2つの世代となろう
以前から疑問だった中年層と若年層がなろうの中心って点が解けた気がする。前知識として、アニメの中心層は20代になる。この点からもなろうの中心層に外れがあるのが分かる。ただし、あくまで山の頂点が20代と言うだけで、なろうの20代が少ないわけじゃないのでその点だけは間違えないでほしい。
内容を見ればわかるが、特に転生転移は現世じゃない場所での人生のリスタートってのがものすごく中年向き。特に無職転生はその典型だろう。失敗した現世のやり直しってなる。中年以降にどんぴしゃりのテーマなのはすごく理解してもらえると思う。問題はここに10代の層が何故ついてくるか?になる。
これが紐解けた。ただし、これ20代も大きな変化はない。そのため若いほど出やすい傾向となる。インスタントな刺激を求める層ってのがこれが今世代分析で取り上げられている。ネットの中で何を読むのか?そういったものがテーマかと思う。そういう視点でじっくり頭を使って読み込んで考察する様なものは若い世代ほど読まない。
何度も書いてるがなろうは分かりやすさがポイントになってるし、それが出来る限り早い話数で達成させられることが望ましいのがランキングに如実に合われている。このなろうのランキングの傾向とものすごくマッチしてるとなる。
若い世代と中年世代が多分偶然の一致でなろうの中心層になってると見てる。違いは中年は内容で中心層になってるのに対して、若い層はそういうのより活字媒体としては比較的読みやすいもので中心層になってる。これはどういう意味か?と言うと、もっとインスタントに吸収するものに簡単に流れてしまうとなる。
他にメインのインスタント性の高いものがあってそのおこぼれをもらってるに過ぎない。それゆえ漫画やアニメと傾向が違ってくると見ている。インスタント性が活字よりある媒体になれば、インスタント性以外の部分が重視されるためなろうとアニメ漫画の傾向が違うのだと分かる。
ただし私は2つの点は注意すべきだと思う。鬼滅に代表されるような女性人気の高さ。次により幅広い層に受け入れられてる漫画となろうじゃ全体の層がそもそも異なるため比較しにくいとなる。女性人気の高さもこれと似てると思う。
後、20代の好みが違うわけじゃない。ほぼ変わらないが顕著な特徴が出やすいのはより若い世代だとなる。要するにインスタント性が欠如した活字媒体なので、逆に顕著な特徴を持った人たちだけが吸い寄せられる事になる。矛盾してないか?ならしてない。先ほども書いたように、あくまで10代全体のおこぼれのような例外層がなろうに来てるとなる。
そもそも例外じゃない中心層は多分アニメだけ見てる。実際配信だけはやたらとつよいネットで意見を言う人にはくそ評判が悪いなろう系が上位に来ることが多い。角川の工作だとかあるが、それならカクヨムの方に肩入れしないか?となる。カクヨムが始まる前からその傾向は全く変わってないし、カクヨムが始まってからも相変わらずなろうは配信で強い。
ネットで意見を言う人は多分このインスタント性を重視しる層と多分ズレてると見てる。ならそれがアニメとなろうのずれじゃないか?なら違う。漫画もやっぱりなろうとズレた内容のものが強いから。まだまだアニメ視聴の中心としてネット配信が中心にはなってないのだろう。
後大事なことで、一定額を払う定額制が多いため、その中で何を一番見るか?で無料の選択ととても似た部分があるって点。このためお金とダイレクトにかかわる漫画とは違ってくる可能性も十分高い。ネットで意見を言う人がノイジーマイノリティであると私は見てるが、だからってなろうが中心だとは思ってない。
さて次に大事なのは、若年層は中心層の傾向と似てるのだが、中年層は漫画アニメからそうとは言えない。中間層である20代もどちらかと言えば中年層のこの傾向と似てくる。なろうを楽しむ中年層は全体の中で偏ったそうだと思う。若年層はおまけ、おこぼれだが、これは活字と言う奇妙な媒体を選ぶ事態が変わってるって点だけで、インスタント性自体には変化が無い。
じゃ何故インスタント性に従って活字媒体を拒絶しないのか?ならだから例外的にはそういうのは発生するので考えても仕方ないと書いてる。中年層は違う、内容によって偏りが生じてると見ている。
私がこれまで分析した、なろうを好んでいる人は実は漫画物語マニアであると言うのは間違ってないと思う。10台を上手く切り分けたことで共感をしてもらえると思うのだが、ついでに20代は両方の性質を持つので、中年側に偏るような好みの層には共感してもらえると思う。何度も書くが20代は少ないわけじゃない。アニメのように山の頂点にならないだけである。
そもそも少子化なので10代はあらゆるアンケートで数は少数派になる。これについては11歳読者視聴者としてが参加してないのが大きいのだが、絶対的に少子化の影響も出ていて増えることはまずない。
何故なろうのような作品ばかりになるか?と言うのが飽きてるからってのが私の持論になる。これがますます確信を得た。10代は別の理由によって選択してるに過ぎない。おまけや例外と言うのはそう難しい話じゃない。私自身が私の世代からすでに小説離れがずっと言われてるから、常に小説を読む層はこの数十年例外だった。例外と言うのは矛盾を乗り越える。
飽きてるからこそ、一周回って飽き飽きしてる中で好きなものを選択するとなる。これがどうも分かってないんだ。一般的な価値観である。展開の刺激は驚きによって生じる。飽きてたらこんなもの発達するわけがない。繰り返される刺激の中で選択されるものは、自分が本当に”他人と違った”好みのものになる。
なろうは偏って特殊であるのが当たり前なんだ。飽きた中で選択するものは個人的な好みになる。何度も私はランキングは好みの単純な反映じゃないと書いてる。それは強さに対してで、こうも独占するほどすきじゃねーよって言いたいだけで、好みの反映が全くないとは言ってない。
10代のせいで迷いがあったが、10代は別の動機で勝つ多分例外的なカオスなものであるため無視して良いと見ている。アニメ化されたなろう作品だけが真の意味でインスタント性ってのを満たしてると思う。それは配信である程度傾向が見えるので、あるんじゃないかな?とは思う。