出帥準備 1
ついに、小沢新連合艦隊司令長官と、新兵器登場!
皇国の決断~赤い嵐編~もよろしくお願いします
1944年 8月21日 トラック環礁
第三艦隊旗艦兼第一航空戦隊旗艦である改大鳳型空母1番艦「白鳳」の飛行甲板を蹴って、一機の戦闘機が飛び上がっていく。
その戦闘機の名は…
小沢司令長官「『紫電四一型』か…、やはり零戦とは音が違うな」
新しい連合艦隊司令長官に着任した小沢冶三郎海軍大将がつぶやいた
「紫電四一型」、「紫電二一型」通称「紫電改」の艦上機仕様である。
「紫電改」は水上機で有名な川西飛行機が水上戦闘機「強風」を改造して制作した「紫電十一型」の不備を改善した最新鋭機だった。
山口「紫電改四一型はイギリスから購入した高性能工作機械の使用によって、稼働率が目に見えて上がった三菱製『誉二三型』を装備していますからね」
小沢の横でそれを見ていた第三艦隊司令の山口多聞海軍中将がそれに答えた
零戦の後継機として開発が進められている艦上戦闘機「烈風」の開発遅延に悩んでいた海軍首脳部は、最初こそ艦上・陸上戦闘機の開発経験の薄い川西の開発した機体に疑問を抱いていたが、実物を見てすぐ正式採用となった。
なぜなら、紫電改の性能は…
最大速力:620キロ(高度5600m)
実用上昇限度:約15000m
武装:99式2号4型20ミリ機銃×4(翼内、携行弾数計900発)
爆弾搭載量:60キロ爆弾×4又は250キロ爆弾×2
航続距離:約1715キロ
と、こんな感じである
ちなみに、現在海軍が保有している戦闘機の主力は、発動機を『金星六二型』に換装した『零戦五四型』である
採用されたばかりの紫電改は、まだ数がそろっておらず一部の部隊にしか配備されていないのだ
小沢「あの機体なら、アメリカの新型艦戦に対抗できるだろう」
日本にも、うっすらとではあるがアメリカの新型艦戦(F6F)に関する情報は入ってきている
山口「一刻も早く、紫電改の量産を開始しなければなりません」
小沢「その機体をどう使うかは我々にかかっている」
山口「はい、精進いたします」
日米開戦のときは近い!
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