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少女ギャル  作者: シーケー
第5章
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第20話

アマヤさんの疑問

 鈴木くんが横山さんと別れる前、私たちはまだ学園祭にいた。


 鈴木くんが気まぐれでサッカー部に変わったことを覚えてる?


 普通じゃないことが起こった。私たちの体育の科目を担当していた一年生の先生が突然到着して、教室のブースをノックした。


「おはようございます、先生」クラスは元担任の先生に挨拶した。


 彼は見回した。「亮介はどこ?アマヤさん?」


 知らない。ほとんど気にしない。


「鈴木くんは用事に走っていきました、先生。高い椅子を運んでいました」と私は答えた。


 ちょうどその時、鈴木くんが部屋に現れて高い椅子を置いた。


「亮介」先生が呼んだ。「バスケ部を辞めたって本当か?」


 鈴木くんは同意の音を出した。


「亮介。なんで?」先生は教室のドアの横にもたれた。「バスケに打ち込んでいれば、プロになれる。Bリーグでプレーしたくないのか?」


「えと..…先生。両親は将来エンジニアになると言っています。バスケじゃなくて」


「琉球ゴールデンキングスのファンだって言わなかったか?」先生が言った。


 クラス全体が息を呑んだ。「え―?」


 裏切り者、鈴木くん。琉球の前に名古屋を応援すべきでしょ。


「でも、まだ高校生のうちにバスケを最大限に活用してみたらどうだ?驚いた。亮介は小学校からずっとバスケをしている。私たちに3つのチャンピオントロフィーをもたらした良いチームキャプテンだ。なんで?なぜ今それを放棄する?」


 鈴木くん?


 鈴木くんは結局ゴミじゃない?


 彼が玖蘭さんと同じくらい上手いという噂は本当?


 マジ?


 鈴木くんは頭を下げて返事をしなかった。


「さあ、亮介」先生は続けた。「亮介が扱ったほどタイトでもないプレーで他のクラスにトロフィーを奪われたくない。この学校を去る前にもう一度ジャージを着てくれ」


「はい」鈴木くんは頷いた。


 それが鈴木くんが私たちの雑用係であることとは別に頻繁に練習を始めたきっかけだった。


 私たちのチームのバスケットボールの試合を見た時、私の記憶に印象を残したのは準決勝だった。

次章:亮介くんのユーロステップ

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