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お弁当と朝ご飯

ご覧いただき、ありがとうございます!

「うん! ……さすがにまだ暗いなあ」


 僕は朝四時過ぎに目が覚めると、カーテンを開けて天気を確認する。

 月も星も見えてるし、天気は晴れで間違いないだろう。


「すう、すう……」


 僕は隣で気持ちよさそうに寝息を立てているこよみさんの頬をそっと撫でる。


 うん……やっぱりこよみさんは、世界一可愛い。


 僕の……僕の宝物。


「ん……んう……」


 おっといけない、これ以上はこよみさんが起きてしまう。


 僕はこよみさんの頬から手を離し、今度はゆっくり顔を近づけ、その頬に軽くキスをした。


「さて、それじゃやるか! ……おっと、静かに、ね」


 僕は静かに気合を入れると、キッチンへと向かった。


 まず、昨日のうちに研いでおいたお米に水を張り、炊飯器のスイッチを押す。


 次に冷蔵庫から食材を取り出した。


 ソーセージ、卵、合い挽き肉、梅干し、鮭にレタスにプチトマトにブロッコリーに……それとほうれん草に玉ねぎ。

 あ、あと、買っておいたぶどうと柿を出しておかないと。


 まずブロッコリーを茹でながらレタスとプチトマトを水洗いし、レタスは手で少しちぎる。

 次に玉ねぎをみじん切りと櫛切りに。


 鍋にたっぷりの水を入れて沸騰させたら、ブロッコリーを丸ごと茹で、二分ほどしたら取り出す。

 さらにそこに塩を加え、ほうれん草を茎の根本から入れて一分ほど茹でてアク抜きする。


 ブロッコリーは一口サイズに切ってサラダに。

 ほうれん草はよく水気を切って四センチ幅にざく切りにしたらボウルに入れ、めんつゆで浸し、すりごまを加えたらほうれん草の胡麻和えの完成。


 卵はこよみさんが大好きな甘めのだし巻き卵にするので、卵三個に多めの砂糖と、顆粒だし、塩をそれぞれ一つまみ、しょうゆも小さじ半分程度入れ、水を加えてよくかき混ぜる。


 熱した卵焼き用のフライパンにしっかりと油を引き、卵液を流し込んで半熟の状態でくるくる巻いていく。

 その後も油を引いては卵液を流し込み、そして巻くことを繰り返し、す巻きで形を整えたらだし巻き卵の完成。


 合い挽き肉にみじん切りした玉ねぎ、片栗粉、卵を入れ、塩コショウで味付けをする。

 それを手で綺麗に一口大の団子にして、と。


 そして、熱したフライパンに多めの油を引き、丸めた団子を投入。

 焼き色がついたら余分な脂を拭き取って、そこに水、砂糖、みりん、ケチャップ、ウスターソース、しょうゆを入れ、蓋をして蒸し焼きにする。

 二、三分経ったら蓋を開けて取り出し、ミートボールの完成だ。


 うん、今のうちにグリルを温めて……その中に鮭の切り身を投入。


 さて……焼けるまでの間にフライパンや使った調理器具を洗って、と。


 水気を取って再度フライパンを火にかけたら、今度はソーセージを焦がさないように焼いて……うん、これでいいかな。


 鮭の切り身も……うん、焼けたな。

 僕は火を止め、鮭を取り出すと。


 ——ピーッピーッ。


 お、ごはんが炊けたぞ。


 炊飯器の保温を切り、釜を取り出すと、空気を含ませるためによく混ぜる。


 そして、置いたラップに拳大のごはんを乗せ、種を取り除いた梅干しや鮭の切り身をほぐしたものを真ん中に置いて塩を振り、ラップで包んだら三角に握る。

 これを繰り返して……うん、朝ご飯の分も含めて六個かな。


 包んだラップを取り外し、のりを巻いておにぎりのできあがり。


 後は、おにぎり、ミートボール、だし巻き卵、ほうれん草の胡麻和え、レタス、プチトマト、ブロッコリーをお弁当箱に盛り付けて……うん! 完成だ!


 それとは別に、ぶどうと一口大に切った柿を別のタッパーに入れて、と。


「えへへ……耕太くんおはよ」


 ちょうど出来上がったところで、こよみさんがパジャマ姿ではにかんでいた。


「こよみさん、おはようございます」


 そう言うと、僕はこよみさんに近づいて抱き寄せると。


「ん……ちゅ……」


 こよみさんに挨拶のキスをした。


「それじゃ、朝ご飯にしましょうか。今日はおにぎりとお味噌汁、それに鮭の塩焼きですね」

「はわあ、美味しそう! それと、お弁当ありがとう!」

「あはは、お弁当も楽しみにしててくださいね?」

「うん!」


 そういうと、僕は朝ご飯の準備をしようとして。


「じゃあウチも手伝う!」

「あ、ありがとうございます!」

「うん!」


 本当はあとはお味噌汁を作るだけだからすぐできるんだけど、僕がこよみさんの傍にいたいから、その申し出はありがたく受けよう。


「じゃあ、お味噌汁を一緒に作りましょう。まず……」


 僕はこよみさんと一緒に玉ねぎのお味噌汁を作った。

 それをお椀によそい、おにぎり、鮭の塩焼き、お茶を一緒にテーブルへ運び、いつものように向かい合わせに座る。


「さて、食べましょうか」

「うん! せーの……」

「「いただきます!」」


挿絵(By みてみん)

お読みいただき、ありがとうございました!


次話は明日の夜投稿予定!


少しでも面白い! 続きが気になる! と思っていただけたら、ブクマ、評価、感想をよろしくお願いします!

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どうぞよろしくお願いします!


【戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される!】
― 新着の感想 ―
[一言] ああ…いいエピローグでしたw 完結おめでとうございますw
[良い点] これですよ、コレ!! やっぱり二人はこうでなくっちゃwww ていうかもはや新婚さんですね〜! いいなぁ……笑 全て終わらせてこんな日常が訪れるといいですね〜
[良い点] 日常会!! 良いなぁ おれのオートミール沼と変えて欲しいなぁw
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