AGEHA─アゲハ─
気まぐれで書いてみました。
連載してみたかったのですが、いまいち続けれるか分からなかったので…
皆さんの反応で決めます
よかったら、感想ください
幽閉された少女
それを哀しく思う少女の兄
少女と同じものを抱えている元・王子
元・王子を信頼し、何処までも付いていく親友
巡り廻る
哀しき戦慄は音楽を奏でるように
僕たちは巡る
さも当然のように時は巡る
僕たちは廻る
哀れな時を…哀しき虫かごの中で廻り合う
夢の様な…破滅への舞台が哀れながら
人生は常に甚だしく驕れる人々の人形のように
動き出す
心を持ち
人を愛し
誰かを憎み
悲しみを隠し
表で笑い
裏で嘆く
幾度目かの時がたち
僕等は出会う
そして心を解き放ち
初めて"人"になれた気がした
少女は笑う 心から笑う
「あなたと出会えてよかった」と…
兄は言う 微笑みながら言う
「ようやく誰かを愛す事が出来た」と…
元・王子は告げた 涙をこらえながら告げた
「悲しみを忘れる事が出来た」と…
親友は泣いた 笑いながら泣いた
「前を見て歩く事を知った」と…
哀しき歯車は動き続ける
そこに悲しみをもつ人がいる限り
あなたが哀しいと思い続ける限り
変わらない
いつまでも
時は哀しく過ぎるだけと気付かずに