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3.前世の記憶


前話と同じくお決りの展開なので、後書きに概要を纏めています。



「なぜ、こうなった…………?」

 窓の外、夜会の余韻から今だ華やぐ通りの喧騒を他所に、静まり返った部屋で一人、ラシェルは紙とペンを手にしたまま誰に聞かせるともなく呟いた。

 否、実際には真っ白な紙を手にしたまま尖らせた唇の上にペンを乗せ、作業用のデスクなんてものはないから鏡台を前にして椅子の背凭れに体を預けてギィコギィコと舟を漕ぐみたいに足で椅子ごと体を揺らしながら、未だ整理のつかない頭を持て余している状態なのだが。

 舞踏会はあの後、レイラに非礼を詫びたところで簡単なゲネプロに入り、本番となった。だが案の定、会場を取り仕切る大人が出す指示と無意識の内に雪崩れ込んで来る前世の記憶とで頭が混乱し、ボロボロだった。

 オープニングを飾る新人たちを拍手で迎える会場、そこにレイラと並び最前列で両端を男性にエスコートされながらダンスホールへと入場するところまでは、何とか付いて行けたと思う。その後はパートナーの令息とワルツを踊ればお披露目は終了となるのだが、始まる前からヘロヘロのラシェルは踊ったと言うより、パートナーに引き回されて終わったと言った方が正しい。この日のために苦手なダンスのレッスンを年明けから週二回と増やしていたにも拘らず、リズムを無視したステップで相手を翻弄し、先ほど全員で確認した立ち位置もあやふやなまま、寧ろ最後まで転倒しなかったのが奇跡のようだ。ただでさえ、この極端に低い身長と風船のように丸い体つきでバランスを欠くのに、こんな仕上がりではパートナーの彼もさぞ迷惑だっただろう。顔とか全然、覚えてないけど。

 しかも本来であれば、その後に続く夜会を観て楽しむもよし、踊り更けるもよしという舞踏会なのだが、ラシェルは早々に切り上げて宿へ向かう選択をした。

 どーせ貧乏伯爵令嬢の居場所なんて、最初からなかったし。正直、セレブの子女たち怖かった……。

 何より、半ばパニックで倒錯するこの頭を一度冷やす必要があると思ったのだ。一刻も早く、一人の空間に戻りたかった。あとコルセットもずっと脱ぎたかった。

 宮殿を後にしたラシェルは帰りの馬車に揺られながら混濁する意識の中、まるで肌に馴染んでいくかのように前世の記憶が自身の内側に定着していくのを感じた。うとうとと微睡むような、現実と混沌を往き来するような、水の中をたゆたうような、不思議な感覚だった。

 程無くして、御者に宿屋へ到着したと告げられる。予約していた部屋に案内されるや否や真っ裸になり、持って来ていたガウンに着替えてそのままベッドに体を沈めた。

 次にラシェルが意識を取り戻したのは翌早朝のことで、一通り思い出した過去の記憶が消えない内に書き留め検証しておこうと、重い頭と体を無理矢理起こして今に至る。

「……何か。突然の邂逅だったなー…………」

 勢いよく鏡台に突っ伏し、ラシェルは溜め息混じりにそう溢した。

 夜会での、突如として覚醒した前世の記憶――――自分はかつて平成の世、日本という国に住む女子大生だった。

 平均的な収入のサラリーマン家庭だったが、三人兄妹で、上の兄二人の大学費用が嵩んだため収入と貯蓄の殆どを持っていかれ、底を尽きた我が家の家計に女を大学に通わせる金はないと高三の春に前時代的進路変更を突き付けられるという、わりと無計画な家庭に生まれ育った子だった。

 てか、兄二人都内の私大に進学って、どうよ。下宿代も親持ちで。そこ遠慮しようよ、下に妹控えてるんだから。

 前世で覚えた反感がムクリと頭を擡げたところで、まぁ、過ぎたことだと遣り過ごす。

 兄二人にてんで弱い両親だったものの、学費は自分で用意することを条件に、どうにか地元の大学進学へ漕ぎ着けた。そのため毎日がバイト三昧の貧乏女子大生で、華のキャンパスライフなんて夢のまた夢みたいな生活だったけれど。

 そんなある日、十年程前に割と流行って、自分も寝食を惜しんでプレイしていた乙女ゲーム『天蓋の虹』、略して『天虹』がケータイアプリで復活した。久々に打ち込める趣味を得た喜びと懐かしさも相まって、現実逃避に再び寝食を忘れてプレイしまくっていたら、掛け持ちバイトで蓄積した過労と睡眠不足で歩道橋から足を滑らせ転落。二十二年の人生に幕を下ろした。

