ルーズベルト死去
インフルでぶっ倒れてました!すいません
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事件は唐突に起こった。
合衆国大統領フランクリン・ルーズベルトがワシントン郊外の別荘で突然倒れたのだ。
ルーズベルトが心臓発作を起こしたときに手にしていた書類は、国内経済の報告書で深刻な内容が記載されていたようだ
報告書には、ニューディール政策の完全な破綻とシカゴの農産物取引市場での大規模な暴落が予想されていたらしい
こうした悪い知らせがストレスとなり、弱っていた大統領の心臓に大きな衝撃をもたらしたらしい
そして、ルーズベルトの死は、軍拡と戦争によって経済特需を引き起こすという、アメリカが得意とする経済戦略の中断を意味していた
まず、ルーズベルトが死去した当日に憲法の規定により副大統領のウォーレスが大統領に就任した
しかし、ルーズベルトの指示によりウォーレス副大統領は一切の機密情報に触れることを禁止されていた
そのため、前任者が苦心の末考え出した国家戦略の大部分をウォーレスは知らなかったのである
だから、ウォーレスは常識的な判断から軍備の縮小を決定した
その結果、輸出分を除く兵器生産は大幅にダウンした
当初の計画では緒戦はともかく、後半になれば艦船・航空機・戦車など大量の兵器がそろうはずであった
しかし、戦争の可能性が遠のき、財政再建を掲げるウォーレス政権が選択した以上、すべての軍備計画にストップが掛けられた
また、すでに生産していた分はほとんどが輸出に回された
たとえば、できたばかりのB‐17は『白い星』を『赤い星』に塗り替えアラスカ経由でソ連に売却された
こうして、初期に売却された分だけでもB‐17は250機に及んだ
日本が着々と戦争の準備を進める中で、米国は逆に軍備を縮小してしまっていた
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