泥にまみれたスタート
競馬をあんまり知らぬやつが書きました。
良ければ見ていってください
地方競馬の小さな競馬場、「真岡競馬場」スタンドには十数人の常連客、直前に雨が降ったグシャグシャのダートの上を、たった七頭の馬が泥をはねながら走り抜ける。その中にたった一頭の栗毛の馬がいた。
その馬の名は「ホクトノキズナ」父は気性難の無名の種牡馬、母は未勝利馬で種付け料も30万に満たない決して良血とは言えない血統面であった。だがしかし、このホクトノキズナには気性難の父親譲りの並外れた勝負根性を持っていた。「この馬は絶対に強くなる、ゆくゆくは門別、そして南関東の馬と戦えるかもしれない。」調教師の高橋はそう考えていた。まだ二歳で新馬戦を1勝しただけだったが、後続に2馬身をつけての差し切り勝ちで、レースのあるごとにさらに力をつけていた。どんなに外を回っても、最高峰にいても、前が閉ざされても、その負けん気の強さで一気に差し切る。それがこの怪物、ホクトノキズナであった。
ホクトノキズナのオーナー喜多方と調教師高橋が選んだ次走は3週間後の6月29日ジュニアトライアル(M2)であった。重賞であるだけあってその真岡競馬場や他県の優秀馬も集う、さらにこのレースに勝てばジュニア優駿(M1)への優先出走権も得られる。ホクトノキズナ陣営はジュニアトライアルに向けて準備を進めていた。
読んでくださった方へ
皆さんはこう思うでしょう,,,,,オグリキャップじゃねぇかよ、、