「…………」

 今思えば、心底つまらない人生だったと思う。たいして頭が良いわけでもないのに進学校に進んだせいで高校は宿題多かったし、大学進学にしても、どうしてもそこで学びたいものがあったわけではなく、大学行かない生徒はクラスで人非人扱いだったから流される形で入学を決めただけだった。ラシェルと系統は違うものの、やっぱり前世もブスで二十二年間彼氏なしの処女だったし。

 ただ、当時は貧乏だったせいか体はガリガリでひょろ長く、ダイエットの必要性なんてこれっぽっちもなかったからデブスよりはまだましだったかもね! ……なんて、今生では全く意味のない自慢を自分にしてどうすんだ……。

 しかもそれは言い換えれば、前世の知識を元にダイエットしてスレンダー美女に大変身! みたいなルートをも自ら封鎖したと同然の行い……。

 深い溜め息が、ただでさえ重いこの体を更に沈める。

 母であるコゼットがあの年齢であれだけの美貌を維持しているのだから、痩せたら割りとイイ線いくんじゃないかと半ば無理矢理、自らを鼓舞して慰めた。

 ……まぁ、その辺は前世の記憶とか云々関係無しに、出来ることからやっていくに越したことはないのだろうけど。今の体は出不精が祟って体力もゼロに等しいし、不健康極まりない。減量は後からついてくるものと信じ、今はただ、このぷよぷよした全身に少しでもいいから筋肉を付けたいと強く思う。

 それにつけても自分自身、乙女ゲームの世界に転生だなんて、流石に端から疑いもせず鵜呑みにしていたわけではない。WEB小説じゃあるまいし、リサにしたってレイラにしたって、他人の空似ということもある……かもしれないし、でなければ凄い偶然とか、むしろ予知能力的なものに突然目覚めたとか。現状を考えれば、そちらの方がまだ現実味あるような気さえする。

 けれども、金髪碧眼まさに王道ヒーローな第二王子やら、脳筋で一途な騎士団長の息子、不思議ちゃん担当の次期教皇と目される現教皇の一人息子、代々宰相を務める侯爵家ドSメガネ男子の双子兄、お色気担当でワンコ気質な双子弟と、出るわ出るわの出玉大放出。次から次へ、これでもかと言わんばかりにキラキラ眩い攻略キャラたちがご丁寧にもあの後、舞踏会に勢揃いなされたのだ。その姿を見て、どうにも観念せざるを得なかった。一学年に、ここまでのハイスペックイケメンがわんさこ集中している世界なんて、いくらなんでも設定偏り過ぎ。否応なしに、ここが天虹の世界であると捻じ伏せられた。

 ちなみに主人公のリサ・ドゥ・ポーシャールというのは、デフォの公式名にあたる。任意で好きな名前を登録することもできるが、前世で自分の名前が植原里沙だったため何だか愛着が湧いて、そのまま変えずにプレイしていた。

 ――――――……って、あれ?

 過去と昨日とを行ったり来たりしながら、ふとラシェルはあることを思い出す。

 そーいえば、前世で読んだこういう異世界転生モノのラノベとかって、大概何かしらのチートスキル持って転生してなかったっけ? でなければ、前世で身につけた職業スキルなんかを如何なく発揮して大活躍する『お仕事モノ』だったりとか……!

 掌を返す訳ではないが、突如として一筋の光明の様なものを見つけた気になり心が跳ねる。

 試しに「出でよ、ドラゴン」とか「サンダー・ストーム!」とか、「ステイタス、オープン」とか言ってみた。何も起こらない。

「ヒーリング!」

「テレポーテーション!!」

「ファイヤー!!!」

 何も起こらない。息も切れ切れ、しかも最後のは何だか原住民が祭りで叫ぶ掛け声みたいになってしまった。ただただ痛々しい。

 愕然と膝をつきながら、天虹がそういう世界観ではなかったことを今さらながらに思い出す。ただただ痛々しい。

 このゲームはアウローラ国立貴族学院に、主人公リサが編入学するところから物語が始まる。そして内容は、なんちゃって中世貴族の世界観でイケメン攻略キャラたちとキャハハ☆ウフフな只管お花が飛んだよーな会話をしまくって好感度を上げ、結婚してエンドするだけのゲームだった。噂で隣の国では魔物が出るらしいとかいう話がチラと出たような気もするが、魔法もファンタジーも基本、何もない。

 ……ぅん? これ、このゲーム面白いか?

 はたと我に返って立ち止まり、思わず自問自答する。

 いや、当時小学生の私にとっては十分楽しめた。うん、楽しかったよ? 確かに内容の薄いゲームだったことは否めないけど、自分が絶世の美女になって男装の麗人に扮したりイケメン達にチヤホヤされるんだもん。現役JSには夢と希望にあふれた内容だったさ。

 え? 復刻版は二十歳過ぎたいい大人がやってるって?

