次はどこへ行く?.............まさかのそこ!?
jbc二歳優駿での死闘を、地方馬最先着の3着で制したホクトノキズナ陣営は、またしても事務所内で話し合いが行われていた。喜多方「jbc二歳優駿3着という材料は揃った、私はこの馬を南関東の重賞に出そうと思う」斎藤「やっぱり南関競馬となると、最初は準重賞かオープンですね」高橋「調教師からしてみると、この馬は南関所属の馬たちにも通用する、SⅢからでも行けそうです」またしても迷いに迷った、そしてついに決めた自走はなんと3歳ダート3冠競争の一角「羽田盃」であった。地方馬12頭JRA4頭で争われるレースで、ダート3冠なだけあってそのレベルは門別の数倍である、しかしJRA所属に負けたとはいえ話さであったため、この馬は十分に中央の最強馬とも戦えると思った。さらにこの馬にとって大井競馬場のダートは初めてだったので、予定より2週間ながい一ヶ月の調教を大井競馬場で積んだ。十分な体調、能力、地の利、そして迎えた当日、中央からは、牝馬ながらも全日本2歳優駿を制し、その無尽蔵のスタミナから繰り出される恐怖の逃げで圧倒する、六番イマジンヘイロー(大逃)、2歳優駿(JBC)を制した恐怖の大王、4番キングドデデデ(逃)、そして前走フロッグ負けも度外視、今度こそ重賞制覇を掲げる15番ブラックタキシード(追込)を前哨戦地方からは「ミスター盛岡」13番ロックンローラー(差)、「韋駄天」9番ダテノマサムネ(追込)そしてJBC2歳優駿3着の実績を持つ「真岡の英雄」16番ホクトノキズナ(追込or差)、この実力馬が予想オッズを独占していた。1800mの世紀の1戦の開幕を告げるファンファーレが鳴り、ゲート入りが始まる、順調に入りおわり、数秒間の静寂のあと、ガコンと開き、大歓声に変わる、先頭はやはり大逃げする6番イマジンヘイロー5馬身離れたところに4番キングドデデデ、中団に入って15番ブラックタキシードと16番ホクトノキズナ2頭揃って今日は先行の体制か、その後金髪のたてがみをなびかせて13番ロックンローラー、最後方に9番ダテノマサムネという感じ、「今日は大丈夫だ、前回は叩き合いに負けて3着だった、だったら今回は先行して四角あたりでムチを入れる、ならば今日は一着だって2着だってあり得る」と心のなかで自分に語りかけるホクトの鞍上の斎藤。3コーナーカーブして先頭のイマジンヘイローが依然として逃げるがその差は確実に縮まってきている、キングドデデデはその隙を逃さずロングスパートをかける、すかさず他の馬もスパートを掛けるこのまま先に行かしたら最後の直線「どうなるかわからない」鞍上の斎藤はぼそっと呟いた、しかしこの馬は並外れた瞬発力と勝負根性を持つ馬、今から外に出して4角辺りから一気にムチを入れる、「イマジンヘイローが直線に入って、スタンドからは空を切り裂く大歓声が聞こえてくる、イマジンが逃げる、しかし差を一馬身差に縮めたキングドデデデ、、更に外からロックンローラー、イマジンにデデデが並びかける、ならんだ、交わした!のこり400mをきって先頭はキングドデデデ、そしてやはりきたきたホクトノキズナだ!ブラックタキシードも一気に追い込んでくるが入着争いか、先頭は逃げるキングドデデデ、しかし内からはロックンローラー、外からホクトノキズナ、これはわからない!これはわからない!3頭並んだ、わずかにホクトが先頭か!」実況の声が裏返り、観客の大歓声と絶叫が入り乱れる中、各馬の騎手は、自分たちの馬が一着だろうと確信していた、そして6分の審議の末、1着馬がついに掲示板に映し出された、1着馬は、、、
一応真岡競馬場は南関競馬のうちの一つという設定です。
それと試験的に馬の後ろに脚質を書いていきます。(レースやパドック、紹介の際のみ)