表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
エイリアンバスターが裸エプロンで待機してるんだが  作者: 天近嘉人
エイリアンバスターは屈しない
46/46

なんならあんたも試してみるかい? 俺の強さってやつをよぉ。

俺は倒れたマダンナをそっと地面に置いてこっそりと牢屋を後にした。


 なんとかしてここから脱出して地球に帰らなくては。


 帰る方法としてはいくつかある。


 まず一つ目はこの海賊船を乗っ取ってそのまま地球に帰る。


 二つ目はどこかにある移動用の小船の様な物を見つけてそれに乗って帰る。


 パイクが地球に来る際、わざわざ海賊船ごと地球に来ているかというとそれは考えづらい。


 だとするとなにかしら移動用の小船、エイリアンだから、UFOか?があるはずだ。


 海賊船を乗っ取るといっても俺にそんな戦闘能力はない、なので後者を選択した。


 そろりと牢屋の入り口から顔を覗かせ周囲を確認する。


 確か見張りのエイリアンが先程マダンナに退出させられているはずだ。


 きょろきょろ確認してみると。


 「おい、お前っ!」


 不意に声をかけられる。

 

 驚いて声の主の方を見てみるとやはり見張りのエイリアンがそこにいた。


 「なんで、牢屋から出ているんだ? マダンナ様はどうした? 」


 まずいな、早速ピンチだ。


 どうする……っ!


 「……マダンナならそこで伸びてるぜ。」


 俺は自信たっぷりな表情を作ってそう言った。


 「何っ!? マダンナ様が倒れている? どういう事だ? 」


 「……俺が倒した。」


 「嘘を言うなっ! お前みたいな餓鬼にマダンナ様が負ける訳ないだろっ! 」


 相当混乱しているみたいだな、もう一押しだ。


 「なんならあんたも試してみるかい? 俺の強さってやつをよぉ。」


 俺は拳を固めて見張りにつきつける。


 なるべく強そうに、怖そうに構えて。


 「ひっひぃ……っ! 」


 恐怖からか腰を抜かしてその場で尻餅をつく見張り。


 そして這いつくばりながら逃げようとする。


 俺はそれを逃しはしなかった。


 逃げようとする見張りの背中を思い切り踏んづける。


 見張りはふげっ! と間抜けな声を漏らした。


 「このまま俺はここを去る。お前は案内役だ。」


 「ふ、ふげぇ……。」


 俺は見張りを案内役、兼人質として、そのまま進むのであった。


 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