 いやいやいや、連日ノンストップのバイト三昧で、頭ラリって前後不覚にも過去の想い出に酔っていたんだよ。あの頃、確かに自分は輝いていたと。人生のピークはここだったと、ピーク迎えるの早すぎだよ、あと何十年余生送る気だと(いや、実際の余生は十年程となったけども)、涙ながらにプレイするくらいには軽く病んでいた…………うん。軽くない。ガッツリ病んでる。

 思いがけず新たな自分の死因が垣間見えたような気がして、ちょっぴり戦慄を覚えた。

 頭を振って、ひとまず目の前の問題に立ち戻ることにする。

 取り敢えず世界観に寄った特殊スキルとかは無さそうなので、翻って、お仕事モノのパターンの検証へと入ることにしてみた。

 いや、これも無理だ……。

 再び愕然と床に手と膝を付いて項垂れる。

 ダイエットは先の通りの体たらくだし、前世は未だ社会に出たこともない女学生。バイトはしてきたが、将来就活に活かそうとか自己実現とか意欲的なものではなく、ただただ学費を稼ぐ事が目的の現金主義なものばかり。工場のベルトコンベアで流されてきたパックにひたすらメンマを入れるとか、通販のコールセンターとか、マッ●とか。

 …………って、使えねぇ! なんだそれメンマひたすら詰めるとか。あぁそうか、ド深夜の工場バイト、時給いいんだっけ。って、やっぱ使えねぇ!! あとコールセンター、やたらと詳しい電気圧力鍋の商品知識とか鰯の生姜煮レシピとか、いらないから。洗浄するのに必要な蓋の解体方法とか、本当いらない。

 それからあとは、……えっと、マ●クか。

 あれはなんだ、その、全サイズのポテトが各容器に5秒で入れられるとか、スマイル0円、とか……?

 過去を振り返りながら、前世の自分って、不憫なくらい生き方不器用なんだけど何事にも我武者羅で、一途に一心不乱で、一所懸命一生懸命、猪突猛進な性格だったんだなぁ、と思う。

 何この子、健気……ッ!

 瞬間、武者震いがした。

 何て頑張り屋さん。救ってあげたくなる。マジ愛しいッ…………。

 と、思わず現実逃避に陶酔する……そのくらい、絶望的だった。

 …………いや、もういい。もういいのだ。過ぎた日のことを考えても仕方ない。

 ただ、ここにきて一つ。先からずっと気になって仕様がない大きな疑問が、明確に形を成して自身の眼前へと浮上して来た。

 ラシェル・デュ・フィリドールって、一体何者――――――……?!

 床に朽ち果てそうだった重たい身体を何とか起こし、もう一度よじ登るようにして鏡台に手をかけてから椅子に座り直すと、鏡に映る自分の顔をまじまじと見つめる。相変わらず、糸目でタラコ唇のデブスが映っているだけだった。

 その中で唯一、地味ではあるものの特徴的でありラシェルが他人に誇れる美点と思っているのが緩いウェーブがかったアッシュブロンドで、陽に翳すと七色に透ける髪だ。

 ゲームのキャラクターよろしく、この世界でも目や髪色は色とりどりだが、どの人物も単色が基本になる。この髪質は、かなり珍しい。

 にも拘わらず、やはりこんなキャラに覚えはなかった。

 そもそも、ラシェルとかいうキャラに見覚えというか、聞き覚えでもあろうものなら、もっと早くに邂逅していたのではないかとも思う。

 こうなったら意地でも思い出してやろうと顎に右手を添え、これでもかというくらい集中して過去の記憶を洗いざらいさらっていくことにした。

 ゲームに出てくる女性キャラは、主人公のリサと悪役令嬢のレイラ、その取り巻きが四~五人いて、後はリサが校内をうろちょろ散策していた時に都合良く案内してくれるモブが数人程度。

 男性キャラにしても、先に挙げた攻略キャラが五人に、クラスメイトのモブが数人と、とにかく世界が狭い。いやまぁ、だからこそアプリにもサクッと復刻版出せたわけだけど。

 そもそも十年以上前の作品だし、ハード器の容量も小さいから仕方がないといえば仕方ないのだが、今から考えれば設定からストーリーまで厨n……ゴフンゴフン。詰めが甘いというか、拙いというか、幼いというか。

 何にせよ、情報が少ないのは確かだ。ただでさえゲームは主人公のリサ視点でプレイしていたわけだし、前世の自分は攻略本や攻略サイトは一切見ない主義だったから寧ろ知らないことの方が多い。頼みの綱と言えば、当時ゲーム仲間でクラスメイトだった女友達との会話くらいだろうか。彼女はとにかく情報収集マニアで、どちらかというとプレイよりも公式ラノベや設定集を買い込んではサイトなんかで裏設定調べて妄想を膨らませるタイプの、夏と冬に有明でハジケる子だった。何か……何か彼女、言ってなかったっけ? ラシェル……ラシェル……ラシェル……――――う~ん。何も出てこん。

