な、なななななっ!?
「部活ぅっ!? 」
俺は思わず驚き声をあげた。
「そう、部活だ。」
「なんで部活なんかはいらなきゃいけねーんだよっ! 」
「放課後部活動をする事で学校に残れるからな。私もお前らの面倒みれるし、学校だから襲われることも少なくなるだろう。」
「成る程。」
ターニャが頷く。
「いや、だけどさぁ。」
俺は基本的に学校は好きじゃない。
前よりは多少楽しくなったのは認める、だけど放課後まで学校に拘束されるのはなぁ。
「いいじゃないか、どうせ暇なんだろっ? それともあれか? うちの可愛い部下たちといちゃこらやりたいのか? 」
先生がニヤニヤしながらそんなことを言ってくる。
「はっ!? そんなことねーし?いちゃこらとかそんなことねーしっ!? 」
べ、別にターニャとかニーナとかどうでもいいし?
俺が明らかに動揺していると隣のターニャがふっと息を漏らして。
「ボス、別に私達はそんな関係じゃないですよ。」
「お?なんだぁ、随分冷静じゃないか。……私は知っているんだぞ。お前らが家で色々やってんのを。」
モニターが切り替わる。
そこに写っていたのは前に俺とターニャがキスをしたところだった。
「な、なななななっ!? 」
さっきの冷静さは何処へやら、プシューっと湯気が出そうなほど頬を紅潮させるターニャ。
「だ、誰が一体そんな事をっ!? 」
「ふんふふーんっ。」
ニーナがヘタな口笛を吹く。
「…………ボスへの報告も仕事だから。」
「ニーナぁ……っ! 」
ターニャが肩をぷるぷると震わせながらキリッとニーナを睨みつける。
「まぁ私はお前らが付き合おうが乳くり合おうがどうでもいいんだ。だが教師としてはもう少し健全なつき合いをするんだな。」
「く、くぅ。」
ターニャが両目に涙を滲ませる。
「希伊人もなにかいってやれっ!私たちは不純な事はやっていないとっ! 」
「うーん、そうだな……。」
俺は暫し熟考をして今までのターニャとの日常を振り返る。
料理をする時は基本裸エプロン、風呂にも勝手に入ってきたし俺の大事なナニも見られた。
寝るときだって寝巻きにパンツ姿だったしたまに俺の部屋に入ってくる。
おまけに訳がわからないこといっておっぱい押し当ててきたし、キスもしちゃったからなぁ。
「すまん、弁護できねぇわ。」
「この裏切り者っ! 」
バッとその場にうずくまりおよおよと泣き始めた。
俺はそんなターニャを尻目に。
「んで先生、部活動だって何やるんだ?俺ら三人でスポーツなんてできねぇし。」
「よく聞いたな安藤。これを見てくれ。」
先生が腕時計のモニターを指でいじる。
すると画面が切り替わりそこに現れたのは。
「料理部……? 」
立体画面に表示されているのはでかでかと太字のフォントで料理部書いてある文字、そして可愛らしいオムライスとニッコリ笑顔が印象的なコックの絵だった。




