7話 五天星登場
戦闘シーンあり。大帝国最高戦力の1人登場!!
大帝国の南エリアを防衛のための詰め所にて兵士たちは新兵器を絶賛していた。
「オズワルドの兵士を見たか。塵芥のように吹っ飛んだぞ!」
「ありゃあ凄いな。今度からはアレだけで充分だな」
オズワルドは技術大国であり戦場では基本的に銃火器がメイン武器となっている。そしてつい最近は技術班によりミサイルが発明された。戦場にいる兵士たちにより着弾地点を指定してもらい詰め所の兵士が発射ボタンを押す。それだけでオズワルドの魔法兵士が吹っ飛んで死んでいく。
「しかし、ミサイルにも欠点はあるぞ」
「ギリカさん」
ミサイルに欠点がある事を指摘したのは五天星の1人であるギリカ。
「技術班は魔法にも通用させるために魔法兵士の死体を欲している。しかし、新兵器であるミサイルは研究すべき素体をバラバラに吹っ飛ばしてしまう」
「確かにそれは欠点かもしれませんがもう研究する必要はないのでは?」
「まだまだ研究は必要だ。オズワルドを滅ぼすためにもな。だから基本は従来通りに白兵戦と銃撃戦で行くぞ。現場にも伝えろ」
「了解」
部下に指示を出す。指示を受けて現場に向かおうとする兵士であったが詰め所の扉が開かれて汗だくの兵士が入って来た。
「報告します! オズワルドの援軍の中にとんでもないバケモノがおり被害多数!」
「新手か。使用魔法は何だ?」
「重力魔法です。しかもかなりの広範囲を押し潰す事が可能のようです!」
「重力魔法は貴重だな。仕方ない。俺も出るとしようか。あまり使用したくないがミサイルの準備をしておけ。それから中央のあいつに連絡を入れろ」
指示を出してギリカは戦場に向かう。五天星が向かう戦場では、
「新兵器が凄いって話だったけど全然大したことないないじゃない」
「見た感じ資料で見た通常兵器しかないですね。品切れじゃないですかね」
ライガとアルスが蹂躙していた。アルスが前方に高重力をかけて大帝国の兵士を押し潰す。ライガはアルスの放つ重力範囲外の兵士を雷で焼いていく。
「何なんだ! あのバケモノ共は!」
「ミサイルで吹っ飛ばせ! 座標を詰め所に送れ!」
「送りましたよ! 送ったけどミサイルが飛んで来ないんですよ!」
「何だって!! ミサイル抜きであのバケモノ共を殺せる訳ないだろ!!」
完全に戦意を失ってしまっている大帝国の兵士たち。無理もない勝ち確ムードであった所にとんでもないバケモノが仲間たちが次々に殺されているのだから当然だ。そんな戦意を失くした兵士たちへ、
「な〜に戦意喪失してんだ? 大帝国は最強。それがこの世界の事実だ。今から俺が証明してやる」
五天星が1人、ギリカが発破をかける。
「強そうなのが出たわね」
「あれが五天星なのでは?」
「南エリアのトップを仕留めたら勝ったも当然よね。なら、先手必勝!!」
ギリカを高重力で押し潰そうとするアルスであるが、
「おぉ!? これほどの重力魔法使いとはな。報告はあったがやはり体感するに限るな」
「ウソでしょ! 普通ならぺちゃんこになって死ぬわよ」
「舐めるなよ。お嬢ちゃん。大帝国、最強の5人の兵士の1人である五天星が重力如きに負けるかよ!! ドラグーン、起動!!」
龍の顔を持つ砲台がギリカの目の前に現れる。とんでもないデカさだ。
(デカいけど所詮は砲弾。重力の壁は越えられない)
と思っているアルスの考えはすぐに吹っ飛ばされる。ドラグーンから放たれるのは砲弾ではなかった。エネルギー弾であった。
「なっ!?」
思っていたものとは違うものが放たれて驚くアルス。それでも、
(重力の壁は破れない!!)
絶対の自信がある。今まで重力の壁を破ったものはいない。ライガはあくまでも重力が上から下へいくものだから頭上から雷を落としてアルスにダメージを与えただけで重力の壁を破った訳ではない。そんな重力の壁をドラグーンから放たれたエネルギー弾は容易く突き破りアルスの心臓目掛けて突き進んでそのまま大爆発を引き起こす。
「殺しちまったか? 貴重な重力魔法使いだし生け取りが理想なんだがな。流石に遺体は残ってるといいな。遺体まで失くしたら流石に部下にミサイル使うなと言った俺の立場がなくなる」
ボリボリ頭をかくギリカ。煙が晴れて視界が広がる。
「優秀な護衛がいるな。そいつが雷魔法の使い手か?」
煙が晴れた先、ギリカの目の前のアルスは無傷であった。ライガによって助けられたのだ。
「ありがとう」
「専属騎士として当然です」
「それにしてもあの砲台は厄介ね」
「重力の壁を貫通しましたね。魔力に対して異常に強いんでしょうね」
「だとしたら厄介ね」
「弾速は中々ですが俺の方が速い。俺があいつを殺します」
「本当は強くなるためにあたしがやらないとなんだろうけど死んだら元も子もないし。あんたに譲って今回は実践経験を得る事にするわ」
アルスはギリカ以外の大帝国の兵隊を潰すために駆け出す。
「させるかよ!」
もう一度ドラグーンを発射しようとするがバチン! という音と共に手が弾かれる。
「それはこっちのセリフだ」
「いってーな。耐雷装備とはいえ完全遮断してる訳じゃねぇからダメージはあるんだぞ」
「そうかよ。良い事聞いたぜ!」
雷撃を放つ。それをギリカは次々と避けていく。ドラグーンは鉄の塊で避雷針となってしまうので置き去りにしている。これではギリカは攻撃出来ないが焦っている様子はない。
(雷魔法は強力だが魔力消費が半端ない。戦闘を開始してから暫く経過しているしそろそろ打ち止めだろ)
過去に雷魔法の使い手を大帝国は研究した事がある。そのために雷魔法の弱点は知っている。魔力切れを狙って殺すつもりでいるギリカは雷撃が止まった瞬間に、
(ここだ!)
接近戦を仕掛ける。五天星ともなると強力な兵器を与えられるが何も接近戦が出来ない訳ではない。むしろ接近戦も出来るからこそ数々の戦場を生きてきたのだ。懐からナイフを取り出してライガの首を狙った突きを放とうとするがライガの姿が消える。
「何!!」
と驚くギリカの横にライガが現れて刀を振り下ろす。ギリギリ反応出来たが魔法使いとは思えないような斬撃によりナイフごと斬られてしまう。そのままトドメを刺される寸前に爆発音が近くで響く。それに2人が反応して視線を向けると何やらミサイルの弾のようなものが地面に突き刺さっておりそれには扉がついておりそこから金、銀、銅の派手な髪色をした大剣を持った男が出て来る。
「五天星筆頭、クルーズ参上!! 軟弱な魔法使いよ。ひれ伏すが良い!!」
大帝国最強が登場した。
次回も戦闘シーン盛りだくさん!! お楽しみに!!
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