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グォークの成長

おや……グォークの様子が……?

本日2話目です。

 あの日から数日、俺は色々と考えた結果、集落の周囲、東南北3面のモンスターを根こそぎ狩りまくっていた。


「……何してんの?」


 日々魔物を倒しつつ、現在の集落ではなく、新集落となる場所に肉を貯めまくっている俺に対して、アンネは呆れたように声をかけてくる。


「どうやったら新しい集落の方に移ってくれるかと考えて、逆に狩りの効率を下げてみてはどうかとな。要は、俺があらかじめオークの狩り場を荒らしておけば、残った一か所に行くかと思ったんだ」


「なるほどね……で、結果は?」


「察しろ」


 まあ、そう言うことだ。

 そんな話をした後、アンネが今度は不思議そうな顔を俺を覗き込んできた。


「あれ?グォーク、なんか雰囲気変わった?」


「フフフ、分かるか?実は、魔物を狩り続けた結果、レベルアップしたんだ!」


 そう、どうやらこの世界には、ある時点から一気に能力が強化される、レベルアップが存在したのだ。

 因みに、アンネに聞いたところ、無意識に使っている強化魔法が一段階上の物に変化することがレベルアップであり、その積み重ねが進化となるらしい。

 

 ただ、同種族であるならばある程度参考になるレベルだが、異種族だと能力に結構なばらつきがある上に、レベルを測定するための方法は人間の世界にしかないらしいため、野生ではただ単に強くなった程度の意味で考えればいいそうだ。レベルアップ自体は直感的に理解できるし、単純強化であっても大分助かるのだが……。


 いや、ちょっと待て、俺はレベルアップしたわけだが……遅くないか?俺も始めてレベルアップしてテンションが上がっていたので気にしていなかったが、俺、一度もレベルアップした経験がないからレベル2のはずだ。……この世界に生まれてから数か月。倒した魔物はもはや数百匹単位なのだが、レベルアップの条件、厳しすぎやしないか?


「ちょっと、グォーク。本当にどうしたのよ」


「お、おぉ悪い、ちょっと考え事だ」


 俺はアンネに俺のレベルアップに関してのことを伝え、呆れたようにため息を吐かれた。


「オークに限らないけど、食事のための狩りだけでレベルがガンガン上がるなら、野生のモンスターがすごい強さになるわよ。それに、オークは結構必要な経験値が多いって聞いたことあるしね」


 なんでも、経験値というのは文字通り、経験を数値化したものらしい。つまり、新しい経験を持たなければ、得られる経験値は少ないらしい。要するに、ゲームのように脳死しながら雑魚敵を周回して楽に経験値を得ることはほとんど出来ないらしい。(ただし、経験値を得られる方法は戦闘以外にもいくつかあり、魔法を使用したり、錬金術などを使ったりして得た経験値もレベルアップや進化を得られるらしい)

 そのため、雑魚相手に必勝パターンで、という方法では、経験値が殆ど入らないようだ。完全にゼロではないため、継続すればレベルアップまでこぎつけられるらしい……。のだが、俺が数か月かけて、レベルが一つも上がらなかったことを考えると、どれだけ非効率的なことかは分かるだろう。


「まあ、今回のレベルアップは、数を熟した、というか、狩場を殲滅しようとしたのが効いたんじゃないかしら、苦労しながら倒すと、経験値が多く得られるのよ」


 なるほど、確かにここ数日の狩りは逃がさないように少し無茶をしたし、死にかけることはなかったものの体力的には珍しく消耗していた。


「ところで、どれくらい強くなった感じなの?雰囲気的には、あんまり変わってないようにも感じるけど」


「感覚的な物ではあるが、少し耐久性、攻撃力、スタミナが増した感じがするな。強さ的には……一割増しくらい……だと思うが、急に能力が上昇したから、正確かは微妙なところだ」


「ふんふん、普通ね」


 因みに他の種族だと、低レベルでのレベルアップ上昇で能力が2倍近く上昇することもあるらしい。基礎値が高いので、オークの成長は残念な成長のようだ。


 とはいえ、異種族と比べれば微量の能力上昇であっても、ドングリの背比べであるオークの中においては、この能力差は重要な要素になるだろう。

 まあ、戦闘能力で考えると、レベル1の段階で俺は少し他のオークに負けていたので、やっとトントンになったくらいだろうが……いや、ちょっと待てよ。


「アンネ、よく考えると、移住について、オークに自分で移住してもらう必要ってあるか?」


「……どういうこと?」


「オークは、レベルがかなり上がりにくい種族だ。だから、俺たちがオーク達を新集落に輸送できるくらい力量差を広げて、強制移住させることができるんじゃないかと思ってな」


 それを聞いて、アンネがあほみたいに口を開け、閉め、なんだかおもしろい顔をした後、肩を落とした。


「で、その経験値を稼ぐ相手をどうやって見つけるのよ。一応、私は貴方よりはレベル高いけど、レベル2のあなたと、レベルだけ高いけどあなたより弱い私だと輸送は不可能だと思うわよ。一体ずつ輸送するにしても、……そうね、少なくともレベル8くらいは必要だと思うけど、そこまで上げるとなると、経験値を得るための相手をどこから探してくるのかが問題よ?それこそ、あなたがレベルアップにどれだけ魔物を倒したか考えたらわかると思うけど」


 その後、現時点では強制輸送は現実的ではないが、俺とアンネの戦力強化に関しては別に強制輸送作戦以外であっても有用になる可能性もあるということ。

 移住計画が長期間の計画になった場合は実際に強制移住計画が遂行される可能性があることを踏まえ、定期的にレベルアップのための狩りをすることを決めてお開きになったのだった。

 なお、正確に言えば経験値は苦労すればするほど上がる、という単純な物でもなかったりします。

 基本的には((相手の保有する魔力)+(その地の魔力×0.1))×(経験値を得る存在のコンディション)

 で決定します。詳しくはいつか作中に出るかも。

 因みに、この性質から、めっちゃレベルアップが早い奴とかもいます。

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