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幻聴  作者: マキ
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くしゃみ

『くしゅん』

小さなくしゃみが聞こえた。可愛らしい女の子をイメージする、小さくて大人しい、くしゃみだった。


私の家族は、私含めて全員、大袈裟なくしゃみをする。助走から余韻まで、全て全角カタカナだ。

外でもそんな感じなので、家の中だと更に酷い。変顔付きである。


私は、冒頭の小さなくしゃみを、家の中で聞いた。

もっと詳しく言うと、私以外誰もいない自室で、だ。

“小さいおじさん”でもいるのだろうか。


くしゃみをした者は、私の近くにいたはずなのに、幽霊も妖精も小さいおじさんも見えなかった。


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