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チョコエッグ世界の戦闘機シリーズ、今見るとラインナップが濃すぎる件

掲載日:2026/05/16

 どうも、美少女JK作家(自称)の九十九BARRACUDAちゃんです。普段は少年少女達が地獄みたいな国で、地獄みたいな内戦に巻き込まれる話を書いています。


 さて、なろうエッセイ界は空前のAI論争ブーム!


 BARRACUDAちゃんもそれに参戦! ……はしません。


 ChatGPTに延々脳内世界の話をした挙句、その過程で思いついた話を小説化してる奴が「Hey! そこのボーイ! この作品群は俺がGPTくんに延々話かけて扶桑型の艦橋並に積み上がった設定から生まれた奴らだ! こいつらがAI小説か否か、答えろよオラァァァァン!」ってAI論争に参加したところで、いよいよ話が収拾つかなくなるだけでしょう。


 というわけで何を話すかというと懐かしの食玩の話です。


 先日、家で小学生時代に集めていたフルタのチョコエッグの戦闘機のフィギュアを見つけました。


 BARRACUDAちゃんをミリオタ&戦史オタの道に引きずり込んだ罪深きシリーズでございます。懐かしい。


 ご存知チョコエッグとは、卵状のチョコの中におもちゃが入ってる食玩です。今では版権ものがメインになってしまいましたが、昔は色々なシリーズを展開していたものです。


 で、懐かしさから、どんなラインナップだったかを調べてみたのですよ。そしたら、なんか軍用機オタク拗らせた現在から見ると、この戦闘機編ツッコミどころが多い……。昔はなんかカッコイイ! 強そう! くらいだったんですが、良くも悪くも純粋さを捨てた現在の視点で見ると、この食玩、なんか変……。


 まず第一弾。


 パッケージの中心。いわばセンターはF-16。まあ、これはよい。問題はラインナップ。


 初期ジェット・センチュリー系

 P-80、F-100、F-102、F-104

 米軍王道ジェット

 F-4、F-14、F-15、F-16、F/A-18、F/A-18E/F

 特殊・大型機

 SR-71、B-52

 欧州機

 ミラージュ2000、ユーロファイタータイフーン、グリペン、ラファール、ハリアーⅡ

 東側機

 MiG-23/27、MiG-29

 試作・次世代枠

 X-32

 シークレット

 F-117


 待って、第一弾の時点でなんか濃い……。


 まあ現代ジェットはわかるよ。発売年は2002年だから現在ではお馴染みの面々も、まだまだ新顔感があります。シークレットのF-117も分かりやすく異形のステルス機って事で、小学生には衝撃でしょうし。


 問題はお前らだよ! P-80とセンチュリーシリーズ!


 メインターゲットが恐らく小学生向けの食玩で、黎明期ジェットとセンチュリーシリーズを布教する……。そんな事が許された時代だったのですよ、2000年代は。恐ろしい時代です。


 何? 作者が現役美少女JKなら2002年の食玩の話してるのおかしいだろって? 君の様な勘のいいガキは嫌いだよ。


 で、当然の如く入っているB-52とSR-71。いや、この食玩戦闘機って……。これがまた全国でカッコイイ戦闘機を期待してカプセルを開けた子供を「???」とさせるラインナップ。


 いや、SR-71は百歩譲って許そう。いかにも速そうでカッコイイしね。問題はB-52の方。


 いや、分かるよ。軍事史的、航空史的に大事なのは。


 でも考えてみて。ワクワクしながら流線型デザインを期待してカプセルを開けた小学生の元に降臨する、見るからにゴツい爆撃機!


 普通の非軍用機オタク小学生的には旅客機との見分けがつかないまである。


 そして極めつけはX-32。通称微笑みデブ。いや、まじで微笑みデブなんですよ。知らない人は画像検索してみて。後にF-35になるライバルのX-35を差し置いてこいつがラインナップ。BARRACUDAちゃんもパッケージ脇に描かれたこいつを見て、小学生なりに「???」となった記憶があります。


 繰り返します。チョコエッグのメインターゲットは、多分小学生でしょう。プラモデルは敷居が高いし、そうポンポン買ってもらえるものでもない。それに比べ小学生のおこづかいでもチョコエッグはスーパーやコンビニで気軽に買える。それに対して、こんな拗らせた航空オタクみたいなラインナップを展開するロックンロール。


