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プロローグ

龍またはドラゴン。

火を吹き、天候を操り、空を泳ぐように飛ぶ生き物。

山よりも大きい巨体を持ち、自然界の頂点に立つ存在。

そんな最強と謳われるドラゴンでも、落ちこぼれは存在する。

例えば、火が吹けない、天候を操れない、空を飛べない、山よりも大きい巨体では無い等の理由が挙げられる。

そんな、落ちこぼれなドラゴン達は他のドラゴン達からはいつも貶さ、極めつけはドラゴンを恐れる他の生き物からも下に見られる始末である。

これは、そんな落ちこぼれの中の落ちこぼれである、ある一匹のドラゴンの下剋上の話。

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