三日目ー1
九番砦はすでに凄惨な姿になっていた。
視線を巡らせてあの男の姿を探す。しかし、あの男は見あたらず代わりに九番砦をこんな姿にした元凶を発見した。
四番砦を破壊しガーランド殿を殺したあの魔将が砦を攻撃していた。どうやら森の中を慎重に進んだせいで時間がかかり過ぎて魔将の方が先に九番砦に到着したようだ。
魔将は砦を破壊しながら何かを探している様子だった。その姿を見て俺は四番砦であの魔将と遭遇した時の事を思い出し焦りを感じた。
あの時、あの魔将は砦を破壊した後に指揮官を殺害して撤収している。ならば今回も同様の事を目的として行動していておかしくない。
そして、この九番砦の指揮官はあの男…モーヒァス・シュヴァルハイトだ。
ここで、魔将は何かを見つけてようで攻撃の手を止めて一点を見据える。俺は猛烈に嫌な予感がしてがむしゃらに走り出した。
戦場で無策かつに無防備に走り出すなど自殺行為に等しい愚行だとわかっているが今はそんなことはどうでもいい。
走りながら魔将が見ている視線の先を追うと予想通りあの男を発見した。
あの男は腰を抜かしているのか無防備にへたり込んでいる。周りにいる騎士達が魔将を牽制しているようだがたいした効果は無いようで、無造作に振るわれた大木のような腕に簡単に蹴散らされてしまった。
へたり込みながら必死で後退りして少しでも距離を取ろうと悪足搔きをしているあの男に向かって魔将が腕を振り上げる。
俺は無我夢中で走りあの男の元へ向かう。心の中は滅茶苦茶で色々な思いが交錯するがあの男の無事を祈る気持ちだけは無いのは確かにだった。こんな所で勝手に死ぬなという気持ちと、どんな形でもいいから死んでくれという気持ちがせめぎ合う中、非常にもその時が来た。
振り下ろされる腕、心地いいとすら思ってしまう程に憎くて仕方なかったあの男の絶叫、グシャリと肉が潰れる音、飛び散る肉塊と噴き出す鮮血、全てがスローモーションのように感じた。
こうして俺の闘いは決着を奪われる形であっけなく終わった、……終わってしまった。
呆然としながらもあの男の元へ向かい走る。魔将の隣を通り抜けることになるがそんなことはもはやどうでもいい。
新手の敵と認識したのか魔将から殺気を浴びせられる。俺はそんなことには目もくれず魔将の隣を通り抜けようとする。
魔将の腕があの男にしたように無造作に振り上げられる。
その時、突如として大声が響いた。
「いたいたいたいたいたぁーーーーー!見つけたぞ大将首ぃーーー!」
何者かが猛スピードで接近し魔将を攻撃した。
「本来の目的じゃないが…ついでだ!土産に貰うぞその首!」
突然現れた何者かは魔将と激しく闘いだす。しかし、俺はその様子を確認する気にはならなかった。
空虚な心のまま魔将の隣を通り抜けあの男の元へ向かう。
ようやく辿り着いたあの男の亡骸は顔に恐怖の表情を貼り付けたまま硬直しており、胸から下が潰されてぐちゃぐちゃになっていた。
あの男の亡骸を前に俺はどうしたらいいのかわからなくなって立ち尽くす。
「チッ、逃げられたな…オイラと闘う気は無いってことか。さて、これからどうするかな…………」
いつの間にか背後であった戦闘は終わっていたようで残された謎の人物がそうつぶやく。
「なあ、そこのあんた。ここら辺に………どうした?大切な人でも死んだのか?」
何気なくかけられたその言葉に俺の感情は爆発した。