 ゲームだけでも年間、数多くのタイトルが出ているし、その中で天虹の会話ばかりしていたわけではない。もちろん学校行事のことやら、先生の愚痴やらも会話に上る。その中で唯一思い出したのが、天虹の男性キャラをBL視点で攻略してると萌えるとか何とかという、彼女が垂れ流す妄想を聞き流した記憶くらいか……? 基本ゲーマーな自分と、自称腐女子を名乗る彼女とで、よくある噛み合わないイタ会話だ。やっぱり、何も出てこん。

「…………ん?」

 会話?

 僅かに引っ掛かりを覚えた気がして、その記憶の糸を、切れないように、そうっと、ゆっくり、丁寧に手繰り寄せる。

『こんな非常識な方は放っておいて、ブリジットさん、ラシェルさん、行きましょう』

 いっ、いたぁぁぁぁぁぁあっ!!!!

 思い出した。思い出した思い出した思い出した!

 この二人! ブリジットとラシェル、この二人だけ、名前はちょいちょい出てくるものの姿形は一切出てきたことがない、まさしく架空の人物!

 ラシェルは勢いもそのままに、興奮を押さえきれず紙にペンを走らせた。

 このセリフは確か、正規ルートである第二王子攻略途中の悪役令嬢・レイラの発言だ。『はい、レイラ様』とか如何にも取り巻き然とした返事もくっ付いてたように思う。容量を極力食わず、物語に厚みを出す手法とでもいうのだろうか。

 雑……っ、雑すぎる……ッ。もうこれ、モブですらないよ……!

 思わずペンを握り締め、口惜しげに歯噛みする。

 何だ……何なんだ。何のための転生なんだ。過去の記憶とかゲームの知識とか、意味あんのか。

 一つ深呼吸して、徐にラシェルは椅子から立ち上がった。

 せっかく……せっかく、転生という非常に稀な経験をしたというのに、こんな登場人物とも表し難いような端役なんて。納得できる訳がない。

 訳がない、……けれど。

 けれどもこれで、ひとまず自分の立ち位置は、分かった。

 一瞬、立ち眩みがして鏡台に手をついてしまったが、再び全身に力を籠めて立ち直る。

 この物語、乙女ゲームには珍しく(?)悪役令嬢に断罪イベントはなく、ただ主人公の登場によって悪役令嬢のレイラが第二王子に嫁ぐ目論見が外れ、面食いの彼女が最も忌み嫌っているチビデブブスの三拍子揃った第三王子に政略結婚でマヌケにも嫁ぐことになってしまうというオチで終わる、お笑い系のライトなエンディングだ。

 キラキラした攻略キャラの面々を実際目の当たりにして、自分が主人公に生まれなかったことに未練がないと言えば嘘になるが、そもそも前世にしたって地味で三軍にいた自分が、転生したからといって表舞台に立てるだなんて思う方が烏滸がましいというものだと、思い直す。彼らと同じ学校の同じ学年に在籍できて、偶に生で拝顔することができるだけでも感謝しなくては。

 うん、そうしよう。あんな絶世の美形軍団、校舎の片隅でニヨニヨ観察するのが正しい味わい方だ。そこに人生の楽しみを見出そう。

 何にせよゲームシナリオに絡まないことは分かったので、ストーリーに縛られるようなこともなさそうだし、断罪イベント自体がないので回避に策を巡らせ躍起になるような必要性もない。ただ主人公たち一軍がキャッキャウフフと青春を謳歌している間、傍観者として空気になって過ごせばいいだけの話だ。スクールカーストがあった前世、三軍として生きてきた存在感を消す能力が遺憾なく発揮できるかもしれない。

 空気になるスキル……これなら自信ある!

 なんて決して胸を張って言えることではないけれど、処世術としては大事なことよね。

 取り敢えず今生も平和に生きていけそうなので、流れに身を任せてマイペースに生きていこうと心に誓った。



*** 三話概要 ***


ラシェルの前世は、平成の日本に生きる女子大生だった。

細身だが、ブスの喪女で処女。家庭の事情から、学費は自身の掛け持ちバイトで賄う苦学生。

『天蓋の虹』という乙女ゲームを、睡眠時間を削りながらプレイしていたら過労で事故に遭い、二十二歳で死去。

リサとレイラ、そしてキラキラ男性攻略キャラの五人を舞踏会で目の当たりにして、ここが『天虹』の世界と悟る。

さらに自身はレイラのセリフで名前が出て来るだけのモブ以下キャラだと思い出し、ゲームシナリオとは関係ないところで地味に生きようと心に決める。取り敢えずダイエットしよう。


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