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8話 大帝国最強

大帝国最強登場!

 初めての戦場であるがライガは一切の死の恐怖を感じていなかった。大帝国が誇る最高戦力の五天星の1人であるギリカが現れても、


(この程度か。クウガの方が強い)


 と思っており瞬殺するつもりでいた。実際にわざと魔力切れしたように見せて雷撃を撃ち止めて隙を見せた。そこをギリカは狙って近接戦を仕掛けたが、


(かかったな)


 ライガは雷魔法の弱点である魔力消費を抑えるための戦闘方法を確立していた。人間は脳からの電気信号で動く。その電気信号を雷魔法で活性化させる事で人間の限界を超えた身体能力を発揮するというものだ。これは体内の電気信号を利用しているので無から雷を作り出していない。だから魔力消費が少ないのだ。そして身体能力を強化したライガは腰に差した剣でギリカを両断するつもりで斬撃を放つがギリギリで反応されて防がれてしまう。


「流石は五天星てところか。だがこれで終わりだ」

「クソ」


 ギリギリで防がれたといっても防御に使ったナイフは折った上で致命傷を与えている。後はトドメを刺すのみであり剣を振り下ろす。しかし、背後で爆発音がして振り返る。


「何だ?」


 そこにはミサイルの弾のようなものがあり何故か扉がついていた。その扉が開くと1人の大剣を担いだ金、銀、銅の3色の髪色をした派手な男が出る。そいつを視認したことで初めてライガは死の気配を感じた。ライガにそんな気配を感じさせた男は、


「五天星筆頭、クルーズ参上!! 軟弱な魔法使いよ。ひれ伏すが良い!!」


 両手を広げて大声で名乗りをあげる。隙だらけに見えるが、


(絶対にヤバい。間合いに入った瞬間に殺される)


 そう思えるほどの圧力を感じる。ギリカは瀕死なのでそこから目を離してクルーズに視線を移して構えるが、


「お前か? 雷魔法の使い手は?」

「なっ?」


 いつの間にか隣にクルーズが立っていた。驚きながらも剣を振るうが、


「がっ、、はっ!!」


 蹴り飛ばされてしまう。しかもバキバキと嫌な音がした。確実に骨が何本が折られている。それでも何とか剣を構えるがクルーズはもうライガに興味がないのか視線を外して瀕死のギリカの心配をしていた。


「おいおい。あんな雑魚にやられたのかよ。勘弁してくれよ。これじゃあ五天星が弱いみたいじゃねぇかよ」

「すいませんね」

「あっ! そうだ! こういう時に使うんだよな。奴は五天星でも最弱。五天星の面汚しよ、ってな」

「だからすいませんって言ったろ! つーか俺死にそうなんだが!」

「はいはい。ほれ、最新の止血剤だ。しっかり塗り込めよ。出血死は避けれる。ちゃんとした治療は帰ってからだな」


 ギリカの応急処置をされてしまう。


(クソ。五天星を殺し損ねた。あの時爆発音を気にしなかったらトドメを)

「刺せたのに、って思ったか」

「!!」


 考えを読まれて動揺するライガ。


「おっ! 当たったか。だがその考えは甘いな。お前があのままトドメを刺そうとしたら扉から行儀良く登場せずに()()()ごと斬り捨てている。だから命拾いをしたのはお前だ」

「そんな訳」

「あるんだよ。言ったろ? 俺は五天星筆頭だと。つまり大帝国最強だ。そんな俺に魔法使い如きが勝てると思うなよ」

 

 そう言って大剣を振り下ろす。それだけで地面が割れる。


「クソ! デタラメ過ぎんだろ!」

 

 骨が折れていても電気信号によって体を無理矢理動かして躱す。


「おーおー、骨が2、3本逝ってるのに良く動けるなー。雷魔法で無理矢理脳に指令出してるのか」


 躱したライガの側にクルーズがおり大剣を振り下ろす。それを体を捻り最小限のダメージで済ませてカウンターの一撃を放つが、


「何で躱せるんだよ」


 無傷で回避されてしまう。敗色濃厚な気配を感じてライガは、


「アルス様! 全軍に撤退命令を! 俺が殿を務めます!!」

「ちょっ! ちゃんと生きて帰るんでしょうね! 死んだりしたら許さないからね!」

「大丈夫ですから! 早く撤退を!」

「絶対帰って来なさいよ! 絶対だからね!」

 

 大帝国の兵士を全滅とはいかずとも機能不全まで追い込んだアルスが駆け寄って来たので撤退を進言する。アルスは絶対に戻ってくるようにライガに言い渡してから撤退するのであった。


「出来ない約束はするもんじゃねぇぞ。お前如きが俺から生きて帰れるとでも本気で思ってるのか?」

「舐めんなよ。俺はテメェを殺す気でいるぞ」


 バチバチと帯電し殺気を放つライガであるが、


「そよ風みたいな殺気だな。本物の殺気ってのはこういうのだぞ。小僧」


 自分よりも数段上の殺気をぶつけられる。先程の自分の殺気を塗りつぶす殺気。それでも、


「まだやらなきゃなんねぇ事があるんだよ」


 そう言って構えを取る。抜刀術のような構えを見てクルーズは、


(二撃目は考えてない構え。一撃で全てを出し尽くす自爆技の類か? 俺なら躱す事も容易いが正面から叩き潰すか)


 上段の構えを取り迎撃態勢を取るクルーズ。


(行く!!)


 今の自分が放てる最速、最強の一撃を放つライガ。五天星のギリカは認識出来ない速度であったそれをクルーズは完全に対応出来ており、


「あばよ」


 真っ二つにするつもりで斬撃を放つのだがドーン! という音と共に雷がクルーズを襲う。


「うおおおお!!」


 声を上げるクルーズだがそれはダメージによるものではなくいきなり雷に襲われた事によるものだ。クルーズを襲った雷はもちろんライガが放った訳ではなく完全な自然現象によるものだ。その証拠に雷雨が戦場を襲う。


「耐雷装備とはいえこの天候で雷魔法の使い手とやると俺を残して兵士が全滅しちまうな。しょうがない。見逃してやる。ほら、帰った帰った」

「はぁ、ざけんな! まだ勝負はついてねぇだろ!」

「おいおい。最後の一撃に完全なカウンターが入りそうだったのにそんな言葉を吐けるようじゃ格付け完了だな。マジで興味が失せたわ」


 そう言ってクルーズはギリカを背負うと生き残った兵士たちに撤退の指示を出して大帝国へと帰還する。その背中を襲いもせずに黙って見届ける事しか出来ず、


「ア゛ア゛ア゛ア゛!!!!」


 血が出るほどに拳を握り泣き叫ぶライガであった。


主人公敗北。次回は戦闘シーン控え目ですが面白い内容を書けるように頑張ります。

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