「大切な人なわけがない!こいつは母の仇だ!だからいつか殺してやろうと………俺が……この手で………俺はどうしたらいいんだ?」
うれしいのか悲しのか悔しいのかすらわからない。だだ、行き場を失った感情が俺の中で渦を巻いていた。
「どうしたらって言われてもな………………そうだ。仇なんだろそいつ、だったらとりあえずぶん殴てみたらどうだ?スッキリるするかもしれないぞ。」
何を言われたのか一瞬わからなかった。この国では戦場で勇敢に散った戦士は丁重に埋葬されるべきであるという考えが根付いているのでそんな発想は無かった。
勇敢に戦った戦士の死体をもてあそぶのは重罪になる。躊躇していると甘美な誘惑の追撃が入った。
「事情はサッパリわからんがそいつはふっ殺してやりたいって思ってる程憎い相手なんだろ?だったら、あんたの想いの出口はそこにしか無いんじゃないのか?あんたがこの先もしっかりと進んでいけるように何かしら形でケジメをつけるべきだとオイラは思うね。」
その言葉で吹っ切れた。あっさりと死にやがったクソ野郎の死体に馬乗りになると俺は拳を振り下ろす。
一発だけではとても足りず後先を考えずに何度も何度も何度も拳を振り下ろす。
罵倒の言葉も言いたかったが上手く言葉にできなかった。
何年もため込んだ色々な想いを吐き出すように、荒れ狂う感情が命じるままに、俺は疲労で腕が上がらなくなるまでずっと拳を振り下し続けた。
「気は済んだか?」
かけられた声に我に返った。振り返ると先程俺に道を示してくれた人物が佇んでおり、その背後には複数の魔物の死体が転がっている。
どうやら俺が夢中になってあの男を殴っている間に魔物が襲って来ていたようだが、この人物が魔物を処理してくれていたみたいだ。
全く余裕が無かったとはいえ、どうやら俺は魔物が襲いかかって来ていたのに一切気にせず夢中になって殴り続けていたらしい。
「すまない。どうやら面倒をかけてしまったみたいだな。」
「まぁ、焚きつけたのはオイラだし、雑魚狩りぐらいならたいした手間でも無いからな。」
その言葉の通り謎の人物は怪我らしい怪我もしていない。この人物にとってこれぐらいの戦闘は本当に何でもないことなのだろう。
「さて、改めてちょっと聞きたいんだがオイラここら辺にある開拓村に用があるんだ。場所わかるか?」
そう言って簡単に書かれて地図を見せてきた。ここら辺の地理は頭に入っているのでその場所はなんとなくわかった。
「たぶん場所はわかるけど、魔王が侵攻してきている現状だとその村には皆避難していて誰も居ないんじゃないか?」
俺の疑問に謎の人物は鳩が豆鉄砲を食ったような表情をした。
「そっかぁ~~~、クランの兄貴は強いから逃げる必要なんてねぇって思い込んでた。そうだよな……考えてみたら村人連れて避難してるよな普通。ああ~~~マジでこれからどうすっかな?」
薄々感じていたがどうやらこの人物はあまり物事を深く考えずに行動するタイプの人種のようだ。
「ん~~~……決めた!手ぶらで帰るのもアレだしさっきの魔将の首、取りに行くか!」
「それなら………それなら俺も一緒に行っていいか?」
気付けばそんな提案をしていた。あの魔将には借りがあるし、昨日の志半ばで俺に最期の想いを託して逝った騎士への誓いもある。
正直、俺程度の強さで挑んでもあっさり負けて返り討ちにされるのがオチだろう。だが復讐が終わった今、残った俺の命の使い道はここだろうと思った。
