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これは、とらえ方の問題(オマケ)

「えぇ〜、それではただいまより

 会議を開始したいと思います

 司会進行は、わたくしリムでございます」

丸型のテーブルにテニム、リム、カイ、チコが

全員、顔を合わせるように座っていた

「え?これなんの会議ですか?

 姫は?と言うか、他の代表者は?」

「カイ君、フライングは駄目です

 姫や他の代表者は抜きで会議をいたします

 そして、今回の問題提起はこちら」

リムは、テーブルの上に

一面にでかい文字を書いた紙をおいた

『姫は、巧真君に最後、一体なんと言ったか』


しばらくの沈黙の後

テニムが最初に口を出した

「知らねーよ、つか、どうでもいい

 俺、帰っていい?」

「駄目です」

「なんで、俺、色々と忙しいの」

「忙しいって何よ

 ただ、道を整備してるだけじゃない」

「はぁっ?残念でした

 今は、新しい道を作ろうとしてるだけです

 いや〜道の名前はテニムロードってどぉ?」

「どぉ?っじゃないですよ

 テニムさん、道なんかいらないですから

 そんな事より、こっちは差別だの偏見だので忙しいんですから

 こっちを手伝ってくださいよ」

「はぃっ、皆さん、話がずれてますよ

 とりあえず、私の仮説から行きます」


リム説

真由は巧真に呟いた

「ありがとう、愛してるわ」

巧真は、少し驚いた表情をしたが

一瞬笑ったかと思うと二度と開くことのない扉を閉じた



「キャ━ !!いいこれ最高」

「おぃ、この頭のおかしいオカマをどうにかしろ」

「なんですって?」

「わかった、そう言うことなら

 俺の仮説でもいいんじゃないか」


テニム説

真由は、巧真に呟いた

「・・・・・」

え?何?御免聞こえなかった

もう一回言ってくれない?

っと巧真は言えず

一瞬、戸惑った表情をしたが、まぁいいか、

と開きなおり、一瞬アホらしくて笑ったかと思うと

扉を閉じた




「どぉ?」

「うわっ、なんか微妙ですね・・」

「え?そぉ?」

「よし、じゃぁ俺も考えました」



カイ説

真由は、呟いた

「私、実はカイ君が好きなの

 ごめんね」

巧真は、一瞬残念そうな顔をしたが

悔しさの余り二度と開くことのない扉を勢いよく閉じた




「どうですかね?」

「それは、お前のただの願望だろ」

「いや、願望なんかじゃ・・

 まぁ、願望ですけど

 いいじゃないですか願望だって

 テニムさんは、面倒くさいからって

 適当にやったのが見え見えなんですよ」



そんな言い争いをしていると

姫が、やってきた

「何やってるの?なんか会議?」

一瞬、場の空気が凍ったが

カイが、その氷を一瞬にして溶かした

「あの・・姫

 聞きたかったんですけど

 隊長に最後に一体なんて言ったんですか?」

「え・・?どうしたの突然」

「そもそも、巧真って今、何やってるんだ?」

「意外と、あの後、簡単にぽっくり逝ってたりして」

縁起でもないような事をたまに言うのが

厄介だなと、カイとテニムは思った

つらはいいのに・・男だけど」

そう呟いたのはテニムである

「ねぇ、姫様?

 巧真君、死んじゃったっていう可能性はないの?」

「あぁ、それは、全然ない」

と、あっさりと否定した

全員が、首をかしげる中

チコが、口を開いた

「どうして、そんな事が言えるの?」

「どうしてってそれは・・」

姫は、「なんでって言われても」と独り言を

喋りだした「えぇ、でも・・」

一向に答えが聞けない中

「あぁ、もうこの会議止めましょう

 答えが結局わからないんだし

 意味無いわ」

リムの一言で全員が部屋から立ち去る中

チコは

「私が、生きてるからかな?」

と言う姫の独り言が耳に入ってきたが聞き流した



気がつくと、そこはいつしかの病院の天井だった

「あれ?」

「あっ、気がつきましたか?

 待っててくださいね

 今、担当の者連れてきますから」

どうなってんの?

「巧真さん、公園で倒れているのを発見されたんですよ」

「夢だったのか?」

「はい?」

「え?」

「・・・あぁ、とにかく脳に外傷は無いようなので

 ご安心してください」

あれ?ちょっと違うな

「まったく、そんなに髭なんか生やしちゃってるから

 おじさんなんかと間違えられておやじ狩りなんかに会うんですよ」

「え?」

「ん?気づいてない?

 あぁ、まだ麻酔取れてないんですね」

麻酔?

「両腕とろっ骨は骨折

 左目は六針も縫いましたからね」

どうなってるんだ?

「とにかく、しばらく入院ですね」

そう言うと、看護師と医者は出て行った

俺は、夢の中で起きた出来事を読み返す

そして、けがの部分が同じことがわかった

「夢?現実?」

なんて考えていると

俺は、最後に言われた一言を思い出し

「まじかよ・・」と頭を抱え

背筋が凍える思いをすることになる


「ありがとう・・お父さん」



以上、チコの仮説





「え?どこから?」

テニムがチコにそう聞くと

「・・最初から」

「いや、最初ってどこの最初?

 ん?どういう事?」

テニムが頭を抱える中

リムは、「それいいねぇ」と絶賛

「でも、夢落ちって言うのはちょっと」

「あら、何言ってんの

 夢じゃないかもしれないじゃない」

「あぁ、そうか・・」

「じゃぁ、これで決定 !!」

「ちょっと待て、俺の説は?」

「テニムのなんか誰もいいとは思わないわよ」

「なんだと」

「なによ」

「ちょっと、お二人とも落ち着いて」

「これが、落ち着いてられるか」

「その通りよ」


そんな、口喧嘩をしていると

姫が入ってきた

「ちょっと、なに?

 何やってるの?会議?」

その場で、全員が凍る中

リムの一言で全員が動き出す

「か、解散 !!」


「え?ちょっと?何?なんなの?」

「冗談じゃない、いくら創られた世界だからと言って

 あんなエンディング創ってたまるか !!」

「え?エンディング?」

「そうよ、あれ意外と意味深ょ」

「何?何の話?」

「結局、姫は、俺の事なんか眼中になかったんだ」

「はぁっ?」

勢いよく、出て行った三人に対し

チコはゆっくりっと歩きながら

扉を閉める時に何やら勝ち誇ったような笑顔を姫に見せて

姫が訳が分からずフリーズする中、扉を閉めた



これで、本当に終わりです。

どうもありがとうございました。

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