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第零話:ある曇りの日。

長編、はじめました。


しっかり考えてから書く文章と違って、少しずつ書いていく形式はほぼ初めてなので文章とか破綻してるかもしれませんが、ご容赦ください。


感想で指摘してくだされば努力します。

先輩方の助言等大歓迎です。

空は、わずかな隙間さえなく雲に覆われていた。

見渡す限りの空には灰色が厚く被り、その向こうにあるであろう太陽を臨むことはできない。

あちらこちらに乱立するビル群が映し出すのも、モノトーンの世界だけだ。

いっそ雨が降ってくれればすっきりするのだろうか。ビルの屋上から見る景色には、一切の変化というものが欠如していた。

誰からも忘れ去られ、捨てられることすらなかった空き缶が風に流されてカラカラと気のない音を立てた。

都会の中にあるにもかかわらず、そこには確かに荒野が存在した。


ドクン。


まさに死の世界。

しかし、そんな世界に胸を高鳴らせ、息を呑む人物がいた。

彼は、スーツを身にまとっていた。

頭髪もすっきり整え、ところどころに見えるアクセサリーにもセンスを感じさせる。初対面で社長だと名乗られれば信じてしまいそうなほどに、その姿には一片の隙もなかった。


ドクン。


彼の鼓動が聞こえる。

彼の目は、灰色の空に固定されていた。

階段を急いで上ってきたからだろう、肩で息をしている。

それでも、ただ息切れしているだけのようには見えない。何かを見て、感動しているかのようにいわゆる、テンションの上がりきった状態とか言うやつだ。

何が面白いのだろうか。聞いてみるか?いや、意味がないだろう。聞いたとして到底理解できるとは思えない。それにしても退屈だな。何かないかなー。あー、やっぱり自分から動いたほうがいいのかな。でもめんどくさいな。これだから留年するんだよとかどうでもいいんですよまったく。自分なりの生き方ってものがあるでしょうにまったく。

なんて考えていると、男はそのままゆっくりと屋上の端、フェンスへと近づいていった。

途中で転がっていた空き缶を蹴飛ばしたが、気にした風もなくそのまま進む。余程この景色が気に入ったのだろうか?

あと、これは余談だが、彼から私の姿は見えない。

彼がさっき上ってきた階段の屋根の上にいるんだから音を出さない限り気がつくはずもない。

だから、別におかしい人だとかそういうように思わないであげて欲しい。

フェンスをつかんだ男は、そのまま微動だにしない。

あ、微動だにしないって言うのはそこから動いてないだけで、別に普通に息とかしてるから肩とか動いてますよ?

そこから15分もたっただろうか。



男はフェンスを乗り越えて、灰色の空へと―――跳んだ。

できるだけ速いペースで更新したいと思います。


毎日は・・・無理ですね。

がんばります。

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