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男は黙ってローキック!!

力の使い方については

テニムから大体の事は教わった

俺は今、闘技場の中いる

会場の入口から顔を出すと

観客席はいっぱいになっていた

「なぁ、テニム

 観客席ってこんなに混むものなのか?」

「そりゃぁ、いつもより多いだろ

 商民対兵士だからな

 見物なんだろ」

「なんだよそれ」

「まぁ、商民はみんな味方だと思っていいぞ

 商民が兵士をボコボコにするのを

 見たいとか言ってたぞ」

「兵士は逆に商民がボコボコにされるのが見たいんだろ」

「まぁな、よくわからんが

 ストレス解消になるんだろ」

「ところで俺防具とか付けなくていいの?

 向こうのおっさんは色々付けてるぞ」

「いや〜付けてたって無駄だろ

 直撃は避けろよ

 下手したら死んじゃうぞ」

俺はなぜか普段着に木刀一つだった

「いや、無理だって

 そもそも武器もないんだぞ

 武器持参だなんて聞いてないぞ」

あれから色々と試したが

結局、刀を取り出すことができなかった

「大丈夫だ窮地に立たされたら

 出すことができるさ」

「はぁ、帰りたい・・」

「頑張れよ応援してるから

 チコも珍しく外に出て見に来てるんだから」

あれからチコはほとんどの時に

セーラー服を着るようになった

メイド服姿も見てみたいが・・

「あぁ、チコ

 俺が死んだ時は声を出して泣いてくれよ」

「ほら、そんな冗談を言ってないで

 向こうも中に入ってきたぞ

 木刀持ったか?」

俺達の反対側の入口からおっさんが

威勢良く入場してきた

「はぁ、じゃぁ行ってくるか

 あのさ最初の攻撃を防がれたら

 俺、降参するからな」

そう言って俺も闘技場の中に入って行った




観客は俺が入場してくると

歓声が一気に上がった

地面が揺れてるようにも感じた

「うわっ、凄いな」


そのまま、中央に進んでいくと

審判が長々と俺とおっさんの説明をしていた

その間、強面のおっさんが

「おぃ武器はどうした?

 木の棒だけじゃないか」

正直に言うのはやめておこう

「いや〜、おっさんなら

 これで十分かなって思って

 でも、もう少し小さくても良かったかな?」

すると、おっさんはまた

だんだん顔が赤くなってきた

「ふざけやがって

 まずは参ったなんか言わせないために

 喉を潰してやる」

「わかったから

 早くかかってこい一撃で終わらせてやる」

「舐めやがって」

そう言っておっさんは斧を両手で構えた

審判が太鼓を鳴らした


その瞬間おっさんが俺に向かって

飛びかかってきた

「くたばれっ商民」

俺は木刀を腰に構え

相手が近くまで来ると

一呼吸置き

木刀を横に振った

すると、木刀から

衝撃波が出てきた

それをモロに喰らったおっさんは

おっさんが出てきた入口まで吹き飛ばされた

観客は何が起こったのかわからないのか

とても静かだった

審判はおっさんの様子を見に行き

頭の上で両手で振った

戦闘不能の合図だ

観客がより一層盛り上がった



「はぃ、ど〜も〜」

そう言って俺は入口の方に向かった

そこにはテニムとチコが待っていた

「おぃ、やったじゃん」

「最初の一撃が当たってくれてよかったよ」

「お前は商民のヒーローだぞ」

「いや〜良かった」

「けど、これからしばらくは

 闘技場通いだな」

「え?なんで?」

「だって、あのおっさんを倒したんだぞ

 兵士たちはあんなヒョロイ奴なんか

 簡単だなんて思って挑戦しに来るに決まってるだろ」

「冗談だろ?」

「本当だよ

 まぁ、頑張って10連勝したら神に会えるらしいぞ」

「え?」

会場では観客席から

降りてきた兵士たちが俺に挑戦を求めてきていた

「まぁいままで、最高が

 さっきのおっさんの5連勝かな」

「神ってあの神?」

「どの神も何も無いだろ

 彼女の事だよ」

「会ったことあるの?」

「あぁ、ごくまれにだけど街中歩いてるぜ

 一度しか見かけたことないけど」

神って一体なんなんだろう

「ほら、それより

 早く指名してこい拒否権はないぞ」

「まじかよ・・

 なぁ、チコもし俺が10連勝したら

 笑顔で頑張ったねって声に出して言ってくれる?