目の前のこの人物は先程あの魔将と互角にやり合っていた。ならば俺が囮になることでその均衡を崩せるかもしれない。
「はっきり言って足手纏いなんだが……戦士の覚悟に野暮は無粋か……いいぜ、一緒に行こう。ただしついてこれなかったら置いてく。」
「望むところだ。」
「そいえばまだ名前を聞いていなかったな。オイラはザイードってんだ傭兵の国のもんだ。あんたは?」
「俺はアーガス・シュヴァル………いや、アーガス。今の俺はもう唯のアーガスだ。」
「わかった。じゃあアーガス、行くぞ!」
こうして俺はザイードと共に魔将を打倒することになった。
魔将を追跡するにあたりその行き先はある程度想像がつく。おそらく、次は八番砦を強襲するつもりだろう。魔将を追いながらそのことについて話す。
「ザイード、あの魔将は次は八番砦を強襲するつもりだろうから後を追うよりも八番砦に先回りした方がよくないか?」
「いや、最終的には近くの砦を強襲しにいくのは間違いないだろうが、その前に一休みするじゃないかとにらんでる。さっきやり合ってわかったがあの魔将は体が限界に近い。砦を強襲するにしても最低限体が動くように回復させてからにするはずだ。」
「元気いっぱいに暴れまわっているように見えたけど?」
「敵の前で弱ってる姿なんて見せねぇよ。あの魔将は魔王に外付けで魔力の一部を植え付けられているみたいだったから本来の体に収まりきらない力で無理矢理強化されてる状態だ。そんな状態で暴れまわって体に負担がかかってないわけがない。実際、さっきオイラとやり合ってたときはどんどん動きが悪くなっていってた。」
「つまりどこかで休息している魔将に奇襲をかけると。」
「オイラはそのほうが勝算が高いと思ってる。」
「わかった。実戦経験が豊富なザイードを信じよう。」
話し合いの後、俺とザイードは魔将の追跡を開始する。
あれほどの巨体が移動したら必ず何かしらの痕跡が残るので追跡で迷うことは無い。その代わり魔将の支配下にある魔物が障害と立ち塞がってきた。角が生えた猪の魔物が五匹の群れを作り徘徊していた。
「あれは…レッドホーンだな。角が赤くなったら攻撃の威力が上がるから注意しろ。俺が先制するからアーガスはできる範囲で援護してくれ。」
そう言い残すとザイードは武器の手斧を両手に構えて気負いなく先制攻撃を開始した。密集している箇所に素早く踏み込むと勢いを利用してスピードの乗った斬撃を急所に繰り出し、瞬く間に二本の斧で一匹づつ仕留める。
仲間がやられた事を察知した残りの三匹が一斉にザイードへ向かうので近くにいた一匹を背後から攻撃して援護する。
もはや力を温存する理由もないので積極的に『闘氣』を活用しての本気の斬撃を背後から叩き込んだが、思ったよりも肉質が硬く致命傷には至らなかった。
だがそれなりのダメージを与えられているようでレッドホーンの動きは鈍くなっていた。
残りの二匹から攻撃を受けているであろうザイードのことが気になるが確認している余裕がない。
目の前の一匹に集中することにして攻撃をくりだすも、剣が赤くなった角に弾かれてしまった。『闘氣刃』を使用しての斬撃だったので弾かれたことに少なからず驚いた。
有効な攻撃をするには角がある正面は避けて側面に回り込んで攻撃するしかないだろう。相手もそのことがわかっているので互いに牽制し合う形となった。
(こんな所で時間をくっている場合じゃない。頭が良いようには見えないしフェイントで釣って早々に仕留める!)
