監禁の始まり
長い間失踪してしまい申し訳ございませんでした。リアルの方も落ち着きを見せたのでボチボチ再開して行こうと思います。
「うぅ...ここは?」
目を覚ますと俺はベットに寝ていた。
一体何故?どうして俺はここに居るんだ?
不思議に思い身体を上げようとしたその時
ジャリッ
と、いう音がすると同時に俺の体はそれ以外上がらなくなった。
「!?」
何故だろうと思い、ふと横をみるとそこには鎖に繋がれた俺の腕があった。
もしやと思い足の方も見てみると、やはり足にも鎖が繋がれていた。
クソッ!両手両足を縛られているから、何も出来ない。とりあえず辺りを見回してみる。
「ベットにタンス、机と見た感じは普通の部屋だが...窓が無いな、となるとここは地下室なのか?」
しかし、何故俺がこんな所に..まぁ、10割10分
茜が、やったのだろうが。
今の茜は正直に言って異常だ。早く逃げなければいつ、殺されるか分かったものじゃない。
既にあいつは人を一人殺している。殺人に対しするハードルがかなり低くなっているはずだ。
下手に刺激する事はよした方が良いだろう。
ガチャ..バタンと音がし、ドアが開く。
噂をすればなんとやらどうやら来たようだ。
「あ、一条くん起きてたんだ」
「なぁ、茜?これはどういう事なんだ?」
「ん?それはね、一条くんが逃げないようにするためのものだよ。...あと、一条くんが取られないためかな?」
茜はそう言って俺の寝るベットに近づいてきた。
その時、俺は茜が右手に何か持っているのに気づいた。そるは、丸くそしてどこかで見たことがあった気がした。なんだか嫌な予感がするまさか...
いや、しかしいくら茜のとはいえそんなことは...
「茜?何を持っているんだ?」
俺は好奇心にかられ、聞いてみてしまった。
俺はこの事聞いてしまったことを今でも後悔している。
「あ、これ?。これはね?一条くんを私から奪おうとした、わるーいうじ虫だよ?。ほらっ見て、私
一条くんのために頑張ったんだからね?。」
そう言って茜が俺の前に差し出したのは、怜の首だった。
「ひっ!れ、怜?...茜お前って奴はなんて酷いことをするんだ!!」
「酷いこと?何を言っているの?一条くん。これは、当然の報いなのよ?うじ虫の分際で私と一条くんを引き離そうとするからこうなるのよ?
なのに、なんでこんなうじ虫を庇うの?...分かったわ!きっと、一条くんはうじ虫に毒されているんだわ!あぁ、早く綺麗にはしないと...」
そう言うと茜は、ハンカチで俺の体を拭き始めた。ハンカチを拭く手は、段々と速くなり強く強く擦り付けるようになってきた。
「落ちない、落ちない、落ちない、落ちない、落ちない、落ちない、あの女の匂いが落ちない!なんで!?なんで、落ちないの?...あ!分かったきっと一条くんの体の奥深くまで、もう毒が回っているのね!大丈夫一条くん
今、取り除いてあげるから!」
そう言うと茜はポケットから、果物ナイフを取り出して、それを俺の右腕に突き刺した。
「うっ!?ガァァァァァァァ!!!!」
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛イ痛イ痛イイタイイタイイタイイタイイタイイタイ...
突然の激痛に身をよじるが、それがさらに、傷口を抉り更なる痛みを産んでいた。傷口からは、大量の血が流れ出していた。
「ほら!一条くん!血と共にあいつの毒が流れ出てるよ!あ、でもこのままだと、一条くんの血がもったいないなぁ..あっそうだぁいい事考えちゃった」
そう言うと茜は、果物ナイフを抜き傷口から、出る血を吸い始めた。
ジュル!ジュルジュルジュッジュジュ
「!?ッッッッッッッ!!!!」
痛みの余りに声が出ない。茜の舌が更なる血を求めて傷口を開いてゆく。あまりの痛さと出血により、目の前が真っ暗になり、意識が飛んで行って俺は気絶してしまった。
「ジュルジュル!ぷはぁ、美味しーってあれ?一条くん眠っちゃたかな?まぁいいや、まだこれからだよ?イ・チ・ジ・ョ・ウ・ク・ン♪」
あと、1、2話ほどで完結予定です。