 ちなみに第一弾には懸賞企画もあり、その景品は零戦だったようです。型番は明記されていないものの、緑塗装で翼端が丸いので恐らく52型。


 本体ラインナップがほぼジェット機で固められている中、懸賞でいきなり日本航空史のトップスターを出してくる。売れ筋の零戦は景品に回し、通常ラインナップでは小学生にF-102とX-32を履修させる。


 フルタ、初手から作戦がだいぶ濃い。


 ここまでなら、なんか今にして思うと、担当者の性癖が暴走したのかな? ってラインナップです。


 なお、本格的にヤバくなるのはここからです。


 約1年後、そこそこ第一弾が売れたのか、満を持して投下された第二弾。


 第二弾のヤバさは、第一弾でかろうじて保っていた「戦闘機シリーズ」という建前を、ここで完全にかなぐり捨てた点にあります。


 箱絵のセンターはミラージュF1+RAH-66のダブル。シークレットはMe262。世界初の実用ジェット戦闘機として知られる機体で、シークレットとしての格は十分。シークレット枠に航空史におけるキーストーンを置く名采配。


 で、問題のラインナップ

 ジェット戦闘機

 Su-27、F-5E、ミラージュF1、シーハリアー、F-86F 、クフィール、MiG-21PF

 練習機

 T-4 ブルーインパルスカラー、BAeホーク100

 攻撃機

 A-4E/F

 爆撃機

 B-2

 早期警戒機

 E-2C

 ヘリ

 RAH-66、CH-47、AH-64D、AH-1

 WW2機

 P-38J、Bf109E、雷電

 シークレット

 Me262


 ……なんか、前段が冷戦期〜現代ジェット機でまとまっていた所から、一気に年代とバリエーションが増えました。軍用機のカンブリア爆発です。


 特筆すべきは、第二弾にしてヘリ解禁。戦闘機ってなんだよ(哲学)。箱絵からしてヘリ解禁を全面に押し出しています。


 なお、繰り返しますが、商品名は「チョコエッグ 世界の戦闘機シリーズ」。戦闘機とは?(哲学)


 小学生は軍用機は全部戦闘機扱いしてそうだろ、って言われればそれまでですが。


 そしてまあ面子が濃い。前回が冷戦後期〜現代がメインだったのに対して、時期も陣営もバラバラ。雷電とクフィールが同じラインナップに入っている食玩はあとにも先にもこのシリーズくらいでしょう。いよいよ卓上航空博物館と化してきています。


 そして、当然の如くいるB-2とE-2。前回流線型デザインを期待して、ゴリマッチョな爆撃機が降臨した小学生の元に、今度降臨するのはエイみたいな爆撃機や皿をのせた偵察機! 再び「???」となるのは必至でしょう。


 そして攻撃ヘリ達の間に当然の如くいるCH-47。大型輸送ヘリ。いや、分かるよ。自衛隊でも現役の名機だよ。でも小学生に兵站の大切さを学ばせるな。


 地味に見どころは現役機ヘリに加えてコマンチもいる所。こいつはステルスヘリ!と鳴り物入りで登場して、後に開発中止になったやつです。X-32といい、幻の試作機への未練が感じられます。まぁ当時はまだ開発中止にはなっていませんが。だいぶアカン空気になっていただけで…(コマンチ開発中止は翌年)。


 そして出た第三弾。シリーズが続くあたり、やはり戦闘機は売れるんでしょうね。前回約三分の一は支援機とヘリだったけど。


 今回のラインナップは、これだぁ。


 最新・試作枠

 F-22、F-20

 戦後〜現代機

 MiG-31、GR.1ジャガー、A-7A、A-10A、F-84G、MiG-15

 爆撃機

 B-1

 最初期ジェット

 ミーティアF.1

 COIN・観測機

 OV-10

 WW2機

 F4U-1D、月光、震電、Do335A、P-47D

 ヘリ

 Mi-24、SH-60、AH-6

 シークレット

 Su-47


 ついに満を持してF-22が戦線投入されます。


 ご存知アメリカ軍の最新鋭戦闘機。いかにも主人公! という感じのデザインの超高性能機です。エースコンバット04の主人公、メビウス1の愛機であり、シリーズのパッケージイラストを何度も飾った事でも知られています。


 これはパッケージのセンターは決まりでしょう!


