34.パーティーの亀裂
ダンジョンの中はいかにも、といった一本道だった。
火で照らされたダンジョンは焦茶色の岩で覆われ、足元を確認するにも一苦労である。
俺たちは悲鳴を頼りに、時々出てくるモンスターを倒しながらダンジョン内部を走っていた。
「はあっ!」
ザクッ!
俺の背くらいのゴブリンを剣で切る。ゴブリンは声を出す暇もなく、絶命した。
「さっすがレス!やるじゃない!」
「ラミも警戒しろ!」
まさかあいつらがこんな弱いモンスターにやられるとは思わない。それに、ここは一本道。モンスターは全て同じ方向からやって来るのだ。(もしかしたら隠し部屋があるかもしれないが……)
走っているうちに道はどんどん狭くなり、終いには三メートルほどの高さで視界が開ける所に出た。
そこには____
「ひゃあはははははは!!!」
「ぐわあぁああ!!」
「痛っ……くぅぅうあ!」
そこには、リーブル一向を弄ぶ青く巨大な龍がいた。ソイツは嫌な鳴き声を出しながら炎を吐き、彼等を壁に叩きつけている。
体長十メートルはあるだろうか。同じくらい長い尻尾と爪を使って人間を串刺しにしたり壁に叩きつけたりしている。目が合うだけでも、まるで死んでしまいそうだ。
「ラミ……!?それにお前……!?」
壁でぐったりとしていたリーブルはいち早く俺たちに気付いたようで、きっと睨みつけてきた。
そんな事やってる場合か!?
「アピュディ!」
「ラミちゃん!?」
ラミはアピュディ、と呼ばれた金髪のシスターに駆け寄り、ドラゴンの近くから移動させる。
「何でラミちゃんがこんなところに……。」
「話は後!とりあえずここで休んでて!」
でも、これじゃまるで地獄だ、どうしてこんなことに……!?
「……見誤ったんだよ。」
「え?」
そんな心の声に答えるように、リーブルが呟いた。
「見誤った……どう言うことだ?」
「……言葉の通りだ。」
見誤った?こいつが?いや、こいつに何か思い入れがある訳ではないが、ここまでボロボロだと情が働く。
「レス!とりあえず、このドラゴン倒しましょう!」
「ああ!みんな、離れてくれ!」