 まぁ冗談だけど・・じゃぁ行ってくる」

そう言って会場に向かった


チコはしばらく動かなかったが

コクリと頷いたところをテニムは見逃さなかった




俺が会場に入ると

兵士たちは次は俺だと言わんばかりに

俺に向かって猛アピールしてきた

おそらく、俺と戦ったら

一勝は楽に取れると思ってるんだろう


兵士の数を数えてみると

ちょうど10人いた

偶然かそれともこれも神が創ったのか?

「おぃ、選ぶの面倒くさいから

 全員でこい

 今日は商民が兵士をボッコボコにする

 記念日にしてやる」

そう言って俺は軽く手招きをした


太鼓が鳴った瞬間

兵士たちが俺に襲いかかってっきた

はじめはただ向こうの攻撃を避けるだけで良かった

目の前に剣を二本持った奴と

槍を使う兵士がいたが

互いに一歩も譲らず俺に攻撃をしてきたため

武器が交差したり

互いに傷つけあったり

二刀流に関しては剣を一本落してしまった

グダグダになっていた二人に

さらに追い打ちで

後ろにいた兵士の一人が大量にナイフを

俺に向かって投げてきた

俺にはなんとか避けたが

槍と二刀流はおそらく実力の半分も出さないうちに

飛んできたナイフのお陰で戦闘不能になった


その瞬間を見計らってか

また丸々と太った奴が俺に突進してきた

向こうではナイフ野郎が

またナイフを投げていたので

飛んできたナイフを何本か掴み

突進してくる奴に向かって投げた

避けようとしたみたいだが

ナイフが一本脚に刺さり

怯んだ瞬間、俺が木刀で思いっきり

殴った



所詮は即席で編成された仲間

チームワークもなければ

団結力もない

確かに一人ずつ戦うと厄介かもしれないが

まとまってかかってくれば

うまくいけば共倒れをしてくれる

それに気づいた敵もいて

残りの奴等に言おうとしていたが

ナイフ野郎を蹴り飛ばした時に

偶然そいつに当たってしまい

気を失っていた


そんな感じで四人まで倒せた

客席からはあと一人コールが叫ばれていた


最後の一人は

さっきまでの戦いには参加しないで

ずっと見ているだけの奴だった

目も髪も赤く

見るからに怖そうなやつ

身長は俺と変わらないのに

威圧感があった

向こうは全く動く気配はなかった

「どうした?かかって来ないのか?

 早くこいよ」

「相手を怒らせるように発言したのも

 この結果が見えていたからか?」

「まぁね

 怒れば攻撃も単調になるし」

「自分で考えたのか?」

「いや、テニムに聞いた

 それよりかかって来ないの?」

そいつはよく見ると

武器を何一つ持っていなかった

「俺疲れちゃったからさ

 降参してくれない?」

そう言ってため息と一緒に下を向くと

「テニムに教わらなかったのか?

 敵から目を離すなと」

「え?」

気がつくと

離れた所にいたはずの赤髪が

目の前にいた

俺はとっさに木刀で防御しようと構えたが

赤髪は手刀で木刀を切り落とした

「んな、馬鹿な」

俺は赤髪との距離を取ろうと

後ろに身を引いた


赤髪の両手はなんと炎に包まれていた

「なんだよ それ熱くないの?」

その返事は聞けず

ただ俺の方に手を向けて

火の玉を飛ばしてきた

何とかかわせたが

一瞬にして赤髪は巧真の前に移動した

そして巧真の顔の目の前に手を置き

火の玉を飛し爆発させた



会場にどよめきと叫び声が充満した

巧真の顔から黒い煙が上がり

その場で立ち尽くしている

赤髪は勝った余韻に浸っている


ところが頭から黒煙が上がっている体が

赤髪に下段蹴りを喰らわせた


完全な不意打ちを食らった

赤髪は体制を崩し

立て直そうとしていた

その時、赤髪の喉元に刀が突きつけられた

「動くなよ

 お前の負けだ」

「あの炎をどうやって防いだ

 絶対に直撃したはずだ」

「いや、見えない壁って炎にも使えるんだな

 初めて知ったよ」

「はぁ?なんだそれ」

「まぁいいじゃん

 とにかく、お前の負けだ降参しろ」

「誰がするかよ

 俺は諦めが悪いんだ

 次で決めてやるよ」

また赤髪が消えたと思うと

すぐ横に現れ手刀を振り下ろしていた

「しまった・・」

赤髪の手刀は刀と俺の腕を切り落とした



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