幸せとシアワセ
小悪魔。この表現が似合う顔している。でもこの悪魔は感情の洪水によって悪魔ならぬ雰囲気が滲み出ている。
『ほら、答えられない。』
今度は悲しそうな顔に。
『私には友達なんていらない。』
俺は彼女の心臓となる気持ちを知った。
『私によってくるのは、顔だけでよってきた連中ばかり。』
『でも私の異常さに気づく』
病のことだろう。彼女の顔は心配しているような表情をしている。
『逃げていく』
イラついてる顔。
『裏切っていく』
怖がっている顔。
『私のことをいじめてくる。』
彼女の目はキラキラ輝いて見えたが見つめることはできない。まるで宝箱と鍵があるのに錠が壊れているみたいだ。
『そして誰もいなくなる』
彼女は今まで溜まっていた感情を吐き出した。
正と負もお構いなしに、俺の目の前で。
俺は彼女と友達になりたい。いや友達じゃだめだ。彼女の心臓を支えるペースメーカになりたい。彼女から病について打ち明けられた時からこの気持ちは俺の精神と凝固していたが、彼女との関係がそれと中和して何も言い出せずにいたのである。
『なぜ、感情があるのか?か。確かにこれまで人間は感情によって振り回されてきた。俺も。美優さんも。感情なんてあるから嫌なことが起こるのは否定しない。確かに怒られるのも、心配になるのも、嫌だと感じるのも全て感情のせいだと言える。でも同じだけいいこともある。それを際立ててくれるのが感情だと思うんだ。』
『だからなんなの?私はもう人と関わりたくない。他人と関わったっていやことしかないし、私はシアワセになる権利なんてないんだから私に構ってこな…』
『そんなわけないだろ!この世に幸せになっちゃだめな人間なんているわけないだろ!』
声を荒げてしまった。彼女はもうそろそろ5月なのにひどく震えていた。
『で、でも私といると不幸にしか…』
『お前は貧乏神じゃない!俺はお前を1人の人間としてみてる。顔で釣られた魚じゃなく、澤井美優という1人の女性に惹かれて友達になりたいんだ。俺はお前に教えてやりたい。喜びの感情を幸せを』
『こんな私でもシアワセになれるかな?』
美優さんの体から震えは無くなっていた。
彼女は泣いていた。初めて感情が一致しているのを見た。
『なれないわけないだろ。俺が手伝うよ。ゆっくりと感情を取り戻していこう。だから俺と友達になってくれないか?』
ダメもとだ。
『喜んで。こちらこそお願いします。』
美優さんは、いや美優は嬉しそうな声で言った。まだ表情はぐちゃぐちゃだが感謝だけは伝わってきた。梅雨よりも少し早い雨は振り止む気配はないが日が出てきて天気雨となっていた。
お疲れ様です。風鐸です。もう今年は終わりですね。最近自分はプレゼントを買ってかなりの出費をしたんですが、ちょうど昨日ラーメン食べに行った時、靴の底が抜けてしまいほとんど裸足でいてとても恥ずかしかったです。また出費が増えるので1月はかなりお金がやばいと感じますね。一応言っておくと年内ラストです。ほんでは良いお年をお迎えください。