右に回り込むふりをして踏み込み牽制のために突き出してきた角をあえて剣で受ける。弾かれた勢いを流して反転する動きの補助に使い回転斬りを無防備な側面に叩き込んだ。
首に深く剣が入り込み手応えを感じた。
「意外と動けるみたいだな。」
剣を抜き取り振り返ると既に残りの二匹を始末したザイードがいた。わかっていた事だがザイードと俺の間には大きな戦闘力の差があるようだ。
「でも詰が甘いな。」
そう言いうと手斧を投げて俺が倒したレッドホーンの頭をカチ割る。
「魔王や魔将の支配下にある魔物は普通の魔物とは違う。首を切って致命傷を与えても脳からの指令が伝わる状態ならまだ少し動いて攻撃してくるぞ。確実に仕留めるなら脳か脊髄に致命傷を与えるか頭の中の魔石を砕く必要がある。」
投げた手斧を回収しながらそう忠告してきた。
「次から気をつける。ザイードの方は流石の手腕だな。『闘氣刃』の威力も練度も見事なものだ。」
「『闘氣刃』?アーガスのは刀身を『闘氣』で覆ってるだけで『闘氣刃』じゃないだろ。」
「俺のは『闘氣刃』じゃない……なにかやり方が違うのか?」
「『闘氣刃』ってのは刃に沿って『闘氣』の力場を精製して刀身の正面で合流させた力場で小さな渦を大量に創ってその渦でぶった切る技だ。こんな風にな。」
ザイードは解説と共に近くに転がっているレッドホーンの角を『闘氣刃』を使って簡単に切って見せた。
「そうだったのか……騎士養成所では『闘氣』の練り方までしか教わってないから『闘氣刃』は書物を読んでの独学だったんだがそんなことは書いてなかったぞ。」
「いいかげんな本でも読んだじゃねぇか?あと、試すなら今はやめとけよ。コントロールをミスったら刀身にダメージが入って武器が壊れるぞ。」
「これから決戦を控えてるこの状況でそれは避けたいな。」
無駄話はここまでにして先に進むことにする。その後の道中もアルミラージという角が生えた兎の魔物の群れに遭遇したりしたがザイードが一人で殲滅して強行突破する。
魔物の群れを抜けた先で座り込んでしまう目を閉じている魔将を発見した。どうやら本当にザイードの予想通り休んで回復に専念しているらしい。
「どう攻める?」
「不意打ちで強めの一発をぶちかます。」
小声問うとひねりのない回答が帰ってきた。せっかく奇襲できるアドバンテージがあるのにそれだけでは、魔将を倒しきるには弱い。ザイードはこれ以上の作戦を思いつかなそうなので俺が何か考える必要がある。
「あの魔将には何か弱点とか無いのか?」
「弱点?さっきも少し話したが脊髄か脳あとは魔石だ。他は例え心臓が止まっていても脳から指令が届く状態だと少し動くぞ。」
「となると脊髄を狙うのが無難か……あの外に付いてる魔石って壊せないのか?」
「一定以上の攻撃力があれば壊せなくはない。だが相当硬いぞ。」
「ならやはり狙うなら脊髄か。」
脊髄を狙うにしても魔将は巨大だ。普通に攻撃しても首まで武器が届かない。なにかいい方法はないかと魔将がいる周囲を見渡してあることに気が付いた。
「ザイードちょっと耳を貸してれ。この場所は昔破棄された砦の跡地が森に浸食された場所だ。うまくすれば魔将をハメることができるかもしれない。」
「なんでそんなことを知ってんだ?」
「騎士養成所の演習でこの辺で戦闘したことがある。昔の砦には堀が作られていて容易には近づけないような作りになってたんだ。あの魔将がいる場所から少し離れたあの辺に堀の上に砦の瓦礫が蓋をしてできた落とし穴みたいになってるところがある。演習の時にそこに隠れて魔物を奇襲したことがあるから間違いない。魔将はあれほどの巨体だ。瓦礫の上に体重をかけると瓦礫を踏み抜いて堀でバランスを崩すはずだ。奇襲の一撃を入れた後あの場所に誘導しよう。それで体制が崩れたところで脊髄を狙う。」
「悪くない作戦だな。時間をかけて魔将が回復するのを待つよりよさそうだからそれで行こう。」
即決でそう決まった。自分で提案しておいてなんだがザイードはもっと作戦が本当に実行可能かとか検討した方がいいじゃないだろうか?
