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『マトベイの統治論』 65頁

 市庁舎前の広場。

 政府高官が集まった民衆とオートマタに何かを演説している。

 熱心な演説だ。血管が首の蒼白い皮膚を持ち上げている。

 政府高官は白髪でダークブルーのスーツ。ネクタイの代わりに星型の勲章が結びつけられている。

 あれは本物のサファイア?

 その通りだよ、アルバート。

 お偉いさん、無理やり集められた聴衆。

 覚えがあるだろ。

 パシッ!

 無音の弾丸が勲章にぶつかり、赤い百万の流れ星が微細に飛び散る。

 パシッ!

 次が額の中央に命中し、高官は演説台の上からスタンドマイクごと転がり落ちた。

自由の敵は専制にあらず。

自由の真の敵は他者の自由なり。

                     ――『マトベイの統治論』 65頁

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