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傭兵の国群像記  作者: 根の谷行
アーガス編
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二章の登場人物と小話

 二章の登場人物


 アーガス、十七歳

 二章の主人公。本名はアーガス・シュヴァルハイト。東域守護騎士と呼ばれる東方伯に使える騎士の家系の生まれ。

 シュヴァルハイト家には正式な男子の跡継ぎとなる正妻が産んた腹違いの弟がいるので、実家からは冷遇され存在していない者として扱われていた。

 母の復讐の為に色々なものを切り捨てていたので世間知らずな部分がある。

 仇が死んだことでようやく自分の人生を歩み始めた。

 武器はロング・ソードで簡単な魔導術も習得している。


 ザイード、十八歳

 辺境の村で生まれ八歳の頃に変態貴族のおもちゃとして出荷されそうになったので逃げ出した。運良く近くにいたクランとコルトに拾われて傭兵の国で暮らしていくことになった。その為、恩人でもあり師匠でもあるクランとコルトのことをとても尊敬してる。

 武器はハチェットのような手斧の二刀流で闘氣と獣氣を使うことができ、まだまだ荒削りな部分があるが銀プレートとしての実力は十分ある。


 ディオン、十七歳

 本名はディオン・サングレート。アーガスの実家のシュヴァルハイト家と同様に東域守護騎士の家系の四男として産まれた。四男なので家を継ぐ立場ではないので将来的には国を出ようと考えて色々と準備をしていて、今回の魔王の侵攻の混乱に乗じてこれ幸いと出奔してきた。

 武器はショートソードとバックラーで闘気と獣氣に適正がある。地道に基礎を積み上げていた事もあり、ザイードの助言で一皮剥けた。

 初登場時のヤカラムーブも傭兵の国ではなめられたら終わりという話を聞いていたので精一杯虚勢を張った結果。


 カリナ、二十歳

 アーガスが朴念仁なのであまり描写がなかったが童顔で実年齢よりも若く見える女性。

 双子の姉妹のコリナと一緒に傭兵の国に拾われた戦争孤児。そのため、どちらが姉なのか本人たちも正確なところがわからないので勝負して決めることにしている。

 武器はペンダント型の魔導触媒と自作した障壁を展開する魔導式を刻んだ魔導器。

 風系統の魔導術に高い適正がある。他の系統の魔導術も使えないことはないが燃費と効率が悪いのであまり使わない。

 基本的に導氣しか使わないが実は少しだけ獣氣も使えるので逃げ回りながら魔導術を使う戦法が取れる。

 腐っており王道のカップリングを好む傾向がある。


 コリナ、二十歳

 カリナとほぼ同じ容姿の姉妹。前髪の分け方で左目が見えているのがコリナ、右目が見えている見えているのがカリナと見分けることができるが、実は時々入れ替わっているので確実に見分けられる方法ではない。

 武器も戦闘スタイルもカリナと同じだが風系統の魔導術ではカリナの方が若干適性が高いので同じ魔導術を発動させても構築速度と威力で負けている。その為、独自に研究して魔導術のレパートリーを増やしておりカリナが使えない魔導術も習得している。

 こちらも腐っており逆張りのカップリングを好む傾向がある。


 フウ、十六歳

 傭兵の国の総大将の三番目の娘でオオロとは母親が同じ。虎の獣人種の母親から生まれたので猫耳ならぬ虎耳がある。

 元々は兄や母親と同じ虎柄の髪色なのだが現在は真っ白になっている。これはフウの戦闘スタイルが原因で、フウは自然界に満ちているエネルギーを集めて括り式神のような存在を創り出しており、それを自身の髪の毛を触媒にして常時憑依させている影響によるもの。(憑依を解けば元の母親やオオロと同じ色に戻る)

 この式神は存在している位相がこの世界とは異なっている。作中でフウがいつの間にか物を回収していたり、手ブラでも荷物を持っているといったのもこの存在が自身がいる空間に引きずり込んでいたからである。

