4話 風魔法
「よしっ!」
僕は気合いを入れるために頬を叩く......本だから叩けないんだった。
とりあえず、心の手で心の頬を叩いて気合いを入れ直す。
「まずは使ったことない風と土からだよね。」
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風魔法レベル1(0/50)
ブリーズ
ウインドカッター
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「とりあえず、安全そうな方から...ブリーズ!」
魔法陣が展開して目の前から風が吹く...吹いてるかこれ?
「まじでそよ風なんだな」
なんか、水と火に比べて地味だなぁ。
いや?そういえば、水魔法は出る水の量を変えれたよな?
僕は、強い風が吹け!と思いながらもう一度魔法を唱える。
「ブリーズ!」
さっきよりも強い風が吹く。
「もっと強くできるのかな?」
更に風が強くなる。
「もっと!」
台風の時ぐらい風が強くなる。
「ちょっ!ストップ!ストップ!」
風が落ち着いてくる。
「完全に調子にのってた。ここまで強くなるんだ。」
でも、強い風特有の吹かれて身体が煽られる感覚がなかったな。本なのに感覚があるのがおかしいんだけどね。
「これも霊の悪戯のおかげかなぁ?」
なにげに便利だし、なくてはならない存在だなぁ。なくなったら動けないし。
「そろそろウインドカッターの方を使うか。」
実はちょっと怖くて使うのをためらってました。カッターだよ!カッター!刃物を連想するものは怖いんだよ!
僕は適当な木の前に立つ。さっきの暴風でしなしなだ。
「ウインドカッター!」
三日月型の風の刃が木に向かって飛び、目の前の木を切り裂いた。
「わー...あまり強い威力になるなって考えてたのになー...」
今までの感じ的に、ステータスで確認できる上の魔法は安全な魔法、下の魔法は危険な魔法って感じかな?普通に弱い魔法、強い魔法的な感じかもしれないけど。
「とりあえず、下の魔法を使う時には注意しないと。」
僕は土魔法を使う準備に移る。
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