ふふっ米粒がついているぞ
勧められるがまま部屋に入るとテーブルには豪華な料理が並べられた。
「どうだ、資料をみたまま作ってみた。口に合うといいが。」
恐る恐る一口。うむ上手い。
そのままパクパクと口に運んでいると。
「ふふっ口には合ったようだな。おかわりもあるからどんどん食べてくれ。どれ私も一口……うむ、中々いけるな。」
暫く美味しい食事を楽しみ、そして気になっていることを聞いて見る。
「なぁ、ターニャさん?だっけ?あんた一体何者なんだ?」
「ああ、私か。そうだな、これをみれば分かるだろう。」
渡された名刺を作法は分からないが受け取る。
「なになに、『ターニャブラウス』……職業は『エイリアンバスター』?」
「そう、エイリアンバスター。宇宙の治安を乱す悪いエイリアン達をやっつける仕事だ。」
「あーもしもし、警察ですか」
「わー!待て待てっ!怪しい物ではないからっ!」
「…………で、そのエイリアンバスターさんが人ん家でそんないかがわしい格好で何してんだよ。」
こほんっとターニャが大きな胸を揺らし咳払いをした後。
「……実はここ最近この日本で何かよからぬ事を起こそうとしている輩がいるという情報を入手してだな」
「あ、警察の方ですか、さっきはすいま」
「だぁーっ!話を、取りあえず話しを聞いてくれっ!」
「……で、日本が危ないからお前が来たと、だとしたらなんで家にいるんだよ?」
もう一度コホンと胸を揺らして。
「希伊人、良く聞いて欲しい。……実はお前が標的になっているようなんだ。」
「はぁっ!?」
なんで俺がエイリアンなんかに襲われなきゃならないんだっ!?
なにも悪い事してないのにっ!?
つかあの緑の化け物、そういう事だったのかよ。
「何故かあいつらはお前を拉致しようとしている。理由はわからないがな。」
「ふざけんなっ!納得いかねーよ!」
「まぁまぁ落ち着け。だから私が来た。私の任務は君の護衛だ。」
ターニャが席を立ち、俺の肩に手を掛けて。
「希伊人は私の命に代えても守る。安心しろ。」
「は、はぁ。」
安心しろって言われてもなぁ。つか谷間見えてるからっ!でけぇなおい。
「ん?どうした?」
「いやぁ何も……。」
おっぱい見てたなんていえねぇしな。
するとターニャはなにか何か見つけた様な表情をして手を伸ばしてくる。
「ふふっ米粒がついているぞ。」
俺の頬についていた米粒を摘むと。
ちゅぱっ。
「ん、美味い。」
「そうですか……。」
食べ方がエロいんですけど。思わず敬語になっちゃったんですけど。
今日の九時頃にももう一話アップします。