出帥準備 2
1944年9月1日 台湾 台南基地統合指揮所
加藤「新型機の配備は順調らしいな」
陸軍第5飛行師団参謀長加藤建夫がつぶやいた
参謀「はい、本土からは続々と『疾風』が送られてきています」
『疾風』正式名称『四式戦闘機1型乙』は陸軍の最新鋭戦闘機である。諸元としては…
最大速力:660キロ(高度6000メートル)
武装:99式2号4型20ミリ機銃×4(翼内、装弾数計900発)
爆弾搭載量:30~250キロ爆弾×2
航続距離:最大2500キロ
であり、発動機は海軍基地航空隊にが配備された『紫電二一型』と同じ『誉二三型』を搭載している
参謀「しかし、新型機がここに優先的に配備されているということは…」
加藤「大本営は、開戦後最初に戦闘がおこると判断している、ということだな」
参謀「やはりそうですか…、厳しい戦いになりそうですね」
加藤「だが、ここには戦闘機だけでなく高射砲も多数配備されているんだ。簡単にはやられん。いや、やられてたまるものか」
参謀「はっ!海軍との連携も高め、日本版『高射砲回廊』の構築も急ぎます」
加藤「そういえば、明日は陸海合同作戦会議だったな。もう一度海軍さんと作戦のすり合わせをするかな」
参謀「陸軍の作戦計画をまとめておきます」
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台湾で戦争への準備が進む頃、満州の地では続々と部隊が集結していた
関東軍特種演習、通称『関特演』の始まりである!
関東軍特種演習は純粋な演習です!まだソ連には侵攻しません
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