42話 極点にあるもの
今回は全体文字数が少なめとなっております。サクサク読めると思います。それでは本編をお楽しみに
修行は既に3日目に突入した。ライガも全快して今日から修行を開始した。魔力増幅のために一度魔力をほぼ空にしてからの魔力放出中に見学していたメイカが魔人に話かける。
「魔神は何故極点に向かう必要があるんだ? あんなどこの国も資源がないからと放置しているような場所だぞ。あそこに何かあるのか?」
「極点は魔神と魔神を討伐したとされる人間の戦闘跡地だとされている」
「されているって事は詳しくは分からないのか」
「俺たち魔人の誰も興味がなかったんだよ。おまけに極点は医者が言うように資源も何もないから支配する気が起きなかった」
「ふーん。何にせよ極点に行くからには何かあるのは確定か」
「多分な。よし! 座学始めるぞ!」
会話を終えたタイミングで全員の魔力が死なないギリギリまで減ったので座学が始まる。そうした修行の間中に目標となる魔神たちはというと、
「アリスたちは魔人からの指導で強くなるでしょうね。それでも勝つのは私たちです」
「当然です」
「当然にゃ」
「その上で殺したい相手はいますか? 私は当然愛する妹のアリス。それから魔人も殺したいですね。魔力の足しになりますから」
「俺はライガですね。それ以外はどうでもいいです」
「にゃ〜は別に殺したい相手がいるわけじゃにゃいから余ってる連中を殺しておくにゃ」
「ではマタタビにはアルフリートとステンノを任せます。これにて役割分担も決まりましたからゆっくりと極点へと向かいましょうか。道中の国、街、村で観光も楽しみながらね」
「わかりました」
「了解にゃ」
出発しようとしたところでふとマタタビがアリスに質問する。
「そういえば極点には何かあるのかにゃ?」
「どうしたの? 急に」
「いや、禁忌領域で既に魔神としてアリス様は完成した訳にゃのわざわざ極点なんて場所に行く意味ってのがわからないからにゃ〜」
「そういえば説明してなかったわね」
「そんなもの気にするな。アリス様に従えば良いだろうが」
「そんな事言わないの。しっかりと疑問を聞けるこは良い事なんだから。それに極点は禁忌領域同様に未開拓の土地なのだからそんな場所に行くのに疑問を持つのは当然。そして疑問には答えるのが優しさよ」
「流石はアリス様にゃ。クウガは優しさってもんがないにゃ〜」
「うるせぇ」
「ふふっ、怒らないの。さて、極点に行く理由はね。私の体を仕上げるためよ」
「?」
「今の私の体は魔力によって人間の姿形に見せているだけの魔力の塊。肉体がないというのは魔力を貯める器ががないと言う事なの。私は空気中から魔力を吸収出来るとはいえそれでは無駄が多い。だから肉体が欲しいの。それも莫大な魔力を受け止められるだけの器がね」
「それが極点にあるという事かにゃ〜」
「そう。極点にはね、魔神を倒した人間の肉体があるの」
「はにゃ〜、腐ってないかにゃ?」
「大丈夫よ。極点は常に気温がマイナスの土地だから。凍って保存されていると思うわ。仮に腐っていても肉体の一部でも残っていたら復元できるわ。その代わり受肉するのに多少の時間は必要になるけどアリスたちを殺してからゆっくりやれば問題ないわ」
「そう言う事なら了解にゃ」
「他に質問は?」
「ないにゃ」
「自分は貴方に質問も意見も持ちません」
「そう。それなら行きましょうか。最後の旅へ」
アルスたち魔神陣営は極点までの旅を開始するのであった。その間にもアリスたちは修行に励んでいき、
「いよいよね」
「勝負の時ね」
「絶対に勝つ」
約束の日となった。
「それじゃ、ステンノ。極点までの穴を開け」
「分かってるわ」
ギールスに言われて極点までの穴を開くステンノ。いよいよ世界の命運をかけた戦いが始まる。
次回はいよいよ最終決戦! どうなる!?
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