 なお、実際にパッケージセンターを飾ったのはコルセアな模様。なんでや。


 あえて逆ガル翼の異形の艦上戦闘機をパッケージの顔に置くあたり、パッケージ担当の大衆に迎合するものかという反骨心を感じます。かっこいいけどね。


 そして、シークレット枠はSu-47。これはまあ分かる。いかにも未来的な黒い、当時のロシアの謎の最新鋭機! 厨二病患者は一度はベルクトを好きになるはず(偏見)。F22と並べると大変よろしい。


 なお、ノーマルラインナップ。以下にツッコミどころを。


 F-20はまあ許そう。試作機とはいえ、名作戦闘機漫画、エリア88の主人公機です。知名度は戦闘機としては高い方でしょう。飛行機界においては、ポケモンでいうとブイズくらいの知名度はあるはず。


 問題はお前だよOV-10。何故他のメジャー機を差し置いてCOIN機の君がエントリーしてるんだい? 小学生に兵站に続き、近接航空支援の大切さを教えようとしていると思われます。他にも近接航空支援の象徴ともいえるA-10もラインナップされてますし。上空からの機銃掃射なんて恐ろしい概念を小学生に教えるなってのはそう。


 第二次大戦機も微妙に知る人ぞ知る枠で攻めて来てます。F4UとP-47は良いとして、月光! 震電! Do335! 月光は斜銃を装備した迎撃機、震電は大戦末期の日本の試作機、Do335は大戦末期にドイツで35機だけ作られた双発串形配置の高速戦闘爆撃機……。なんかチョイスが渋い!


 ヘリ枠は攻撃に加え兵員輸送もできるMi-24、哨戒ヘリ枠にSH-60、そして小型特殊作戦ヘリ枠でAH-6 ナイトフォックス。


 観測ヘリのOH-6だと思った? 残念、より濃い武装型でした。


 この弾では小学生に、攻撃ヘリ、対潜哨戒ヘリ、特殊作戦ヘリの違いまで履修させようとしているのかもしれません。


 この辺りで造形映えする機体と担当者の趣味枠が優先されてる疑惑が本格的になります。


 そして、その疑惑は第四弾で確信に変わりました。この弾ではとうとう複葉機が解禁されます。


 気になるラインナップは以下の通り。


 WW1期

 ソッピース キャメルF.1、フォッカーD.VII

 WW2期

 フェアリー ソードフィッシュMk.I、F-51Dマスタング、晴嵐、B-25、PBY-5A

 冷戦ジェット

 A-6E、J35、F4D スカイレイ、F9F

 現代・試作枠

 V-22、YF-23、F-14(リメイク)、F/A-18E/F (リメイク)、X-32(リメイク)

 ヘリ

 Mi-28、KV-107II

 シークレット

 X-1

 懸賞賞品

 Ka-50


 パッケージセンターはF-14。


 ツッコミどころが……多い!


 まずはソッピースキャメルF.1とフォッカーD.VII。こいつらはそれぞれ第一次大戦期のイギリスとドイツの傑作機。航空史、戦史においては極めて重要な機体です。


 だが、もう一度考えて欲しい。この商品のメインターゲットは恐らく小学生。しかもパッケージはいかにも格好良いトムキャット。トムキャットに釣られてこれを買った小学生達は、カプセルの中からいかにもレトロな複葉機が出てきて、またしても「???」となった事でしょう。


 ソードフィッシュも似たようなもの。ビスマルク追撃戦での戦果はあまりにも有名ですが、問題は小学生の中にそんな戦史ガチ勢が何人いるかという話です。


 第二次大戦機はマスタングはまだいいとして、日本機枠はまさかの晴嵐。伊400級潜水艦に積める水上機。そしてドーリットル空襲で有名なB-25に、第二次大戦の名脇役カタリナ飛行艇。ははーん、この担当、トムキャットで釣った小学生に「航空史の重みを知れぇぇぇ!!」って言いたいんだな……。


 ジェット機枠はまた渋い所をチョイスしていますが、問題はこいつ。微笑みデブことX-32再び!


