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詩集<思考錯誤>

言霊使いは嗤う

作者: papiko

どうしてこんなに軽くなってしまったのでしょう

僕は思わず嗤わずにはいられない


コミュニケーション障碍?

嗤わせないでくださいな

言葉の数も持ち合わせないくせに


言語障碍を持つ人々に対して

失礼千万だとは思わないのかねぇ


いいかい

自称コミュ障なんて言って

甘えてんじゃないよ


そんなことほざいてる暇があるなら

語彙ごいをふやせばいいでしょう?


世の中言葉だらけじゃないですか

学ぼうと思えばいくらでも語彙が増えるでしょうに

自分の怠慢を棚上げして言葉を軽く扱うなんて

笑止千万


それにね

あなただけが悪いんじゃないんですよ

相手の耳がロバの耳なんです

どうあがいたってロバに言葉は通じない


そろそろそれに気が付きなさいな

そしてあなたがすることは簡単なこと


毎日言いなさい


おはよう

こんにちは

こんばんは

おつかれさま

いただきます

ごちそうさま

ありがとう

ごめんなさい


それ以外の言葉はしばらく封印してしまえばいい

ただただ耳を傾けて適当な相槌でもいれながら

相手を観察すればいい


相手がロバなのか人間なのか

そのまなこでよく見なさい

その耳で言霊を聞きなさい


そしたら気が付くでしょう


言葉がどれほど軽くなってしまったか

どれほどつまらない呪いを吐いているか

よく観察してごらん


ロバの口から洩れているのは

自らを貶める呪いの言葉


君はどっちだい?

ロバなのかい?

人間なのかい?


僕は嗤う

言葉に呪いがあることも知らずに

軽々と愚かしく使うロバどもに


僕は嗤う

人間なら祝いの言葉を吐けばいいのさ

そうすればロバは遠ざかる


君がロバでなけりゃあね


言霊使いから君に送ろう

どうぞ怯えずに口を開けなさい

そしてどうぞお幸せに


あなたの言葉に祝いの力が

宿りますように



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