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魔道神道  作者: 月竹光
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出会いは唐突に

およそ100年前。

三神官と呼ばれるこの世の頂点に君臨する3名からなる最強と呼ばれる者たちはある島を守るために魔神ガーマと命懸けの戦いをした。

3人は死闘を繰り広げたが魔神にとどめをさせず封印することとなった。そして現在、、、

俺はラヤ今年15歳になる。物心つく前に両親は死んだから親の顔はわからないんだ。別に悲しくもないけど寂しくはある。でも俺はここの村で育てられたんだ。村のみんなが家族だと思ってる。

俺には夢がある!この世の頂点、一番強い魔法使いになる。そう!三神官になることだ。

なんでって?それは初代三神官と魔神ガーマの話を村長から聞いた時胸が高鳴ったんだ!

しかもガンマドはこの100年間の間封印されてると聞いた。三神官が全力で戦っても勝てない魔神とはとても興味がある。と共に恐怖も感じる。どんな魔神なのか考えるだけでもワクワクする!


俺の仕事は村長の牧場で動物の面倒見てる。

正直とてもつまらない。でも俺は空いてる時間は自分の魔法の鍛錬に当てた。

この世界には大まかに火、水、風、土

珍しいけど光、闇が存在するらしい。

自慢じゃないんだけど俺は光魔法が適正。

この魔法が当たり前の世界で判定石と呼ばれるものを触れるとメインの魔法が何かわかる。

属性の色ごとに光るからね。

光魔法は珍しいから光魔法についての教材が少ないんだよね。自分以外に光魔法の使い手なんてこんな村にいるわけがないし。早く村を出て都会に行きたいな。


ラヤが牧場で寝転がっていると悲鳴が聞こえた。

「魔物が出たぞ!」

村は一瞬でパニック。ラヤは悲鳴の聞こえる方に走って見に行ったが見た瞬間背筋が凍った。

あの魔物10mはある。怖い顔には気持ちの悪い笑み。まさに恐怖そのもの。足が動かない。怖い。

魔物は次々に村の人々を殺していった。魔物がこっちの方に近づいてくる逃げようとした時。

「助けて」

少女の声が聞こえた。魔物と少女の距離はおよそ50m

今から助けに行ったら俺は確実に死ぬ。だからと言って見捨てるのか?

ラヤは考えた。いや

(考えてる時間はない)

ラヤは走って少女の元へ駆け寄った。

「もう大丈夫だよ。逃げよう」

少女の目には涙。顔には恐怖が伝わった。15ながらにも守らなきゃそう思った。

そう思った瞬間ラヤは魔物に立ち向かう覚悟が決まった。

「俺が守らなきゃ」

俺はまだまともに魔法を使うこともできない。

でもできることはある。

「閃光銃」

ラヤの手から光の玉が早いスピードで魔物の顔に命中した。周りは眩しい光に一瞬包まれた。近くに神従騎士団がいたら気づいてくれるといいんだけど。

「これで怯んでくれたらいいんだけどな」

だがそれが逆効果だったのだ。魔物は怒っている。

魔物はラヤの方へものすごいスピードで近づいてくる。ラヤは閃光銃を撃ち続けたが魔物は止まることなくものすごい速さで近づいてくる。

(やばい…死ぬ)

覚悟をした。魔物が俺を掴んだ。間違いなく食べようとしてるな、こいつ。

魔物が俺のことを食べようとしたその時突然周りがものすごい光に包まれた。

次に目を開けると魔物は死んでいた。何が起こった。ラヤは理解できなかった。誰かに抱っこされている。

「起きたか」

爽やかな声と共に安心する声だ。顔を見るとこれは何とかっこいい。白髪で瞳の色が赤くとても男前ではないか。


ラヤ「あ。ありがとう」


オアシス「心配する必要はない。すぐに神従騎士の物たちが来る」


ラヤ「お兄さんも光魔法の使い手なんだ。」


オアシス「も…?」


ラヤ「お兄さん名前は?」


「オアシス」


オアシス?聞いたことがあるような。どこで聞いたんだっけ。


村長「これはひどい。ラヤ無事でよかった」


村長が離れ町から帰ってきた。町の騎士団から話を聞いてすぐに帰ってきたみたい。


村長「これはオアシス様!よくこんな村までお越しくださいました。そしてラヤを村を救っていただきありがとうございます。」


様?村長はこの人を知っているのか?


ラヤ「ねー村長。この人知り合いなの?」

俺は聞いた。


村長「ばかもの!この方は現代の三神官のうちの1人オアシス様だ!」


ええええー?三神官?この世界のトップ一番強いとされてる魔法使いが俺の目の前にいる。

このチャンスを無駄にするわけにはいかない!


ラヤ「オアシス様俺と手合わせお願いできませんか。

もし俺が指一本触れられたら弟子にしてください!」


オアシスは困った顔をしていたが渋々了承してくれた。

神従騎士団の人たちが村の修復作業をしている間ラヤはオアシスに挑戦することとなった。

風が靡く中ラヤとオアシスの間に一枚の葉が落ちてきた。始まったのだ。


ラヤは閃光銃をオアシスに向けて打ったが当然避けられる。ラヤはがむしゃらに閃光銃を撃ち続けたが当たらない。当たり前だ。決闘が続く中ラヤの魔力総量に限界が訪れた。

オアシスは言う。

「もう終わりか?」

諦めたくない。絶対に弟子になりたいんだ。その気持ちが強かった。

オアシス「お前光魔法の使い手なのか?」


ラヤ「はい。いっぱい試行錯誤したのですが文献が少なく成長できません。お願いします。俺に光魔法を教えてください。」


ラヤの目は真っ直ぐだった。紫色の瞳に嘘はなかった。

オアシスはラヤの瞳を見て思うことがあった。


オアシス「お前の母親の名は?」


ラヤ「わかりません。俺が物心つく前に両親は死んだんです。」


オアシス「そうか」

「いいだろう。お前を弟子にしてやる」


村長「え?本当ですかオアシス様…」


オアシス「少々思い当たることがあってな」


ラヤ「やった!ありがとうございます!師匠!」


この奇跡のような出会いで俺はオアシス様に弟子入りすることができた。三神官への道の第一歩だ!


こうしてラヤは無事オアシスの弟子となった。

これはラヤが三神官を目指す物語り。

これからラヤとオアシスの冒険、修行が始まるのであった。




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