 しかもリメイク版。X-32を2度もラインナップする辺り、この担当、絶対カタギではない……。恐らくあの顔に脳を焼かれてしまったのでしょう。しかもX-35に敗北確定した後(本弾は2004年発売)にこれですからね。業が深い……。


 で、シークレット枠はかのX-1。チャック・イェーガーが駆った史上初めて音速を超えた実験機でございます。シークレット枠が毎回(第1弾が世界初の本格的な実用ステルス機として知られるF-117 、第2弾が世界初の実用ジェット戦闘機のMe262、第3弾が未来的な謎の前進翼のロシア機Su-47)航空史のキーストーンなのにこだわりを感じます。


 で、この弾では懸賞キャンペーンもやっておりまして、その景品はまさかのKa-50。


 繰り返します、ホーカムです。カモフ社が開発した同軸反転ローターの異形の攻撃ヘリでございます。……普通、こういうのってセンターであるF-14の限定塗装とかそういうのじゃ……。


 当時のフルタ。あまりにもロック過ぎる……。


 第4弾、今にして思うと単なる変なラインナップではありません。


 ソッピースキャメルとフォッカーD.VIIで黎明期の空戦、ソードフィッシュでビスマルク追撃戦、B-25でドーリットル空襲、晴嵐で伊400級潜水艦とパナマ運河攻撃計画、PBYカタリナで海洋哨戒と救難、そしてX-1で音速への挑戦。


 もはやこれは食玩ではなく立体化された航空戦図鑑です。チョコの中に入れていいカリキュラムではない。


 で、微笑みデブ再びの衝撃も冷めやらぬ中、第5弾がテイクオフします。


 ラインナップはこれ!


 戦間期・複葉機

 F3F-2、カーチスホークIII、フォッカーDr.I トリプルプレーン

 WW2機

 F6F、Bf110E-1、秋水

 日本・自衛隊機

 三菱F-1、F-15J

 冷戦・現代機

 F-111、F-4J

 架空・ステルス幻想枠

 F-19 ステルスファイター

 ヘリ

 UH-1、OH-58D

 シークレット

 X-29


 パッケージ箱絵はF-15J。これは良い。ご存知自衛隊の主力戦闘機です。自衛隊機も2種ラインナップしています。なお、ラインナップの厳密な内訳は約半分がレシプロ機。なんでや。


 シークレット枠はX-29。ベルクトと対になるアメリカの前進翼試作機を出したかったのかもしれません。この機体もエリア88で一時期主人公機だったおかげで、日本での知名度は妙に高い。(仇役との最終決戦に乗っていったのはタイガーシャークの方だけど。不遇)


 レシプロ機枠はまたチョイスが渋い。グラマンの戦間期複葉機と、零戦の天敵のヘルキャット。カーチスの戦間期機に、レッドバロンこと第一次大戦のエースパイロット、リヒトホーフェンの愛機フォッカーDr.I。


 ですが、問題はそこではありません。いや、フォッカーDr.Iも三翼機なんて割と変な形してるし、原型機のMe163を無視して、何故か日本でそれを元に作った秋水の方をラインナップするなんて暴挙もしていますが。


 最大の問題児、F-19 ステルスファイター。


 ここで軍用機にある程度詳しい方はピンときたかもしれません。そう。F-19なんて機体は実在しません。


 これがまた複雑な話で解説が必要になります。


 1980年代、当時の航空オタク達の間では米軍がステルス機を開発しているというのは公然の秘密になっておりました。その機体にF-19の番号が振られると予想されていたのです。


 そんなもんだから某おもちゃメーカーが「これが次世代のステルス機だ!」と、勝手に完成予想としてオリジナルデザインのF-19のプラモデルを販売するという暴挙に出ました。そのプラモデルの実在しない架空のステルス機がこのF-19です。このキットはたいそうなヒット商品になったとか。


 実際にはこの後、初のステルス攻撃機として配備されたナイトホークの番号は何故かF-117だった(ついでに上の完成予想図とは似ても似つかない姿)ので予想は外れ、その上F-19の番号は結局使われず、欠番めいた扱いになったので黒歴史になったF-19ですが、まさかのここで登板。


 まだまだ立体化されてない名機は沢山あるのに、わざわざこれをピックアップし、しかもシークレット枠じゃなくてノーマル枠という暴挙。当時のフルタは怖いもの知らずすぎでした。


