イヌマキの森の中
突然に鳥の化け物に襲われた志魯はイヌマキの森に逃げ込みます。
イヌマキが繁殖する、森を志魯は走る
真っ暗かと思ったが、
イヌマキは、葉を幅広く茂らせる樹ではない。
葉の隙間から綺麗な星が見える・・
はあっ、はあっ、、
荒い息を吐きながら、チラッと背後を振り向く、
なにも追ってきてはいない。
諦めたのか?
森に入った時に、着地する音が聞こえたが、
あれは幻聴だったのか
何分、走ったか、もう、さすがにいいだろう
そう思った所で、志魯は大地に身を投げ出した。
なんだったんだアレ・・
少し余裕が出来た、、
恐怖が頭から少し離れて、
追ってきた、アレを考える余裕が出来た。
夢だったのか?
いや、それは違う、パンクした自転車、
逃げ込んだイヌマキの森の中、
確かに上空から追いかけられた。
一体、何の為に俺を・・
分かるわけがない、、
うっすら考えるのは、
米軍機が破壊されるのを、
俺が撮影していたから・・
それで正体がバレルのを恐れて
ちょっと待て、
あんな、鳥の化け物のようなヤツ
撮影したと言っても、信じてもらえない。
だとしたら、どうして、俺を狙ったのか?
自転車をパンクさせからかった?
森に逃げ込んだので、飽きて諦めた。
そうだったらいい・・
いや、よくないか、、
俺が逃げられても、あんなのが、
普通に空を飛びまわったら、
近い内に犠牲者が出る。
いや、その前に俺は逃げ切れたのか?
アパートで自分を待っている
母親の顔が浮かんだ・・
このまま、朝まで森にいたら安全か
すぐに、それは無理とわかる。
冷静になるとやぶ蚊が酷い
顔も無数に食われて、
今頃から痒くなっている。
出よう・・
志魯は用心深く、そう奥までは、
入っていない森を抜け出した。
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