表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔法騎士となり第二王女の護衛となったが親友が第一王女と共に戦争を仕掛けてきました  作者: 夜桜陽炎


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/38

17話 提案

 今回主人公ライガは出ません

 オズワルドと大帝国の戦争は大帝国は五天星がクルーズを残して全滅した。それを聞いた大帝が自分の部下の不甲斐なさに毒を吐いたためにクルーズが大帝を見捨てて殺害した。そして、自分が新たな大帝として君臨することを宣言した。それと同時にかねてからクルーズが協力関係を築いていたオズワルドの落ちこぼれ集落の者たちも戦争に参加させた。そこからは大帝国の逆襲が始まりルーン家とソーン家の代表が重傷を負って撤退を余儀なくされるのであった。そうして撤退して国に帰り女王であるアリアへ報告に向かうのであったが、


「何があったの!」


 王宮の女王の間のあたりがボロボロになっていたのだ。それに驚愕して急いで女王の間へと走るアズサとステンノとアルフリートの女王候補3名。たどり着いた女王の間はボロボロとなっており戦争に参加していない戦闘能力の低い者たちが王宮の間を修復中であった。そんな中でも女王アリアは相変わらず玉座に座っていた。そして王宮の有様については語らずに、


「帰って来ましたか。それにしても早い帰還ですね。大帝国は滅ぼしたのですか? アズサ」


 戦争の結果の報告を求めた。


「それが」


 アズサは大帝国との戦争で何が起こったのかありのままを話した。五点星は筆頭であるクルーズを残して全滅した事、大帝国のトップである大帝ギールスが死亡した事、新たな大帝はクルーズでありそのクルーズはオズワルドの落ちこぼれが集まって出来た集落と手を組んだ事、大帝国の反撃によりルーン家とソーン家の代表2人が重傷になった事を。


「ふむ。大帝ギールスは死んだが新たな大帝が出来た。そして2つの家の代表が重傷を負って帰ったのですね」

「はい」

「情けないですね。私は大帝国を滅ぼすように言ったつもりでしたのに。ガッカリです」

「うっ」

「何よりガッカリしている事は貴女が何もなし得ていない事ですよ。アズサ。五点星筆頭と戦っておきながら仕留められずそいつに新たな大帝となる機会を与えた。貴女と専属騎士が仕留めていれば助かった命も多かったでしょうに」

「申し訳ありません」

「大帝と五点星の1人を殺したソーン家、五点星の1人をルーン家と比べて我がフルール家は何も出来ないとは」


 厳しいアリアに何か言いたいが結果が全てなので何も言う事が出来ないアズサ。


「これでは次の女王はソーン家のステンノでしょうね。何せ大帝を殺したのですからね」


 アリアは戦争が始まる前に大帝を殺した家を次の女王とすると言った。その言葉通りなら次はソーン家で決定なのだが、


「ですが大帝ギールスが死んだのを見た者がいないのは怪しいですね。それに当初の目標は大帝国の滅亡だというのに達成出来ていないのですぐには女王とはしません」

「そんな! 約束を反故にするというのですか!」


 ステンノがくってかかるが、


「ちゃんと話を聞いていましたか? すぐにはしないと言ったのです。そうですね、ちょうどソーン家の三男坊とうちの長女が婚約するのですから2年後に女王の座を与えましょう」

「まぁ、良いでしょう」


 すぐに女王の座が欲しいが最終的に女王になれるのならと無理矢理納得するステンノ。だがそんなステンノにアリアは、


「ですがもし他の2つの家のどちらかが新しい大帝であるクルーズを殺して確実な大帝国の滅びをもたらしたのなら女王の座はその家になります」


 なんて事を言う。


「そんなのズルくありませんか!」

「ズルくはないでしょう? 私は大帝国の滅びを望んでいたのですから」

「ですが大帝を殺した者に女王の座を譲ると言ったのは女王、貴女ですよ!」

「そうですね。私は大帝を殺す事が大帝国の滅びに繋がると思っていました。だから大帝を殺した者に女王の座を譲るつもりでした。しかし、大帝を殺しても大帝国は滅ばなかった。これは私の見立てが甘かった。謝罪します」


 そう言って頭を下げる。


「とはいえほぼほぼ貴女が女王で確定でしょう。何せソーン家は女王の座が確定しているから大帝国に挑む必要がない。他2つの家は攻める理由がありますがその2つだけでは今回の戦争程の戦力を動かせませんからね」


 今回は3つの家合同何より女王の命令があったからこその大規規模な人員を動かせたが次はない。


「報告はこれで終わりですね。それでは解散」

「あの女王陛下、この部屋の有様についての説明をお願いしたいのですが」

「ん? あぁ、これは気にしないでください。落ちこぼれ集落の者が来たので遊んだだけですよ。中々いきが良かったです」

「では仕留められたのですね。いいえ、逃げられました。ですが重傷を負ったでしょうね。長くはないでしょうから放っておいても大丈夫です」

「そうですか」


これにて終わりとばかりに王宮の間から出ると、


「精々無駄な努力を頑張りなさい」


 女王の座をほぼ確実にしたステンノは煽るだけ煽って帰るのであった。それに対して悔しさを表すアズサに、


「むかつきますね。どうです? アズサ様。組みませんか?」

「えっ?」

「ですからルーン家とフルール家で手を組んで大帝国を滅ぼしましょう」


 女王候補の1人であるアルフリート・ルーンからの提案に対するアズサの答えは?


 

ブックマークと下記の評価して貰えると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