 この特殊な魔導術を攻撃手段としているので武器を使うことはあまりないが、一応ナイフ等の武器を携帯してはいる。


 セイジ、二十九歳

 傭兵の国の総大将の長男。母親がエルフ種の為セイジもエルフと同じ外見的特徴を持っている。

 星天魔導式という特殊な術式の魔導術をメインの攻撃手段にしており、タクトのような短い杖を術式を構築する補助道具として使っている。その他にも通常の魔導術を使う為の触媒も複数装備している。

 現在は傭兵の国を出て世界中を放浪しているが、実は魔導術により傭兵の国の一部の人達と定期的に連絡を取り合っている。


 ゲンゴロウ、五十二歳

 集荷衆に席を置くベテランの回収屋。昔は戦闘員として前線で闘っていたが戦闘能力に限界を感じ一線を退いた。

 口は悪いが面倒見が良く、傭兵の国に来たは良いが満足に稼ぐ手段が無い子供などを気に掛けてさり気なく助け舟を出していたりするツンデレオヤジ。


 ガンタツ、四十七歳

 作中では名称が出てこなかったが、職人衆という武器や防具をはじめとするあらゆる道具を製造する役割を持った集団に所属している。

 偏屈な者が多い職人衆の中では比較的接しやすい方で面倒見の良さから新人達から頼りにされている。


 オオロ、二十三歳

 傭兵の国の総大将の四番目の息子で攻城衆の総隊長。フウとは同じ母親から生まれた直接の兄の関係。

 格闘での戦闘を得意としており、手足を防護する手甲と脚甲を装備している。

 兄弟達の中で最も反射神経が優れており、敵の攻撃を予測してからの回避と攻撃の起こりを見てからの回避を併用した紙一重の回避を得意としており、近接戦闘において無類の強さを誇り部下の攻城衆に所属している者達から絶大な信頼と尊敬を集めている。




 隠れ里の登場人物


 レリア、十八歳

 隠れ里で出会った貂の獣人種の女性。貂の獣人種は獣人種の中でも小柄な体格の種族で獣氣よりも導氣に適正がある者が多い。レリアもその例に漏れず体を動かすよりも魔導術の勉強をする方が性に合っている。

 両親は既に病気により死亡しており、兄が唯一の家族だったが今回の事件で天涯孤独の身の上になった。


 ガリア、二十一歳

 隠れ里で魔導薬の研究をしていた貂の獣人種の男性でレリアの兄。病気で死んだ両親を救えなかった後悔から魔導薬の研究にのめり込んでいくが魔王に魅入られ利用され尽くされた挙句最後には殺された。

 魔王が出て行った後に生きていたのは魔王の策略で、フウに自身を追うか助けるかの二択を迫った。なお、フウは近くにセイジがいることを知っていたので躊躇無く追いかける事を選択したためこの策略は失敗した。

 この時、魔王はわざわざ心臓に受けた致命傷を軽く直した上で、すぐに処置したらギリギリ数時間は生きていられる程度の絶妙な加減で命を壊し、死亡後に発動する周りの人間に感染していく死ぬまで悪夢を見続ける呪いを仕込んでいた。


 里長、四十八歳

 隠れ里の里長。

 ガリアの事を冷遇していたのは魔導薬という自然法則を超越した医術が里長としての自分の地位を揺るがしかねないと警戒しているから。

 保守的な考えの持ち主で変わったことをすることを嫌う。


 ダッタ、二十二歳

 隠れ里で見張りをしていた男。実はレリアの事を狙っていたがガリアが死ぬ直接の原因を作ってしまったので完全に脈が無くたった。

 ガリアを撃った矢は魔王に操られたガリアが製作した物で、放たれると必ずガリアの心臓を貫く軌道で飛ぶ魔法と命を啜り魔王の一部を顕現させる魔法が込められていた。この矢をガリアから事前に渡されていたのだが魔王の力でその時の認識を曖昧にされているのでガリアもダッタも共にその時の事を覚えていない。




