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魔法騎士となり第二王女の護衛となったが親友が第一王女と共に戦争を仕掛けてきました  作者: 夜桜陽炎


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34話 オズワルド襲撃 アリスvs王族

アリスによるオズワルド襲撃は王宮にまでその魔の手を伸ばす

 クウガとマタタビに指示を出したアリスは王宮へと侵入して一直線に王の間に向かう。道中にて、


「アリス様、これは一体何のつもりですか?」

「ご乱心召されたか!」


 などと魔法騎士たちが喚くがそれを無視して進む。その歩みを止めようとする騎士たちを誇りを払うように潰して進む。そして、


「お久しぶりですわね。女王陛下。ご機嫌いかが?」


 久しぶりに母である女王、アリアと対面する。


「貴女が来てから不快の絶頂ですよ。アリス」

「それはとても喜ばしい」

「全く気に入らない娘ですね。オズワルドにいなければ幸せだったでしょうに」


 アリアが手を上げるとソーン家代表であるメルトとステイルが現れる。


「ソーン家ですか。私のためにこんなにも数を揃えてくれるとは嬉しいですね」

「何を言っているのですか。貴女の相手はステイルです。そもそもステイルとすら戦うには実力がないのですから」


 アリアに言われてステイルが前に出る。


「やはり生きていましたか。ですが老いぼれに殺されるような人に興味はないのですけど」

「冗談にしては面白くないな。落ちこぼれの王族候補なら冗談くらいは面白いものを言って欲しいんだがな」


 なんて言うステイルの横を通りがかり様にアリスは心臓を抜き取る。


「はっ?」


 そしてその心臓をアリスは、


「あ〜むっ」


 美味しそうに食べるアリス。そして心臓を抜き取られたステイルは死亡。


「一体どうやってそれほどの力を得たのかしら」


 疑問に持ちつつも今のは油断したステイルが悪いと判断してアリスの力にまだ気づかないアリアと代表であるメルトは魔力を解放はしているが全力ではない。


「どうやったか知らんがお前如きが肉体強化した俺に勝てる訳がない」

「試してみますか」


 そうして2人は高速戦闘を繰り広げる。


(速いですね。何があったのかは知りませんがステイルを殺したのはまぐれではなさそうですね。ですがあの程度なら私の敵ではありませんね)


 なんて思っている間に戦闘は終了して、


「長い間お疲れ様でした」


 なんて思ってもいない事を言ってメルトの心臓を抜き取りそれもステイルの心臓同様に食べてしまうアリス。


「とんだバケモノが娘として生まれてきたものですね」

「バケモノが生んだのだから当然ですよ」

「私やソーン家が魔人だというのにはいつから気づいていましたか?」

「ん〜、10歳ですかね? お友達が教えてくれたんです」

「友達? 貴女に友達がいたんですか。驚きですね。落ちこぼれでも仲良くなってくれる人がいた事に感謝ですね」

「ふふっ、そうですね」

「さて、本番といきましょうか」

「そちらからどうぞ」

「先手を譲った事を後悔して死になさい」


 先手を貰った瞬間にアリアは空間魔法を発動してアリスの時を進める。空間魔法の使い手は歴史を見れば以外と多い。しかし、魔力量によって出来る事が変化するので取り扱いが難しい。それでもアリア、というよりもアリアの中の魔人は世界でもトップレベルの魔力量を誇り魔神が消えた後に魔王として君臨していた。そんな魔王が使用する空間魔法による時間加速は最強の攻撃手段であり防ぐ方法は存在しない、、、、はずだった。


「な、何故効かない。既に貴女の時を500年は進めた! 何故その姿を変える事なく存在出来るのですか!」

「私も空間魔法を使えるからですよ。この空間を支配しているのは女王陛下、貴女ではなく私が支配しているという事です」

「一体どうやってそれだけの力を得たというのですか! 私たちに気づかれる事なく」

「魔力がほぼない落ちこぼれだったからですよ。私も、お友達もね」

「貴女の言うお友達とは一体何者なのですか」

「魔神ですよ」

「ま、魔神。そんなはずはない! 魔神がこの世に残っていたなら私たち魔人が気づかない訳がない!」

「魔神も人間との戦いで弱体化していたんですよ。魔力のほとんどない小さな生き物になってしまうほどに。そんな魔力のほとんどないもの同士仲良くなり、計画を立てそれを実行して力を得た。その際に魔神は私を裏切り乗っ取ろうとしましたが支配権は完全に私です。女王陛下とは違いますね」

「ぐっ! 貴様は母を殺そうというのか!」

「そうです。魔人に体を乗っ取られた可哀想な被害者を殺すのは心が痛みますがこれも計画のためです。さよなら。お母様」


 そう言って心臓を抜き取り殺す。絶命する前に母の顔を覗かせたように見えたがアリスにはもはやどうでも良い。母の愛情など求めていないのだから。そして抜き取った心臓を食す。


「これで魔王の心臓と魔人の心臓2つ分の魔力を上乗せした。魔力は充分。後はゆっくり時間をかけてこの世界全土に魔法をかけるのみ。だけどまだやる事がありそうね」

「何をやっているのよ! お姉様!」

「そんな大声を出してはしたないわよ。アルス」


 姉妹対決が今、始まる。

 

 

魔王である女王とソーン家の魔人2人を殺したアリスはアルスと対決する。

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