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目を覚ましたら
水鳴倫紅さんとの共作です。
ゲームブックのような小説を目指しています。
よろしくお願いしますm(_ _)m
どうしてそうなったかわからない。
けれども私は、その見知らぬ部屋にいた。
いつものアレがないことで、急に不安に襲われた。
だから私は、必死で探した。
「あった!けど・・・」
机の引き出しの中にあった、それはアメ。一応持っていくことにした。
「むー・・・」
探して探して探して、やっと見つけた。
「あった!包丁ー!ニヒヒ~」
嬉しそうにブンブンとそれを振り回す。
「これがあれば大丈夫~」と、鼻歌交じりに振り回す。
「早速ブッ刺しー!」
手当たり次第に、包丁で家具を壊して切れ味確認。
「うん、なかなかいい感じ」
ふと、目をつけたのはドア。簡単に考えれば、ここから出られる。
「ブッ刺しー!」
何度も何度も何度も木製のドアを、包丁で切りつけた。
何度目かの切り付けで、そのドアはボロボロになって、開けることができた。
「・・・ん?」
けれどドアの外は、一面雪の世界だった。
一話目担当、楓