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1話
思い出のニノ。
1話
ニノの本名は高崎淳。高校二年生のちょい格好いい髪型も真ん中わけの小柄な男子生徒だ。そんなニノに纏わりつく大勢の友達に囲まれ今日も川と並行の道を学生服を靡かせる。
ニノと言うのは仇名でも何でもない幼稚園児の頃から意味も無く呼ばれている名前だったが、周囲はニノと個々に呼んでいるからニノも気にしてはいなかったが、一人だけニノのことを特別に感じる友達が並んで歩いていた。
ニノは学校に入ると常にラブレターが数枚入って居て今日も3通のラブレターが入って居た。だがニノは手紙をくれた人物なんか気にせずにゴミ箱にポイ捨てしていた。そんなニノに友達達は「おい!すげえな~ 今日も入ってやがった」と、周囲を驚かせていた。
そして教室にはいるとニノを待って居たと言わんばかりに周囲は「おい! ニノ~ 夏休みはどうすんだ~?」と、周囲はニノを取り囲んだ。そして教室の中は女子も居て人気者のニノを「ジーット」見つめる仲間が複数居てワイワイガヤガと、学生服のボタンを外してノートで仰ぐ生徒で充満していた。