 しかもこれ、繰り返し言いますが、シークレットではありません。通常ラインナップです。つまりフルタは小学生に「F-19は履修して当然」という顔をしていたわけです。怖い。小学生に航空史に加えてホビー史まで履修させてくる。


 さて、第6弾編です。ナンバリングタイトルはひとまずこれで打ち止め。


 しかし、担当は最後までロックでした。そのラインナップはこちら。


 戦間期・複葉機

 九三式中間練習機、カーチスP-6ホーク、ソッピース トリプレーン

 ジェット

 F3H デーモン、ビゲン、F-35、F-16(リメイク)

 偵察機

 百式司令部偵察機、U-2

 支援機

 KC-10

 ヘリ

 SH-3

 シークレット

 Ka-27PL


 実質最終回なんだから有名どころで固めよう!なんてすると思ったか? 残念、趣味枠マシマシだ!


 いや……すごいね、これ。F-35とF-16はともかく、他は全部いぶし銀の名機達。複葉機や偵察機、さらには空中給油機までエントリーさせてきた……。ははーん、最後だからってやりたい放題してきやがったな。


 目を引くのがまずシークレットのKa-27。同軸反転ローターがチャームポイントの哨戒ヘリ。ホーカム懸賞事件といい、この担当カモフ社に脳を焼かれすぎております。


 世界の戦闘機という商品名にもかかわらず、戦闘機以上に支援機の層が厚いのはもはやいつもの事ですが、九三式やKC-10を堂々とラインナップさせて立体化させた食玩は他にあっただろうか……。チョコエッグ以外で、これらを立体化した食玩を知っている方は是非とも教えていただきたい。


 九三式中間練習機がラインナップされているのも味わい深い。最終弾で練習機。戦闘機に憧れた小学生に「何事も最初は練習あるのみだぞ」と言いたいのでしょうか。


 いや、名機だよ。百式もSH-3もU-2もKC-10も。でもね、この商品、多分メインターゲットは男子小学生なんすよ……。


 パッケージイラストはF-16。カッコイイジェット戦闘機に釣られた小学生の元に降臨する多種多様な名脇役達! 担当的には戦争は後方支援の裏方あってこそ出来るのだ!と最後に言いたかったのかもしれません。


 思えば最初のパッケージセンターはF-16でした。F-16ではじまりF-16で終わる。箱絵で釣った小学生に濃いラインナップを見せつける、というコンセプトは最初から最後まで変わらず1周した、というのはある意味綺麗かもしれません。


 さて、ナンバリング的には最終回。これでなんか妙に熱量の高い食玩ともお別れ……と言ったな。あれは嘘だ。


 実はこの後、特別編という事で、人気機種を再録+新規ラインナップを加えたベスト版が2回発売されています。


 なんだこの食玩、最後の最後まで1人でも多くの小学生を航空史沼に引きずり込もうとしてくる……。恐ろしい子……!


 まずは特別編第一弾。

 ラインナップは……。


 シークレット

 He162A-2 サラマンダー(フォルクスイェーガー)

 新規

 Su-37

 ブレニム Mk.Ⅳ

 隼 

 再録

 T-4

 P-38J ライトニング

 A-7A コルセアII

 A-10A サンダーボルトII

 ソッピース キャメルF.1

 F-14 トムキャット

 三菱F-1

 F-15 イーグル

 F-4 ファントムII

 OH-58D


 うむ。そうそうたる面子……。いや、その割にA-7とかOH-58なんていぶし銀枠もいるな……。担当、いつもの性癖を隠せなかったようです。


 Su-37はSu-27のバリエーションの一つで、カナード翼がチャームポイントのロシア機。エースコンバット04のライバル、黄色の13の愛機です。パッケージセンターもこいつ。


 隼はむしろ今までラインナップされていなかったのが不思議なくらいです。隼の前に晴嵐や秋水や月光を履修させてくるのはだいぶ拗らせたオタク感あります。


 シークレット枠はHe162。別名国民戦闘機。Me262と共に末期の第三帝国の空に羽ばたいた火竜サラマンダーです。Me262同様、ジェット黎明期の象徴たる機体をシークレット枠に割り当てる名采配。


 で、問題のブレニム MkⅣ。第二次大戦期の双発軽爆撃機です。ほら、いつもの持病発動。何が凄いって、スピットファイアやハリケーンやタイフーンを差し置いてこいつがエントリーした事です。英国機好きっ子は泣いて良い。


 いやね。名機ですよ?ブレニム。でも普通スピットファイアより優先しますかね?


