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二人にスープを分け与えてから、私も再びパンを手に取った。

両手でパンを長くちぎり、温かいスープに浸して食べると、思わず感嘆の声が漏れるほど美味しかった。

自分で作ったスープだが、パンとの相性が抜群だった。


本当に上手く作ったものだ。


食器が触れ合うカチャカチャという音だけが響いていた、その時。

クラドが持っていたスープとパンを投げ捨てるように手放すと、横に置いてあった剣を手に取って立ち上がった。

そして、何もない虚空に向かって剣を振るった。


あまりにも一瞬の出来事だったので、アデルと私はそんなクラドの行動を呆然と見守るしかなかった。


カン、カン、カン。


ところが、クラドの剣から何かがぶつかる音が響くではないか。

鈍い音がした場所を見ると、地面に木の枝のように細長く、先が尖った金属が落ちていた。


それを見たアデルが大きな声で叫んだ。


「ボルト! 石弓だ。誰かが私たちを攻撃しています!」


その言葉が終わる前に、ボルトが飛んできた方向へクラドが駆け出した。

そしてクラドが走っていく方向から、焦りきった男たちの声が聞こえてきた。


「クソッ、何だ!?」

「正気か! 今、剣でボルトを弾き飛ばしたのか? おい、あいつこっちに来るぞ!」

「落ち着け! 早く装填して攻撃しろ。一発さえ当てれば、どんなに凄腕だろうと死ぬんだ!」


カン、カン、カン。


再び響き渡る金属音。

クラドは剣でボルトを防ぎながらも、敵に向かって前進するのを止めなかった。

そしてクラドが私たちの視界から消えた時、男たちの悲鳴が森の中に響き渡った。


「うわああっ!」

「助けてくれ!!」


わずかな時間が過ぎた後。

クラドが石弓を手に、私たちの前に姿を現した。


「これで私たちを奇襲してきました。以前の村にいた雑貨屋の店主もいましたよ。」


クラドの話では、計三人の男が石弓を使って私たちを奇襲したという。

すでに死んでいるので、私たちを襲った理由を聞くことはできないが、察しはついた。

雑貨屋でクラドが使ったお金を見て欲が出たのだろう。

三人で分けても十分だと判断したに違いない。


「あの、少し行ってきてもいいでしょうか?」


クラドがやってきた方向を見ながら言うアデル。


「ええ、どうぞ。」


素早く姿を消した彼が再び戻ってきた時には、晴れやかな顔で一つの袋を手にしていた。


「残念ながら持っていたお金はありませんでした。でも、これは手に入りました。」


袋を開けて何を持ってきたのか見せてくれるアデル。

袋の間からドライフルーツと干し肉が見える。


「移動中に食べればいいと思うのですが、必要な方はいますか? 少し差し上げましょうか?」

「私は大丈夫です。」


私も食べ物を拒む性格ではないが、今はあったはずの食欲も失せてしまい、アデルが持ってきたものに心は動かなかった。


「回収するものは全部回収したのか?」

「はい。どうせ大した物もありませんでしたから。」

「どうしてですか? 石弓は持っていけば役に立つのでは?」

「弓がありますから。石弓は重くて荷物になるので、移動の妨げになります。」


当事者がそう言うなら、そうなのだろう。


「それにしてもクラド騎士様、本当に素晴らしい腕前です。どうやってボルトを剣で防いだのか、今思い出しても不思議くらいですよ。」

「大したことではない。」

「父からクラド様のことは聞いていましたが、ここまでとは思っていませんでした。」


何でもないような振りをしているが。

それでも他人に自分の実力を褒められるのが嬉しいのか、口角が上がっているクラド。


「他の騎士様たちも、クラド様ほどのことができるのですか?」

「騎士による。」


最後まで、他の騎士も自分と同等だとは口にしないクラドだった。

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