第拾八話:死神と絶望。
「工具に……食い殺されてた?」
動物ならまだ分かる。
犬や猫。狸や鼬の類など、多少なりとも自然がある土地ならなんとなく理解もできる。
いや、それでも人間を食い殺すほどのことがあるかどうかと聞かれれば否だが。まあ、それでも憑かれてるとか、そういうことで説明はつく。
バスカビル家の犬、だっけ。あんな感じに大きくなるのかもしれない。
「……そのままの意味だよ。っけ。胸糞わりィ。レンチとか電ノコとかその他もろもろ。そこらに落ちてたいろーんな工具に襲われて死んでたんだ」
「あぁ……、そうか」
なんとなく理解した。魂に憑かれる、というのは物体の場合一種のツクモガミになるようなものなんだ。
本来なら人間が動かさないといけない機構を、本体そのもので動かすことができるようになる、と。
「で、どうするんだ? 俺たちはその魂を捕まえなくちゃいけないのか?」
途端、トトの顔が苦虫を噛み潰したようになる。
何か言おうとして、うまくまとめることができないかのように何度も口をパクパクさせる。
「捕まえる……ということも、そうなんですが」
再びパクパク。まるで金魚のようにパクパク。
あたりをきょろきょろと見回して挙動不審。両手をはわわわわっとしている。
「いいよ、トト。俺が代わりに説明する」
横からルカが声を出す。
ルカもどう説明したものか考えあぐねているようで、少しばかり表情がゆがむ。
「……いいや、もう。気を使って話すのは俺の性じゃねえ。いいか、よく聞けよ? さっきの現場の犯人の魂と、今回お前らが捕まえようとしていた魂はおそらく同じもの、だ。……で、ここからが問題になる。さすがにあんなことまでできるとなると……危険度が高い。捕まえるのも、たぶん困難になる。……いや、おそらく無理だ。捕まえる、なんて中途半端な目的は達成できない。どういう意味か、分かるよな?」
さすがに俺も子供ではない。今ルカが説明したことがどういうことを意味するかくらい分かっている。
「……他に、代わりになるような魂はないのか?」
一が無理なら二を。柔軟な思考は力になる。僅かな希望にすがって他の方法を模索する。
「……無理ですわ。探せはしても、…間に、合いませんわ」
「そうか……」
これで最後の望みは絶たれた。
いや、想像しうる最後の望みが絶たれただけ。
あきらめなければまだ希望はあるはず。
「……トト、ルカ。話がある」
短っ!?!?!?!?
すいません。すいません。
ごめんなさい。ごめんなさい。
まだ忙しいのです。すいません。
この土日の間には終わると予想する今日この頃です。
さて、これから物語りはクライマックスに向かっていく、はずです。
うまくいけばそうなるはずです。
最近文章力が頓に落ちてきているのでなんともいえません。
ですが、皆さんを愉しませれるように最大限努力はいたします。
どうかこんな輪音を見捨てないでやってください。