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エイリアンバスターが裸エプロンで待機してるんだが  作者: 天近嘉人
ターニャブラウスは裸エプロンがお気に入り
13/46

ありがとな、希伊人

 ブライヤとの一戦が終わり、俺は家に帰っている。


 夕日はすっかり落ちて、辺りはすっかり夜だ。


 こう、一人で歩いていると昨日緑の生物に襲われた時を思い出す。


 ……あの時もターニャに助けられたんだよなぁ。


 前回といい今回といいターニャが居なかったら俺はどうなっていたんだろうか。


 捕まって解剖とか?


 恐ぇ……。


 そういう意味ではターニャに感謝するべきかもしれない。


 日ごろ世間知らずでどこか抜けている彼女だが頼りになる。


 帰ったらお礼をいわなきゃな。それと裸のまま先に帰った事を謝ろう。


 そんな事を思っていると家に到着。


 ごそごそとポケットから鍵を漁り、鍵穴にさす。


 すると。


 ガチャガチャ。


 あれ?空いている。


 おかしいな、ターニャが朝閉め忘れたのか?


 つか、すげーデジャブを感じるんだが。


 俺は嫌な予感がしつつも恐る恐るドアノブを回した。


 そして。


 「やぁ希伊人、おかえり。全く私を置いて帰るなんて酷いぞ。お陰でどれだけ帰るのに苦労したか。」


 ドアを開けるとターニャが出迎えてくれた。…………裸エプロンで。


 「いや、今も裸じゃねーか!!!」


 「ふむ、確かに。」


 「納得してんじゃねーよ!なんで毎回裸エプロンなんだよ!おかしいっていってんだろ!」


 「そうなのだが、なんかこう、癖になってしまってな。開放感というか。その色々。」


 …………どうやらエイリアンバスターは何かに目覚めたようだ。


 「それより、今日は疲れただろう、夕食にしよう。今晩は腕を振るった自慢の料理だ。」


 「そ、そうですか。」


 気乗りしないまま部屋に入り、夕食を口にする。


 うん、今日も美味い。


 そのまま特に会話がなく食事が進み、俺が一つ疑問に思っている事をぶつけてみた。


 「なぁ、ブライヤはあのまま放置しておいて本当によかったのか?」


 宇宙刑務所に送るとか言っていたが。


 「ああ、害を起こさないと言っていたし大丈夫だろう。」


 「そんなもんなんか。」


 それよりも、っとターニャが間を置いてから。


 「あの時、私が逃げろといったのにも関わらず勇敢に立ち向かってくれてありがとな、希伊人。」


 ニカっとあどけない笑みでそういってくるターニャ。


 俺はその素敵な笑みを直視できず、顔をプイっと逸らしたまま。


 「いや、別にいいけど……。俺も助けて貰ったし。」


 「ふふっ今日はお礼にまた背中を流してやろう。」


 「いらねぇよ!」


 「そうか?今なら添い寝もいいぞ。」


 「いらねぇっていってんだろ!この痴女エイリアンバスターがっ!!!」



 ハァーっと俺はまたため息を漏らした。


 エイリアンバスターと二人暮らし、この先不安でしょうがない……。

これにて第一話完結です。

ここまで読んでくださりありがとうございました!

これからも楽しみにしていただければ嬉しいです。

では!


あ、感想も待ってまーす。

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