そんなことが頭をよぎったがあまり時間をかけない方が有利なのは事実だ。作戦の穴はアドリブで何とかするしかない。
初めにザイードが突っ込み得意の踏み込んだ勢いを利用したフルスイングで一撃をみまう。魔将は即座に目を開けて反応し防御の姿勢を取る。クロスさせた腕でザイードの斧を受け止めた。肉に深く斧が食い込むが致命傷にはほど遠い。
ザイードは攻撃の後一度距離を取り作戦のポイントに移動する。俺もその間に回り込んで魔将が体制を崩したときに脊髄を狙いやすい場所に移動しておく。
魔将が巨体であることを感じさせない速さでザイードに突撃する。ザイードは大きく下がって距離を取り魔将を作戦のポイントに上手く誘導した。
狙い通りに魔将の足元の砦の瓦礫が崩れて片足が堀に落ち込んで大きくバランスを崩した。
俺は魔将の首めがけて走り込み大きく跳んで勢いと体重を乗せた斬撃で魔将の脊髄を狙う。
しかし、俺の存在に気付いた魔将は首を捻った。位置的に角が邪魔をして脊髄を狙えないし勢いづいた体を止めることもできない。
(くそっ…だがまだだ。あの角は魔石みたいなものらしいから弱点には違いない。硬いらしいがこの一撃ぐらいしか俺がまともに攻撃するチャンスは無い。出し惜しみは無しだ!)
瞬時にそう判断し狙いを角に変更する。武器が壊れる可能性も承知で説明された『闘氣刃』を無理矢理使い全身全霊の一撃を叩き込む。
『闘氣刃』のおかげか簡単には弾かれず俺の剣と魔将の角が競り合う。一瞬の拮抗のあと俺の剣が僅かに魔将の角に食い込んだ。
だが、そこまでだった。先に剣が限界を迎え砕け散り俺は角に弾かれた吹き飛ばされた。
なんとか着地して魔将の方を見るとザイードが先程傷を与えた腕に向かって斧を振りかぶっていた。
現在魔将は体制を整えようと地面に手をついて体を起こそうとしている。ザイードはその体重が乗った腕を攻撃して切り飛ばすつもりのようだ。
先程の傷と同じ位置を狙い叩き込まれた斧は深く肉に食い込むが切断には至らなかった。ザイードは即座に斧から手を放すともう片方の手で持っていた斧を両手持ちにして肉に食い込んでいる斧めがけてダメ押しのを行う。
今度こそ斧が腕を食い破り大木のような腕が両断された。体重の支えが消えて魔将が再びバランスを崩す。
ここで俺の方に向かって腕を食い破って斧が飛んできた。
ザイードと目が合い不思議とその考えが伝わった。
俺は再び駆け出して飛んできた斧を捕まえる。飛び出した勢いを利用して斧を振るう。ザイードも俺の動きに合わせて動き出す。
狙いは魔将の角。さっき俺が僅かに傷をつけて箇所に左右から同時で挟むように斧を叩き込む。
『闘氣刃』を使い、さらに衝撃が逃げることのない左右からの同時攻撃。
ビキリッという音と共に魔将の角に致命的な亀裂が入る。俺とザイードは同時に斧を振り抜き魔将の角を叩き折った。
角を失った魔将は苦しみだし巨体がみるみるうちに萎んでいく。明らかな異変に俺とザイードは一度魔将から距離を取り様子を見ることにした。
「流石に虫の息だな。俺達勝ちだろう。」
「息の根を止めるまでは油断するってのがクランの兄貴の教えだ。まだ気を抜くには早い。」
その言葉を肯定するように折れた角が突然動き出して魔将の腹に突き刺さった。
角は魔将の体を浸食するように体の中に入っていく。萎んでいた魔将の体が歪に肥大化を始めた。
「やべっ…。」
ザイードが思わずといった感じでそう漏らした。
予期せぬ第二ラウンドが始まった。
死体に手を出すのはいかがなものかという意見もがあると思いますが、作者としてはこの場合アーガスにはどうしても必要なことだと判断して描きました。