才能がある方で特に防御力を上昇させる技を得意としていたが、上級種の魔物や魔将の中には生半可な防御力などがなんの意味もなくなるような攻撃力を持つものも少なくないので自分の力に限界を感じていた。
そんな時にゴルドーに声をかけられて道を踏む外し外道に落ちて居場所を失いクリス(本物)と共に逃げるようにして傭兵の国を離れた。
クリス(本物)
元傭兵の国の戦士だったが根っこの部分が根本的に腐っていたのでゴルドーにそそのかされるまでもなく外道に落ちるべくして落ちたような男だった。
そしてその後ラットと共に傭兵の国を離れてウリーカの街に流れ着いた。
ダムド
旅の途中でロアが立ち寄った開拓村の狩人。
親が傭兵の国出身らしい。
このキャラに関してだけは話の流れで登場させただけなので細かい設定とかは特に無い。
結界による魔物への影響
国の国土を覆う神がもたらしたとされている結界は範囲内に存在する魔力を持つ者全てにデバフをかける。
この結界の性質として結界の中心地に近づけば近づく程デバフの影響は強くなっていき、保有する魔力量が多い者程強い影響を受ける。
この影響をわかりやすく例えると、結界の範囲内の同じ場所にゴブリンのような下級種の魔物と上級種の魔物がいた場合、ゴブリンが37.5℃ぐらいの熱が出ているくらいの影響をうけるとしたら上級種の魔物は39℃ぐらいの熱が出ているくらいの影響の差がある。
一方でデバフを与えられる総量のようなものがあり、一度に大量の魔物が結界の中に侵入すると一体当たりが受けるデバフの影響が少しづつ軽減されていく性質もある。
そのため魔王が侵攻する時のセオリーとして、まずは結界の影響が低い低級の魔物を結界の範囲内にできるだけ多く侵入させ、結界の影響を緩和し強力な手駒が十分に実力を発揮できる環境を整える必要がある。
数話前のあとがきでも少し触れたが、このセオリーは魔将にも言えるので魔王は最初に最悪失ってもいいような低級の魔物を改造した魔将に低級の魔物を率いさせる傾向がある。
また、結界の範囲内にいる魔物が討伐されるとその分魔物一体あたりが受ける結界の影響が増すことになるので、魔王としてはできるだけ多くの魔物が生きている状態で結界の範囲内にいる状況を維持することが好ましい。
今回の章でロア達が討伐した魔将が魔物を近くに待機させて単独行動をしていたのも、街の外壁に阻まれて侵攻できない状態でいたずらに魔物の数を削られることを嫌ったからで、魔将が単独で外壁を破壊した後に待機させていた魔物を一気になだれ込ませる手はずだった。
一年以上連載して話を四章まで終えて今更な感じもしますが、実はこの小説には裏のテーマのようなものがあります。
それはカッコよく言うと〝世界の真実を解き明かす〟みたいな感じで、この小説の舞台となっている世界が何故今のように魔王に侵入され続けるようなものになったのか、魔王は何のために侵攻してくるのか、などの謎を各章の主人公達が物語の中で知り得た情報などから考察できるような作品を目指しています。
作者としては小説を読んでいて楽しい瞬間というのは物語について考察している瞬間だと思うので読者の皆様もこのテーマについて考察していただけたら幸いです。
なお、今までは各話のサブタイトルを適当に何日目とかで付けていましたが、考察の資料として話を読み返す際に今のままでは不便な気がするので近いうちに全ての話のサブタイトルをつけなおそうと考えています。