 つまり特別編になっても、フルタ航空隊は売れ線だけで終える気がありません。


 次弾、特別編第二弾のアメリカ軍機編。これが実質的な最終回になります。


 ラインナップはこれ。


 シークレット

 RQ-1 プレデター

 新規

 P-36 ホーク

 P-39 エアラコブラ

 A-5 ヴィジランティ

 ダグラス A-1 スカイレイダー

 再録

 P-51D ムスタング

 B-25D ミッチェル

 ハリアーII AV-8B

 F-20 タイガーシャーク

 F-117 ナイトホーク

 F-22 ラプター

 AH-64D アパッチロングボウ


 パッケージ担当はムスタング。ビジュアル的にも第二次大戦の高速戦闘機の象徴としてもふさわしい。なお、新録枠はまた濃い。


 P-39は大口径砲を積んだ戦闘機。レンドリースされた機が活躍したせいでソ連機のイメージも強いけど、アメリカ軍枠でエントリー。まあ、これは許そう。


 スカイレーダーは一応年代的には第二次大戦機にも関わらず、ベトナムで活躍した凄い奴。これは文句無し。


 で、問題がA-5とP-36。これは多分趣味枠。


 ヴィジランティはカッコイイ。たしかにカッコイイけど、アメリカ軍機特集!と銘打ったシリーズに投入するには玄人感が否めません。サンダーチーフとかクルセイダーとかストラトジェットとかの他の有名機を押しのけてのラインナップです。


 そして、まさかのP-36。フライングタイガースや初期太平洋戦線で、格上の零戦相手に奮闘した事で有名なP-40一家を差し置いて、まさかの原型機である無印ホークがラインナップ。有名機ではなく、近い系譜のマイナー機をチョイスする辺り、担当の拗らせたオタク心を感じます。


 そしてベスト版2弾のシークレットは、RQ-1プレデター。


 無人偵察機です。


 F-16で小学生男子を釣ったこのシリーズは、最後の最後に無人機をシークレット枠へ置いて去っていきました。


 航空史を振り返れば、複葉機から始まった航空戦は、単葉機、ジェット、ステルス、試作機、架空ステルス機を経て、ついには人間が乗らない機体へたどり着く。


 なんというか、これ以上ないオチです。


 冒頭で「AI論争には参加しません」と言った気がしますが、最後に無人機が出てきたせいで微妙に話が戻ってきました。


 逃げた先にも、人間が機械をどう使うかという構図があった。なんだこのオチ。


 ここまで来ると、もはやネタ切れで変な機体を入れていたわけではないと分かります。スピットファイアもP-40もスツーカも、まだ出そうと思えば出せる王道機は残っていました。


 それでもフルタはX-32を入れ、チヌークを入れ、ブロンコを入れ、F-19を入れ、ホーカムを景品にし、Ka-27をシークレットにし、ブレニムMk.IVを入れ、無印ホークを入れ、プレデターを入れた。


 つまりこれはネタ切れではありません。趣味です。


 売れ線で子供を釣り、趣味枠で航空史沼へ沈める。


 それがチョコエッグ世界の戦闘機シリーズだったのです。


 結論


 Q.チョコエッグ世界の戦闘機シリーズとは何だったのか?


 A.小学生向け航空史沼導入玩具です☆


なお、最後が無人機。


なろうエッセイ界のAI論争から逃げてきたはずなのに、気づけばチョコエッグからAI戦争の影が差している。


逃げ場がない。やはりフルタ航空隊は罪深い。


***


エッセイランキング日間2位になりました☆ AI論争で殺気だったエッセイジャンルの住民をX-32の様な笑顔に出来たようでBarracudaちゃんも鼻が高いよ…

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― 新着の感想 ―
にわかですが、最高に面白かったです 微笑みデブ、検索してめっちゃ笑いました 人間のカルマが詰まったエッセイですな 笑
 さすがにこれはやりすぎだ、あまりに濃すぎる
ダメだ、全ての機体が脳内に思い浮かんでしまうww
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