パンはパンでも食べられないパンはなんだっ!?
「貴様、何者だっ!?」
ターニャがギリッと三つ編みメガネっ娘を睨みつけながら。
「はわ、はわわわわっ!!」
メガネっ娘は持っていたジョウロをその場に落として、ただはわはわするだけ。
「答えろっ!何者だっ!」
「はわわわわ、わ、私は図書委員の蔵書宮 友子ですっ!えっと図書委員の担当日なので、葉っぱさんの水をやりにここに来て……。」
友子が指差す方向には確かに観葉植物があった。
「……おいターニャ、こいつ無害そうだぞ。」
「ふむ、確かに。だがレーダーは絶対だ。この娘が人間の振りをしているかもしれない。」
「じゃあどうすんだよ、何か見極める方法でもあるのか?」
「……私に覚えがある。任せろ。」
そうして友子に近づいていくと……。
「おいっ!貴様っ!パンはパンでも食べられないパンはなんだっ!?」
「ふ、フライパンかなぁ……。」
「うむ、正解だ。……どうやら人間のようだな。」
「ちょいちょいちょーいっ!」
いやいや、流石におかしいだろ。
「なんだよいきなりナゾナゾなんかで、そんなのでわかるわけないだろっ!」
「いや、わかるぞ。エイリアンだと答えは総じて『グルニュブダクティネスパン』というからな。」
「なんだよその禍々しい名前は。」
「グルニュブ族の伝統的な料理の事さ。外部の奴が食べれば気絶悶絶間違いなしの一品だ。日本でいう納豆みたいなものだぞ。」
「ヘぇー。」
宇宙について無駄な知識が一つ増えた。
「あ、あの……。」
「因みに朝は、四本、昼は二本、夜は三本のナゾナゾの宇宙バージョンは『宇宙生物ガラガラドラゴムシ』と言う。」
「へぇーそーなんだー。」
また無駄な知識が増えた。
「あの……あのっ!」
「お?」
「あん?」
声の方向に俺とターニャが一斉に振り向く。
見ると友子が顔を赤くさせながら口をパクパクさせていた。
そして。
「と、図書室では静かにして下さいっ!それに飲食禁止なんですけどっ!」
あ、そういえばそうだったね。
なんなんこのオチ。
今日の九時にもまた投稿します。よろしくお願いしますっ!