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【完結】魔法騎士となり第二王女の護衛となったが親友が第一王女と共に戦争を仕掛けてきました  作者: 夜桜陽炎


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48話 共闘

 過去からの刺客、ノヴァ。これと対するクウガであったが苦戦を強いられる。勝つ事は出来るのか

「クソッ!」

「片腕になった途端動きが鈍くなったな」


 斬られてもすぐに生えてくるはずの右腕が生えてこずに片腕での戦闘を強いられているクウガ。バランスが崩れてしまうのもあってギリギリの対応しか出来ないでいた。


(何をしやがったんだ。こいつの攻撃に対して俺の回復力が発揮されない。まさか魔力切れなのか。いや、そんなはずはない。俺の魔力量は魔王よりも多い。ライガとの戦闘で消費していたとはいえ超回復が発動しないほどではない)


 このまま戦闘を続けては勝てない。速度は互角であるが傷が増えてパフォーマンスが下がる一方のクウガとクウガ並の回復力を誇るノヴァがこのまま戦えば有利なのはノヴァに決まっている。


(試してみるか)


 失敗すれば自身の勝率を下げる行為であるがこのままではジリ貧でしかないために一つ試しておきたい事があったクウガは斬られた右腕を更に短くする。すると先程まで生えてこなかった右腕がボコボコという音と共に生えてきた。


「気づいたか(超回復は自身の魔力が肉体欠損を感知したら自動発動するというカラクリだ。それならば傷口に俺の魔力を流し込めば欠損を感知出来ずに回復出来ない)」

「お前から受けた傷を上書きすれば良いんだろ。成功して良かったよ。さぁ、第二ラウンドだ」

「第二ラウンドねぇ。右腕を生やした程度で勝負になるとでも?」


 そう言った瞬間ノヴァの姿が消えた瞬間にクウガは横に吹っ飛ばされた。


「何が起こったの」


 雷速の戦闘を視認出来てはいないがそれでも事態を把握しようとしていたアルスにも今のは理解出来なかった。先程までクウガとノヴァは戦闘になっていたにも関わらず急にお前では話にならんとばかりにクウガが吹っ飛ばされたのだ。事態を理解する事が出来ずに混乱するしかない。


「まだ本調子じゃないのもあるのが本能的にカードしたのか? 大した反応速度だな。おかけで真っ二つにならずにすんだぞ」

「はっ、はっ(ふざけんなよ。何だ今の速度は。俺は雷速に反応出来る。そんな俺がギリギリでのカードしか出来ないという事はこいつは)」

「おそらく理解しているだろう。そうだ、俺は光速での移動が出来る。つまり完全にお前の上位互換な訳だ。ここからは試運転の相手ではなくサンドバッグ役になって貰うぞ」

「舐め」


 んなという言葉を吐く前に上空に蹴り上げら血反吐を吐く前に蹴り上げられたクウガにノヴァは追いつきかかと落としで地面に叩き落とす。


「クッソ、、ガッ!」


 起きあがろうとするクウガの頭を踏んづけるノヴァ。


「ほらほら起きあがってみろ。それともこのまま頭を潰してザクロみたいにしてやろうか?」

「舐めんな!」


 立ち上がるクウガであったが蹴り飛ばされてすぐに立て直しを図るが再び蹴り飛ばされてしまいサッカーボールのような扱いを受ける。


「飽きたな。試運転も充分したし殺すか」


 そう言って殺意を持って刀を構えるノヴァ。その瞬間に遠くの方で強力な魔力をノヴァは感じる。


「何だ?」


 突然の事に疑問を持つが自分の敵ではないとして無視を決め込んでクウガを殺そうとするノヴァであったが隣にライガが現れる。


「何!(この移動速度は雷速ではない! まさかこいつ光速に達したのか!)」


 突然現れたライガに初めて驚きの表情を見せるノヴァ。そんなノヴァに蹴りを入れて吹き飛ばす。


「お前隠してたのかよ。その力」

 

 クウガは起き上がりながらライガに聞く。


「隠してた訳じゃない。魔人からは雷魔法は大昔に光魔法の派生であったために光速に至る可能性があると聞いてはいた。結局俺には出来なかったんだがさっきお前らの戦闘を遠目に確認してあいつが光で動いてると認識したおかげで何とか出来た」

「そうかよ」


 そんな会話をノヴァも聞いていたようで、


「付け焼き刃か。だったら俺の方が有利だな」

「そうだな。俺1人だったらな。手を貸せよ、クウガ」

「正気か?」

「正気だよ。主は違うし敵対関係だがあんなポッと出に美味しいとこどりなんて許せるかよ」

「癪だがその通りだな。手、貸してやるよ」

「久々の共闘と行こうぜ」


 光速で突進するライガをノヴァは迎え撃つ。


「共闘といってもあいつは雷速だ。壁役にもならんだろう」

「それはどうかな?」

「そんな言葉を言ってもブラフにもなんねぇぞ」


 意味深な事を言うライガであるがノヴァは気にしない。そしてその判断は正しい。実際に共闘とは言っても光速でなければノヴァとの戦闘の土台に立てない。それでもクウガも傷を癒して参戦する。鍔迫り合いなんかで動きが止まった時にクウガも加わり攻撃に参加する。


(大した手間ではないし。先に殺すか)


 クウガは簡単に殺せると判断してノヴァはクウガを吹き飛ばすと同時に首を刎ねようとする。そうはさせまいとライガも後を追うが、


「同速なら動き出しが早かった俺のが奴に先に達する」


 その言葉通りノヴァが先にクウガに辿り着き首を刎ねる。そのまま反転してライガを迎え撃つ姿勢を取るのだが、


「お前! 何故生きてる!」

「先に自分の首に斬り込みを入れてたんだよ。お前はそれをなぞっただけだ!」


 まだ生きていたクウガに背後から抱きつかれる。簡単に振り解く事は可能のノヴァであったが、


「俺のが速い!」


 クウガごとノヴァを真っ二つにするライガ。


「これが共闘だよ」

「俺の超回復がなかったらただのゴミカス戦法だろうが」

「それしか方法がなかったんだよ。初めての光速移動も死にかけだったからもう解除されちまったしな」

「そうかよ」

「さっきの続きをするか?」

「いらねぇ。俺の勝ちは決まってるし。アリス様がいないならどうでも良い」


 なんて会話をしている2人はノヴァが笑っているのに気づかない。そして世界は終わりに近づく。

死んだように思えたノヴァが笑っているのは何故か? 次回最終局面!

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