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「崩壊の調略」 其の弐

 義清の領国内に流通する金の影響は、村上家に従う者や信濃の国衆と言った人々の心を様々な方向へ加速させていた。


 国衆達は、猛将として君臨する義清の存在を認める一方、村上義清の不在に信濃国の飢饉を受けてこれだけの財力を解き放つ村上家を狙う事を画策する。


 無論、義清不在とは言え村上家を代表する家臣が守る領国内に攻め入る事は、容易く容易に非ず、下手に攻め入れば大きな痛手となりかねない。


 義清不在の村上家を乗っ取り、領国内を抑えようとすれば、それこそ一報を知った村上義清は激怒し越後の支援を受けて突撃してくるであろう。


 そうなれば、信濃の国衆同志の激しい争いとなり、信濃国は混乱し弱体した隙をつき、他国から攻め入られる事は必定。


 国衆達は悩ましくも動けずにいた。


 しかし最も深刻であったのは、(よくぼう)が村上家中の者達の中に潜む疑心を表面化してしまった事である。


 村上家の混乱、これこそが金の出所である、男の策略。


 武田の智将、真田幸隆が仕掛けた罠に踊らされる。


 幸隆は村上義清の不在を狙い、大胆な策を労した。


 すぐに戻れぬ状況を把握し、越後の長尾景虎に従う義清の姿に疑問を抱く者達の心を狙い、村上家の内部崩壊を起こす。


 智将、真田幸隆は力で攻め落とせぬならば、知略を用いて打開の一手を放つ。


 村上家の内部崩壊、幸隆の狙いであるが彼の最大の目的は、武田が大敗した砥石城の奪還にあった。

 

 力で落とせぬ城ならば、内部から切り崩し城を落とすが上策と智将は城の内部に調略(いくさ)を仕掛ける。


 当てもない無謀な事はせず、城の内部に山本勘助が捕まっている事を把握、戸石城内に金の流通を待ち、監視の目が緩む隙を見て勘助と接触できる機会を探り事を進めてゆく。


 砥石城を落とす為には、内通者の存在が最適と幸隆は考えていた。


 一人の武将(おとこ)を寝返らせる、幸隆はこれに砥石城の攻略を賭けていた。


 


 


 


 

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