表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

毒人間共①田中新一・玲子夫婦の場合

作者: 結音

0478533221

毒家族の中で育った私。


『やっと幸せになれた!』と思ったのも束の間…

毒家族の周りも結局、毒人間だらけで私の幸せな生活を壊そうとしてくる。


今は亡き母の実弟(新一さん)夫婦。

去年のお歳暮で、届いたりんご。

ちゃんと伝えてあったはずの住所が途中で途切れていてマンション名と部屋番号を伝え直したら「次はもう送りません」とLINEで届いた。

「わかりました」と送り返したら電話がかかってきて「何故だか分からないのか?」と怒られた。


分かるはずがない。

『大人になったんだからココは聞いてあげよう』と「何故ですか?」と聞いたら新一さんに「お前、俺の性格知らねぇのか?」と言われた。


『は?』って感じ。

『ここ3年間くらいのやり取りをするようになっただけの薄〜い親戚の性格なんて、イチイチ覚えてられねぇよ[クチが悪いのぉ]』と正直、思ってしまった。


何が気に入らないのか、怒りだけを勝手にぶつけられて、電話を切られてしまった。

その怒りの内容もまたよく分からない。

(なま)りに(なま)った方言(ほうげん)で早口。

「余計」としか聞き取れないまま、電話を切られた。

『何が?』と思いつつも年を越す前にお歳暮としてこちらからもそれなりの品を贈った。

だが、連絡が来ない。

もう年末も近かったため、こちらから電話し、「今年はお世話になりました。確認なんですが、届いてますか?」と聞いたら「あぁ、昨日、届いた」と言われた。


『ん?それだけ?』と思ったが「来年も宜しくお願いします」とだけ伝えて電話を切った。


年が明け、新年の挨拶をしようと家電に電話をかけたら、新一さんの奥さんの玲子さんが電話に出て「どうしたん?家電になんて…」と言われた。


『個別にイチイチ連絡なんかしたくねぇよ[クチが悪いのぉ]』と思いつつも、「いや、別に意味は無いですが…。去年はお世話になりました。今年も宜しくお願いします。皆さんに宜しくお伝えください」と言ったら「ハィ、じゃあ伝えておきま〜す」と何故だか数日前にりんごのやり取りがあったとは思えない程の上機嫌。


数日が()ち、去年、溜まった書類を整理していたら、一昨年りんごをもらった時の伝票が出てきた。


それにはきちんと部屋番号が書いてあったので、玲子さんにLINEしたら早朝はスヌーピーがグッグッと踊っているスタンプが届いたのに昼間には「つまらない事ラインしないで!」と言われた。


『へ?何が?』『何に対してキレたの?』と私の頭の中は『?』でいっぱいだった。


LINEを見ると思い出してしまうし、LINEという連絡ツールがあるからいけないんだと思い、2人のLINEを消した。

これで自分が送らなければ向こうからも送ってはこないはず。

これで向こうからLINEが来たら無視しよう。

そうしよう。


新一さん夫婦と縁を切るのは難しい。

祖父母の仏壇があるし、お墓の場所、知らないし。


あ、もう4年目になるのか。

4年前に再会した時は、私が何故、姿を現さなかったのか、何故、仕事をしていないのか、きっちり最初から話したのにも関わらず、玲子さんには毎年のように「仕事はしねぇんか?」と言われる。


「(怠けて)しない」のでは無くて「(病気だから)出来ない」のだと毎年のように言っているのに理解してくれない。

姉との仲も「普通は縁を切るなんてあり得ない」と言われる。

『そりゃあね、普通の環境で育って来たからそう思うんでしょ?』『ウチは普通じゃないの!』

日常会話で、「由紀ちゃんがゆうちゃんの膝の骨と背中の骨、折ったらしいわよ」なんて聞くか??


聞かねぇよ。[クチが悪いのぉ]

肋骨が2本も折れてる妹に対して「スロットに行く金が足りないからお前、稼いで来いよ」なんて言う姉、普通は居ねぇだろ。[クチが悪いのぉ]

今回は毒家族の周りも結局は毒人間しか集まらないってこと。

毒母の妹(みよ子さん)は離婚をきっかけに鬱を患った娘(次女)を(かくま)いながら週給4万円しか稼いでこれない旦那のお金でパチンコ三昧。

更にその下の妹(よし子さん)は薬でラリっていて、ケースワーカーの援助が無いと生活出来ないレベル。

息子はオレオレ詐欺の掛け子だった経歴有り。


毒が身体に回り過ぎてヤバイ奴らだ。


祖父母も決していい人間とは言えない。

祖母は(ほうき)で猫を叩き殺す程、残酷なことを何度も幼い私達に見せつけた。

祖父はそんな祖母に逆らえず寡黙(かもく)な人だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