おれつえぇ1
宋の文豪泰秀は筆を手にしていた。ちょうどその時チャイムが鳴る。
「さては隣のゆきちゃんだな?」そしてドアを開けた。そこには一面の花畑が広がっていた。一面と言っても20m四方くらい。あんまし広くない。
さて、ここから本題ですが。転生したらなんと伝説の魔王になっていました。封印とかしたんじゃないの?なんかマニュアル通りにしたら一応城は経ったけどゲームバランス的に直したほうがいいんじゃないの?わかんないけど。
さて、次の話題へ飛んでいきましょう。明日の光を目指して走る。ふと見ると下には足場がなくただ走るだけでどんどん上に走っているようだった。はるか下に少女の故郷が見えた。みんな少女に手を降っているようだ。次の世界を目指して蹴り上げて走り出した。
緊張の渦の中にいた。あと数メートルで伝説のあの人に会える。とても緊張していた。「君はどこから来たの?」その言葉に耳を疑った。
したたる音を辿っていく。それだけで救われると信じていた。このドアの先に希望はあるのだ。しかし、その予想は一瞬にして打ち砕かれた。一面の緋。黒と緋の薄暗い部屋。その正面に黒々とした物体がある。おびただしい数の虫が集るそれは音の正体そのものだった。
「でも、どうして?」「それはね」それだけ言うと行ってしまった。でもきっと来年も会える。来年、また菜の花の咲く季節におじいさまに連れられてやってくる。汽笛を鳴らしゴトゴトとなる汽車の音をずっと聞いていた。