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第26話:暁の死神。

夜明け。

薄ら青いベールがはがれ、柔らかく、しかし力強い太陽の光が地上に広がっていく。

稜線が明るく染まり、所謂日本的な風情というものを感じずにはいられない。死神にだって美的感覚というものはある。‥‥‥まあ、少々人間とずれてはいるが。

ただ、少なくともこの朝日を美しいと思えるって言うことは自然的な美しさにおいては人間と死神は共通しているのかもしれない。

最後まで粘っていた星も明るさに掻き消え、月が僅かにその白い表情を見せる。そんな風景を、ルカはある一つのビルの上から眺めていた。

「‥‥‥朝、きちまったナ」

影のように真っ黒な服。余計な装飾は一切見えず、ただただ黒くあるがために生まれたかのようなそんな服だった。ルカ本人の顔はなかなか凛々しく、整っていて世間的に言えば美人と言われるようなそんな容姿をしていた。とは言っても、死神にとってそれはさほど自慢にはならない。死神の女性というのは大抵が美しい容姿を持っている。まあ、ここで女性はと言ったのは男性が美しくないというわけではない。基本的にいないのだ。男性を持つ死神と言うのが。

たとえば、トトのように男性をパートナーとする死神もいないわけではない。ここで言う男性、というのは大抵魔族のことだ。死神に男性がいない以上魔族から引き抜いてくるしかない。トトのように人間をパートナーにするということ自体前例がないわけではないが極めて珍しいことでもある。大概は動物や召喚に応じた精霊をとるものだ。

話がずれてしまったようだ。

とりあえず、ルカはその端正な顔を少し歪ませて朝日が昇りきるのを待っていた。

「朝日が昇ったら、来て下さい。その時に私達が生き残っているかはわかりませんが、結果を確認してください」

かわいい後輩の頼みだ。むげに断るわけにもいかない。少なくとも、頼まれなくても確認するつもりではあった。が、自分で見に行くと言うのは少々荷が思い。

幾年死神を続けてきてはいるものの、人の死と言うものには慣れない。

心の準備さえできていない。

が、朝日はすでに地平線を離れ世界を明かりに包み込んでいた。

「‥‥‥せめて、死ぬなら二人一緒に死んでてくれ」

悲しくも、しかし確かな実感を持って紡がれる言葉。

それを聞くものはおらず、ただ一瞬後にビルの屋上から黒い影が消えた。

短っ!?


精進します。

そしてそろそろ解決させてやれよと言う心の声。

次あたりには終わらせたい。。。

ソテツくんー。だいじょーぶー?



ところで、これ書き始めたの冬の気が・・・・気のせいですね、はい☆



ところで、文中の「…」を「‥」に変えてみたのですがどうだったでしょうか?

こっちの方がスペースの管理がしやすいのでやってみたのですが・・・。

まあ、醜かったら(見にくかったら)言ってくださいな☆

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