 その他の登場人物


 モーヒァス・シュヴァルハイト、四十歳

 アーガスの父親で仇だった男。

 二十年前の魔王の侵攻によりトラウマを植え付けられて死の恐怖に縛られる人生を歩むことになった。

 彼が安全な王都務めになるには功績を上げナイトセイバーの称号を得るしか無かったのだが、ナイトセーバーの称号はガゼルのものになったのでこの望みは潰えた。


 鹿の星零獣

 隠れ里の周辺に縄張りを持つ星零獣。成長し過ぎて日常生活に支障をきたす程の大きさになった角が取れてスッキリした。角が取れた後に何処かに行ったのは実は水を飲みに行っていた。角があった頃は巨大になり過ぎた角が邪魔で水すら飲みにくくてずっと我慢していた。

 星零獣はこの世界にときおり産まれる異常な強さを持った獣でとある理由から魔力を持つ存在と敵対している。

 魔物も体内に魔石を持っているので魔力を持つ存在であり星零獣にとっては敵対対象となる。

 この性質により、魔王の支配を受けていない魔物は星零獣の縄張りに近づかないので結界の外であっても人類が魔物の脅威にさらされない安全地帯ができる。

 ちなみに星零獣は種族が近しい普通の獣との間に子供を作ることができその子供も星零獣に近い力を持った個体になる。ただ、出生率が極めて低いことに加えて何故か星零獣は普通の獣からパートナーとして選ばれにくいので星零獣の子供は数が少ない。


 忍び寄る悪夢の魔王

 夢を起点にして対象の精神に干渉する能力を持つ。この能力を使い何かあってもそれが夢で起こったことなのか現実で起こったことなのか判断できなくすることで記憶を改竄したり、自分にとって都合が悪い出来事を夢で起こったことと誤認させて忘れさせる事ができる。

 利用した人間を最後には必ず自滅させているので世界中で暗躍しているが痕跡が殆ど残っていない。

 直接侵攻を仕掛けず裏で暗躍してくる異質な魔王。




 状況説明が不十分だったので補足の小話


 ・スライムが暴走した原因

 今回の魔王は魔力を持たない(結果の影響で弱体化しない)手駒として、どんな場所でもどこからでも侵入することができるスライムが使えないかと実験していた。

 しかし、この世界のスライムは戦闘能力が低く高度な命令を遂行できる知能を持たせることも難しい存在だった。この問題を解決するために目を付けたのが星零獣で、なんとかこの星零獣の力を取り込んだ強力なスライムを作れないかと暗躍していた。

 実験体のスライムが星零獣の力を取り込むことには成功したものの、その影響により敵対対象として設定していた「魔力を持たない生物」と星零獣の行動原理である「魔力を持つ存在に敵対する」という性質が真っ向から矛盾したことで攻撃対象を判断する術式が機能しなくなってしまった。

 その状態でフウから攻撃されて取り込んだ力のほとんどを再生に充てなければ崩壊してしまうほどのダメージを受けたことで、周囲にいる存在の全てを敵と認識する暴走状態になった。


 ・セイジが隠れ里に来た理由

 この魔王はこの他にも世界各地で同じ様に暗躍しており、セイジは数年前にとある国のハンターギルドで不審な死を遂げた人物の調査の依頼を受けて、調査の結果この魔王の存在を知った。それ以降はこの魔王を討伐すべく行動を開始したが、いつも事件が起こった後に調査することしかできず後手に回っていた。

 そのことを傭兵の国にいる占いが得意な妹の一人に相談したところ、今回の事件が起こる隠れ里の辺りで良くないことが起こるというアドバイスをもらい現地で調査したところアタリを引いた。

 ちなみに、フウは実戦から離れてダラダラ過ごしている事を憂いた母親がそのことを傭兵の国の総大将に相談したことで、隠れ里の辺りを縄張りにしている星零獣に何か起きそうだから行って来いと命令を受けて派遣された。

次回から三章をスタートさせます。

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