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プロローグ

 あの日の焼けつくような痛みは、今も覚えている。

 血が流れ、意識が霞んでいく中で、貴方が必死に私の手を握って、名前を呼んでくれた事も。

 痛くて痛くて、泣きそうではあったけれど、不思議と辛くはなかった。

 今も背中に指を這わせれば、その痕が残るのを知ることが出来る。

 服の隙間から覗くそれに、未だに貴方が少しだけ眉を顰めるのも、私は知っていた。

 それでも、と思う。

 それでも、私はあの時、貴方を守れて良かった。

 この傷痕は、その勲章のようなもので、むしろ誇りに思ってる。


 ああ、だから、そんな顔しないで。

 私はあの日の事、一度だって後悔してないんですから―――

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